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民主党副大統領候補カマラ・ハリスから学ぶGrace

SIS・シス発起人の栗原優子と梶原奈美子です。SISは、”Sisterhood(共に助け合い成長する女性たち)”をキーワードにしたミレニアル世代のグループで、「アメリカ女性リーダーから学ぶ人生デザイン」勉強会を運営しています。

毎月、日本では深く取りあげられていないけれど、私たちが素敵と感じる女性リーダー@アメリカを深堀りし、グループで議論を行っています。このnoteでは、その深堀りした内容や私たちが共感した点を共有していきたいと思います!

はじめに

記念すべき第一回の活動は、民主党副大統領候補として注目を集めているKamala Harris(カマラハリス)氏です。

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カマラハリス氏は、まさに「初」を総なめにしたキャリアを歩んでいます。

・カリフォルニア州史上初の黒人女性地方検事
・女性初のカリフォルニア州司法長官
・インド系アメリカ人初の上院議員
・黒人女性であり、アジア系アメリカ人として初の民主党の副大統領候補に選出

まさに人生の開拓者である彼女は、一体どんな人生を歩んできたのでしょうか?

ハリスの両親は大学院生として渡米した移民である。ジャマイカ出身の父親はスタンフォード大学の経済学教授、インド出身の母親(故人)は乳がん専門の研究者になった。両親はハリスが若い頃に離婚し、シングルマザーに育てられたハリスと妹はどちらも弁護士の資格を取った。有名な弁護士事務所に勤務する方が収入ははるかに高いのだが、社会活動家であった母の影響を受けたハリスは検察をキャリアに選んだ。40歳で地方検事になったハリスは、47歳のときに選挙で共和党の対立候補を僅差で破り、女性としても、黒人としても、インド系としても初めてのカリフォルニア州司法長官に就任した。そして、トランプ大統領が誕生した2016年11月の選挙で同じく民主党の対立候補を破ってカリフォルニア州選出の上院議員になった。
引用:FINDERS

弁護士事務所ではなく、「行政に変化をうながすために実際に決定がなされる場にいたかった」と検察をキャリアに選んだハリス氏に、自分の人生に対する意志の強さを感じます。そんな彼女のキャリアや人柄を学びつつ、SISメンバーが共感したポイントを紹介します!

SIS’s Point①圧倒的な仕事力。質問力とコミュニケーション力がハンパない!

まず、SISメンバーが全員胸熱と感じたのは、ハリス氏の圧倒的な仕事力。動画でその姿を見るのが何よりと言うことで、上院議員となったハリス氏が注目を集めるきっかけとなった、大統領選挙でのいわゆるロシア疑惑に関する2017年の上院司法委員会でのハリス氏をご覧ください。

「僕は覚えていない」「ノートやメモなんて”ほとんど”ない」と話すジェフ・セッションに対し、「それでは、残っているメモに関しては委員会に提出いただけますか?」と切り返し、「適切なものがあれば」と答えるジェフには「適切な、とおっしゃいますが、適切とは何ですか」と真に迫っていく姿は、圧巻です。

コミュニケーションの鍵は「質問力」です。交渉、イノベーション、チームビルディング、全ての領域において質の高い質問なく、相手に真に迫ることはできません。Warren Bergerの「A More Beautiful Question (日本語版:Q思考)」に詳しいですが、正解がない、もしくは正解が多数ある世の中において、問いを通じて双方における共感性を高め、真に迫る問題を探していくことは、正解を押しつけあう会話では難しい新たな境地にたどり着くことができます。ハリス氏の”開いたり閉じたり”しながら核心に迫る質問力、生きた学びが多いので、色々なYouTubeを見てみることをオススメします!

「正解」をめざしてものを考えるのではなく、次から次に、「いったいどんな問題があり得るだろう」と考えていくなかで思考の枠を広げていき、通常ではたどり着けないような大きなスケール・次元の発想を生み出していく
引用:Q思考

私たちは、時には”女性というだけで仕事の中身を見てもらうのに時間がかかる”という悩みを抱えたり、更には”女性は上げ底で昇進する”という一部の見方にも苦しんだりもします。

ですが、このカマラハリス氏の圧倒的な仕事力!とにかく良い仕事をして結果を出すことが基本、という原点に立ち返り、ハッとさせられます。モヤモヤが吹っ飛んで、スッキリしますよね。

カマラハリス氏は、マイノリティであること、マイノリティのために闘うことを大切にしてきました。その惜しみない努力は、彼女の仕事から滲み出ています。

彼女にタフさがあることは、Grit(根性、したたかさ)がある時点で明確ですが、彼女には単なるタフさ以上のものがあります。情熱と忍耐。勇気と信念。自分の立場を貫くこと
引用:What Kamala Harris Shows Us About The New Generation Of Women Leaders

滲み出る努力と知性。それを隠さず最大限に活かし、仕事で圧倒的な結果を出していくことに怯まない。その根っこには、彼女なりの人生の指針、立ち返る信念があって、それがカマラハリス氏を強くし、ガラスの天井を打ち破る原動力の一つとなってきたのでしょう。

SIS’s Point②Grace: 人間味に惹かれる、共感されるリーダー

カマラハリス氏のGrit(胆力、度胸、根性)や影響力に加えて、私たちが彼女に惹かれたのは、Graceと呼ばれる優雅な佇まいと人間味

What Kamala Harris Shows Us About The New Generation Of Women Leadersの記事では、彼女が新時代の女性リーダーであるとして、このように述べています。

