危機察知能力?嗅覚?

世界の危険思想 悪いやつらの頭の中 (光文社新書)
https://www.amazon.co.jp/dp/4334044158/

旅行記を想像するとあてが外れるかもしれん。著者が世界中の
アングラな場所や人と接してきての体験談と感想で占められている。

数年前、一橋大の学生が放浪の旅に出て、コロンビアかどっかの
南米の街でスマフォを引ったくられて取り返そうと追いかけて
殺される事件があった。殺された人と家族にしたらたまったもの
ではないが、引ったくった少年にしたら観光客の命よりも高価な
スマフォに価値があったに過ぎない。それを売り捌けば数ヶ月分の
生活費やこづかいになるんだろう。そして、遺族には保険金入るので
引ったくった少年も、残された家族にもウィンウィンという理屈が
残念ながら、中南米の治安がよろしくない国だと成立してしまう。
そういう背景と考え方、水と安全はタダと思い込んでいる平和ボケした
日本人じゃ考えつかない理屈で動く人らをルポしていると言っていい。

日本でも、空き巣で何度も捕まる奴は常に「この部屋だと…」と
街歩きしながら自らが空き巣をするシミュレーションをしてるもんで、
ひったくりでも監視カメラや逃げ込む道、交通の頻度など常に考え
ながら街歩きするというし…まぁ犯罪傾向ある人は大体そうなんだろう、
悪さしたがる連中は常に仲間を求めている、ネットの裏サイトなんか
はそうなんだろう。詐欺にしろ、金庫破りにしろ、◯◯の偽造にしろ
逮捕されて全てが没収されても、ノウハウは奪われることはない。
そのノウハウで顧客持てばやはり再犯上等!になるんだろう。
刑務所でのヒエラルキーも金に結びつく刑での受刑者は高い地位とか
言うし…何にせよ、自分が被害者(加害者!?)にならないために
どう振る舞うかってヒントに…

ならんだろうなぁ、危険に対する嗅覚を退化させないことだ。

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