しくじり先生 「Winny」

テレビはあまり見ないのだが、しくじり先生は結構好きな部類である。今回、Winnyについて取り上げられており、素人でも概要がわかりやすかったので宣伝してみる。最初プレゼンテーターが狩野英孝というのが少々疑問であったが、普通にまじめにやっているので気にしないでいいと思う。
Abemaでも今なら無料で見られるのでお早めに。5月31日までかな?

Winnyとは?

これも番組を見ればよくわかるのだが、簡単に言うと「ファイルを共有するソフト」である。昔は写真や動画、音楽などのコンテンツは容量が大きく、簡単にダウンロードできなかったし、それらを探す方法も今よりずっと少なかった。そこで、簡単にファイルを共有できるWinnyが爆発的に流行った。
そして、この画期的なソフトを作ったのはたった1人のプログラマーだった。

Winnyの悪用

Winnyは1人のプログラマー、金子勇という方が趣味で作ったソフトだった。そのため、無償でこのソフトを提供した。便利だったので、このソフトは爆発的に拡散した。
便利すぎたために、これを悪く使おうと考えた人が出てきてしまった。技術の哀しい性である。違法アップロードや著作権侵害、さらには機密情報の流出、爆発的なコンピュータウイルスの感染など、大問題に発展してしまった。
そして、Winnyの開発者である金子氏は著作権法違反ほう助の疑いで逮捕されてしまったのだ。

次回に続く。

これは前編で、5月31日に後半が出るらしい。
後半は疑問の残る金子氏逮捕の結末についてやるみたいだ。
ネット技術に関しては、こういった問題が多々存在している。アメリカでも、こういった技術の発展に貢献した技術者が過去のちょっとした余罪で長年逮捕されるといった事件が多くある。気がする。何かの本で読んだ。
ちなみに、金子氏は、、と思ったが、番組でもやりそうなのでちょっと控えておく。

長きにわたる裁判

Winnyの後編を見た。記事を分けようと思っていたのだが、前編の記事のタイトルを「全編」と誤記していて恥ずかしかったので、ついでに記事の中身に追記してしまうことにした。

金子氏は裁判で一度は有罪となるも、最終的に無罪を勝ち取った。逮捕から判決まで約7年。無罪にはなったとはいえ、失われた時間はあまりにも大きい。金子氏は天才だ。それだけの時間があれば、Winnyだけでなく革新的なソフトウェアやプログラムを作っていたかもしれない。東大准教授でもあり、もっと多くの若者に素晴らしい技術を伝えることができたかもしれない。
今となってはあとの祭り。可能性の話をしてもしょうがないのだが。そして、裁判が終わりようやく普通の生活に戻ることができた金子氏は、約半年ほどで急な病気で亡くなってしまった。
金子氏が亡くなってもう10年ほどが経つが、改めてご冥福を祈りたい。

似た事例は海外にも

こういう事件もあり、日本のIT技術は後れをとることになったのではないか。番組ではそういった問いかけもあった。
また、こういった事例は日本だけではない。海外でも同様な事件がある。情報セキュリティの世界でもこういったことは多い。本も名前も忘れてしまったが、革新的なセキュリティ技術を見出したか何かをしたんだと思う、そんな若き天才が過去の余罪で逮捕され、自殺してしまった話を見た。
ネットワーク技術は今も発展しつつあるが、それに人間が追いついていない。それに伴い法律も。この不幸が今後は起こらないことを願うばかりだ。

Winny関連コンテンツ

Winnyに関連した映画とか本とか。個人的な覚書

  • Winny:映画 2023年3月10日公開 現在はTELASAとかアマプラで配信中。

  • Winnyの技術:書籍  金子勇 著  アスキー書籍 出版

  • Winny 天才プログラマー金子勇との7年半:書籍  壇俊光 著  インプレス 出版

AmazonPrimeでも映画見られるみたいだから、ちょっと見てみようかな。これも気が向いたら記事にするかも。

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