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「老い」が気づかせてくれるチャンス

最近認めたくないですが
歳をとったなぁと思うことがあります。

独身ということもあり
見た目の年齢は周りから驚かれるくらい
相対的に若いと自負しているのですが

そんな私が歳を取ったなぁ
と思うポイントとしては
若い頃のように
衝動にかられることや
熱中することや
何かに憧れるようなことが
なくなったことです。

ある意味では私が今まで
憧れてきたものを手に入れてしまった
という側面もあります。

ですが、イベントや旅行のように
計画している過程が楽しかったなぁとは
思わざるを得ない状況があります。

一説には人は思春期に
憧れた音楽を一生聴き続けるといいますが
そういった原動力を
新たに作る体験というのは
確かに年齢を重ねると枯渇していきます。

もう一つの理由としては
一定の人生経験をしてきて
たいていのことは
「なんとかなる」ということを
知ってしまう、ということです。

「衝動に駆られる」というのは
先ほど述べたようなプラスの意味だけでなく
経験が浅いが故に不安が多く
今考えてみると
「何をそんなに怯えていたんだろう」
「別にそんなに一生懸命やる必要なんて
 なかったかもなぁ」ということも
たくさんあります。

そういった両者の局面から
追い込まれることも
憧れに突き動かされることもなくなった時に

気がつけばぼーっとする時間が
増えていきます。

ぼーっとする時間自体は
大事な局面もあり
普段交感神経優位になりがちな人なんかは
必要な時間かもしれません。

ですがこれも一長一短で
ぼーっとする時間も長くなってしまえば
人のそもそもの生きる力も
知らず知らずのうちに奪われていきます。

新しく何かをはじめるも
基本的になんでも軌道に乗るまでの間は
しんどい時期があります。

初期衝動に駆られていれば
このしんどい時期も乗り越えられるのですが
そもそものこの初期衝動がない状態だと
手につけるのも億劫になるのです。

ネットが普及し
情報が民主化され
今の時代は何をするにしても
簡単にマニュアルを手に入れることができますが

それでも「なんでしないの?」
というふうに見える人は
そもそもの根源的なガソリンが
枯渇しているのです。

私も逆に親世代に対して
「なんでネットで調べれば簡単に改善するのに
 行動を起こさないの?」と思うことが
ありましたが

こういった悩みを持ってはじめて
親世代の苦しみがわかるような
気がしてきました。

ゲームの世界ではチュートリアルという 
ものがあります。

初心者が参入しやすいように
最初は簡単にゲームをクリアさせて
その快感を少しずつ
覚えさせるような仕組みになっています。

情報が民主化されたといっても
ガソリン不足の世代にとっては
まだまだ参入障壁は高く

様々な分野でこの
チュートリアル的な役割を持つことが
求められているのかもしれません。

新たなビジネスチャンスを
そこに見出した瞬間でした。

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