10月7日 退院日
突然片耳の聴力を失い、不安と恐怖の中過ごした入院生活を終えてようやく退院です。長い日々でした。一週間くらいしか経っていないんですけどね。気持ちの方では一日千秋の思いですよ。これは誤用です。
退院と言ってもこれで元気溌剌かと言えばそんなことは全くなく、片耳は回復はしたものの違和感と高音域の喪失は今も残っていますし、耳鳴りも残っていますし、不眠の気が既に出始めていますし、諸々の連絡や手続きの申請なんかも残っています。並べてみるとたくさんありますね。失ったものばかりではないということか。
今日の調子は因みに入院後最悪と言っていい程で、これまで安静な生活を続けていたことから全く意識してこなかったステロイドの副作用かなにかもわからないものにボコボコにされていました。電車に乗って移動してるだけで気持ち悪さと戦い続けなければならない有様で、明日からの先行きへの不安でいっぱいです。トイレで蹲りながら嘔吐寸前までいっている時間というのは、自分は何かの罪を犯した罰を受けているのではないかという気分にさせてくれます。”苦痛”のサンプルとして教科書に載ったっていい。そんな気持ちでした。
元々副作用がキツイ薬とは聞きつつも入院中一度もそんな素振りが無かったので、今日突然牙をむかれて実際びっくりしています。でもこれがステロイド全然関係ない何かだったらもっと怖いのでそうであってほしい気持ちもある。すこし前は退院したら色々頑張らないとな―と口では言ってたものの、あっしはもっと休めますぜの気持ちもかなりあったのでどうやら本当に頑張らないといけないらしいということを受け入れたくないです。
昨日までは22時には就寝に入る生活をしていたのに、早々にこんな時間までパソコンと向き合ってグダグダしている状態に戻っているのってすごいですね。形状記憶人間だ。染みついた自堕落は病棟でも洗い流せなかったということでしょうか。
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