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パトローネ沼

自分は些か、いや、それなりにコレクター気質のある人間だ。

カメラを買うにしても、より古い時代の物を探したり、種類ごと(一眼レフ、二眼レフ、レンジファインダー、ハーフ判…)に集めて触って撮って喜んだり、そういうことをやってしまう。

そんな自分がフィルム代削減のために長巻フィルムに手を出して、どうも新たな沼を見つけてしまったらしい。

35mmフィルムパトローネ沼だ。

パトローネというのはそれなりに古くからあり(1934年からあるそうだ)、多様なメーカーがそれぞれのデザインで作り、新しいフィルムが出る度に新たなデザインがやってきて、そして廃番になっていく。現代では、メーカーもろとも消えてしまったものも多い。

種類がとても多い。規格上、形は同じなので、並べると統一感がある。小さくて可愛らしい。デザインが凝っている。フィルムの箱や裏紙などと違い、金属製なので保管もしやすい。本来の目的に使い終わった物なので、古く希少な物以外は安く手に入り、とっつきやすい。長巻を詰めるなりキーホルダーを作るなりと用途も多いので、メルカリで見かけることも多い。

……コレクター心をくすぐる要素が満載だ。困った。手元の長巻フィルムが「どうせ巻くのだ、少しくらい集めてもいいではないか」と言ってくる……。




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