Grace(優雅な佇まい)は、たとえまるで嵐のようにめちゃくちゃな状況だったとしても、女性がその中で凛とした、静なる存在であることを助けてくれるのです。Graceがあることで、知性と心が融合されるのです。また、Graceは、鋭いリーダーシップを発揮するための前提条件である、EI(感情知性)のすべての特徴を持っています。そして希望をも内包しています。優れたリーダーは、私たちに力強さだけでなく、希望を感じさせてくれます。
過去50年間の女性のリーダーシップの軌跡を見ると、女性はGrit(胆力、度胸、根性)によってキャリアの扉を開けてきました。それがなければ、女性は土俵にも上がることができませんでした。第一世代の女性リーダーたちは自分たちがGritがあることを世間に示しました。初期の女性CEO、ナンシー・ペロシのようなベテラン政治家、更にはオカシオ・コルテスのような現代の新進女性リーダーもGritを世間に示しています。また、影響力とは、私たちがリーダーシップにとって必要と考えているものです。影響力とは、意味のあることを成し遂げるために自分についてきてもらえるように他の人々を説得する能力のことです。しかし、ハリスをはじめとする新世代の女性たちは、性別に関わらず全てのリーダーにとって、Graceがリーダーシップ発揮するための資質であると示しているのです
引用:What Kamala Harris Shows Us About The New Generation Of Women Leaders

世界が複雑化し、変化の最中にある中、多様な人を率い未来を想像していくためには、Empathy(共感力)が鍵になると多くの研究者やCEOが述べています。例えば、Microsoft CEO Satya Nadellaも著書や講演でその重要性を述べてきました。Graceもまさにその類の一つと言って間違いないでしょう。

下図は、StanfordのDeborah Gruenfeld教授が教鞭を取るActing with Powerという授業で提示されているパワー(※権力、権威、オーソリティといった組織内でものごとを動かす力のこと)と与える印象の簡単な四象限モデルです。

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人は、権力がある人に対して、無意識にCold(冷たい)というイメージを持つ傾向があります。そのため、そこから学んでしまった人たちが「High & Cold」が有効な権力を発揮するやり方であると思い込み、多くの人が恐怖やコントロールで人を動かそうとします。もしくは、立場や役職が上がった瞬間に自分自身は何も変わっていないのに「怖い人間」と思われてしまう、もしくはそう思われていることに気づけず仕事がうまく進まなくなる、という経験をした人は男女問わず多くいるようです。

それがサステナブルなリーダーシップではない、また我々世代が目指したいものではないのであれば、何を目指せばいいのか?そのヒントは、このモデルで示す「High & Warm」= パワーがありながら人間の温かさを感じさせるリーダーシップモデルにあるのではないかとDeborah教授は説いています。まさに、カマラハリス氏のGraceがそれに当たるのではないでしょうか?

最後に、このチャーミングなカマラハリス氏とコメディアンのMindy Kaling氏のクッキング動画を貼り付けておきます。議会ではないカジュアルな場で、Warmなパーソナリティを前面に出しながらも、きちんとHigh(平たくいうと威厳)を保っている。多面的な側面を見せている点も、現代的なリーダー像で素敵です!

SIS’s Point③明るい野心とAuthenticity(自分らしさ)

冒頭でご紹介した通り、カリフォルニア州司法長官、上院議員そして今や副大統領候補と、次々と挑戦しキャリアを積み重ねて行くカマラハリス氏はまさに野心家。しかし、それがむしろ清々しいのは、彼女の野心が、単なる権力欲以上に「自分こそが世の中を変えていくべき」という潔い使命感やお母様から受け継いだ「弱者に寄り添う」信念によるものと感じられるからはないでしょうか。だから、明るい。めげない。チャンスがあれば乗っかる!そんな彼女の姿勢に、多くの人々が勇気づけられるのだと思います。

そしてその使命感は、彼女の育ってきた環境が育んだ部分がきっと大きいのでしょう。例えば、インド出身の母親とジャマイカ出身の父親という移民の両親の元に生まれたこと、幼い頃に両親が離婚しシングルマザーに育てられたこと、政府のプログラムにより白人居住区の小学校へ毎日バスで通っていたこと(busing)、歴史的に黒人の大学であるハワード大学で学んだこと。米国におけるマイノリティとして育った経験に、彼女の才覚が相まって、彼女を使命感に駆り立てているように感じるのです

民主党の候補者ディベートで、Busingをしていた少女は私だと告げるハリス。この模様はこのディベートのハイライトとして話題となった。

自信があっても自然体。厳しい局面にあっても媚びずに信条を貫く。自分の揺るぎない信念があるからこそ、「自分らしさ(Authenticity)」が輝くのでしょう

私たちも、「自分が何を成し遂げたいのか」、「どうありたいのか」という信念や使命感を持つことが、自分らしさ、Authenticityを備えて輝くことに繋がるのではないか、と、カマラハリス氏のことを学んで、考えています。

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引用:Kamala Harris: what her sneakers mean

若手の頃、ロールモデルを探していた時期もありました。しかし、今は、自分にとっての完全なロールモデルはいないと理解しています。いろんな人のいろんな生き様、尊敬する部分を学びながら、自分のGenuineなものをデザインしていく、そんなSIS勉強会の来月は、最高裁判所判事RBG(ルースベイダーキンズバーグ)氏を予定しています!

明日は、ハリス氏が共和党候補マイク・ペンス氏と公開ディベートを行う日です。

楽しみすぎて寝られません。



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”Sisterhood(共に助け合い成長する女性たち)”をキーワードにしたミレニアル世代のグループです。想いを共有する友人たちと「アメリカ女性リーダーから学ぶ人生デザイン」という勉強会を始めました。
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