「映画を早送りで観る人たち」感想~読んでてきつかったです~

今日もお疲れ様です、「映画を早送りで観る人たち」を金がないので図書室で借りました。そのおかげか積読行きにならず済んだためいつでも読める状態よりも期限がある方が集中できるという結論に至り、これはついつい書店であれもこれも買いがちな自分への良い戒めとなりました

若者の個性からの呪縛

筆者によると現代の子供たちは個性を重要視した教育や個性的であることを積極的に認め合う社会のなかで、「個性的な人間であろう」としてしまうそうです。好きだから特定の分野に精通するのではなく、個性を得るために何かの「オタク」になろうとするとも書かれていました。これに関して現役高校生にして今進路に思いっきり悩み中の受験生としてはとんでもなく共感できる内容でした。進路を決めるにあたって自分のやりたいこと、将来の目標につながるようなことを自分の興味や得意なことといった「個性」をもとに考えさせられますが、そんな大それたものなんてないのにある前提で言われても学生としては苦しいだけなのです。そしてその圧力が若者を無理やり個性的させようとして迷走させるのです。なので筆者のこの発言は個性的である必要はないと言われている様でかなり救われました。

幼稚な消費者の「快適主義」

現代の消費者は自分の世界を害されたくないという「快適主義」傾向と映像作品は分かり易く(自分のレベルに合わせた)ものであるべきという「幼稚さ」という性質を併せ持つ❤そうです。先ほどは筆者に救われましたが、今回は自分でも気が付けない醜さを指摘された気がしました。作品に対してできるだけストレスをかけないようにする癖が自分にあり、例えば「推しの子」の第一話が90分近くあったため、自分に合うかどうかわからない作品の一話目に時間をかけるのが億劫で見始めるまでかなりの期間が開いてしまいました。こういった考え方には「失敗したくない」という現代の若者特有の心理であると述べられています。自分にもこういう逃げのダサい心理が働いていることが情けなっかたです

終わりに

自分を含め若者全体にある不健全な視聴態度をインターネットの発展などの外的要因や個性を求める内的要因を元に多角的に考察しており、自己理解を補助する本であったと思います。

文章書くのうまくなりたい 終わり


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