9月24日 急に秋

 数日前まであっついあっつい騒いでいたはずなのに、気が付けばいい感じの気候になってました。昨日の夜なんてコオロギの鳴き声が聞こえてきて、ゲームのシーンチェンジみたいだなと思ったのを覚えています。ちなみに私は秋の初めに聞こえる虫の鳴き声を全部コオロギのものだと思っているので、本当は何の虫なのかあてになりません。グラデーションを季節の移ろいに例えるのってもうかなり無理がありますね。

 あんまり親しくない人と仲良くなるための定番手法に「一緒にご飯に行く」があることを、未だに冗談だと思っています。あんまり親しくない人とごはん食べてても楽しい未来が全く想像できないので。これに限らず、例えば相手の話したいことを話させてあげるといったことなんかが”モテテク”と称して紹介されているのを見るたびに、別の世界の話みたいに感じています。あんまり親しくない人に自己開示したい欲求も全然わからないので。
 これは実際深いコミュニケーションをあんまりしたことがない人間の書く話で、つまり全部妄想から肯定や否定を行っている自問自答めいた行いなのですが、インターネットにしろリアルで耳にする話にしろこういう話題で共感できることが少ないです。実体験ベースでこうした話を広げる場合、特に異性間のやり取りだと山場が恋愛の方向に発展していくパターンが多いのですが、それ以前の導入部分で納得がいかないので嘘くささが拭えません。そして何故かそこを突っ込んでいる人もあんまり見たことがない。野暮だからですかね。
 探さなくても情報が目に飛び込んでくる時代、恋愛エピソード集を探してみれば膨大な数の実体験を目にすることができます。先述の通り共感できるところが少なすぎるため大半は創作にしか見えないんですけど、それはそれとして色んな考え方の人を見られるので面白いです。昔はコイバナと言えばコミュ強にのみ許された(人間関係の輪が広くないと幅がでないので)遊びでしたが、現代は一人でスマホをぽちぽちしながら訳知り顔を浮かべられるので、良い時代です。良い振る舞いではない。

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