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LGBTについて考えた話


私は中学生の時に
一度だけ同性の女性を
好きになったことがあります。

ただ憧れとも近い淡い気持ちだったので
性的欲望があったのか
今はどのような感覚だったのか
覚えていません。

当時は自分と趣味が合う友達に
恵まれず
たまたま同じアーティストが好きだったと
発覚して
急速に距離を縮めたのがきっかけでした。

その方は部活の部長をやっている
責任感のある先輩で
ある時体育祭の応援団になって
学ランを着た時にあまりのかっこよさに
ときめきを覚えました。


同じようにその先輩を
「かっこいい」と言っていた人は
いたのですが
当時の思考のほとんどをその先輩のことに
もっていかれた私は
レズなんじゃないか
と悩みました。
(当時LGBTという言葉はまだ知らなかった)

高校に進学して
その先輩との絡みが薄くなっていって
すぐに私は別の男の子に恋をしたので
その時の気持ちは一時的な物だったと
思っております。

その10年以上経った28の時に
またLGBTについて深く考える出来事がありたした。

アーティストのファンの集まりで
知り合ったファン仲間の一人だったAちゃんは
彼氏といたものの
中世的な雰囲気を纏っていました。

Aちゃんは
大人で、思いやりがあって、歌が上手で
コミカルなところもある
すごく魅力的な方で
ファンの集まりでも人気者でした。

そんな人気者のAちゃんが
なぜだか私ととても仲良くしてくれました。

私の住んでいる地域から
本来500キロほど離れていたのに
月に一回ぐらいの頻度で遊びに来てくれて

当時彼氏のいない私は
すごく楽しくて嬉しかったのでした。

やがてあまりの頻度に
Aちゃんの彼氏さんは疑問を抱くようになり
忍んで私の元に来るようになりました。
その時に私も
あれ?ひょっとして?
と思うようになりました。

自分の中でモヤモヤと浮かんだ疑問を
共通の知り合いである
別のファン友達に打ち明けてみると
私も実はずっとAさんはSISさんのこと好きなんじゃないかなと思っていました
と同じような感想を持っていました。

友達としては好きなAちゃんですが
異性として考えられなかった私は
結局Aちゃんの自分への思いを見てみぬふりをしたまま彼氏を作ってしまいました。

その後Aちゃんは彼女が出来て
LGBTであることをカミングアウトしました。
私のことを好きだったことも。

彼女は私がよく知る人物で
彼女になったということは
私が受け入れられなかった部分を
受け入れられたということです。

私はこれでよかったのか?
本当はAちゃんを受け入れられたのでは
ないだろうか?
そもそも受け入れるってなんだろうか?
私にとって非常に考えさせられる出来事になりました。

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