白兎神、大いなる陰謀に巻き込まれ日の本を救いし物語7 陰謀の結果は大団円へとつながりし話
鹿島の大神様は、なだめるような口調になられました。
「それすらも危険だったのだよ。いや、ナマズたちが結託して何かを企んでいるということも、おそらく誰よりも早く気付いておられただろう。何しろ、あの御方が造られた国だからな。だが、ご自身が持つ力の大きさもよくご承知だった。たとえ神々に注意を促しただけでも、言霊によってご自身の〝地と黄泉の気〟が悪影響を与え、ナマズたちの陰謀に加担してしまうとわかっておられたのだ。だから、鳥が尋ねても教えるわけにはいかなかったのさ。ただ他の神々がナ