10月4日 入院5日目

 夜です。ちょっと前まではこんな時間に夕ご飯が済んでいることも、眠るための用意を始めることもなかったので、まだ慣れません。慣れてなくても食事は運ばれてくるし勤労の義務もないので何とかはなっています。
 検査の結果が返ってきて、良くはなってるっぽいことがひとまずデータで見られてちょっと安心したんですけど、あまり改善されてないところもあって半々です。期待と悲しみが。このままちょっとずつ良くなっていきますよと声をかけられても、まあまさか5日で患者に見切りをつけるような事は言われまいという先入観があるので全然信用できず、でも誰のせいでもないよなーという。
 今日は体感で言えばかなり久しぶりにイヤホンで音を聴いてみたんですけど、普通に聞こえ方がおかしくて悲しいです。聞こえないわけじゃ無いので良くなってる実感にはなるんですけど、自分の耳に異常があることの証左にもなってしまったので。ちょっとでも良くなればそれでいいなんて言っていた無欲な自分は鳴りをひそめ、これでお終いですと言われたらどうしようと考えることも。どうもできないから終了勧告されるんだよ。
 どの道容体の安定に数週間はかかると言われましたが、正直こんな不安を抱えたまま数週間も過ごさなければならないのか? と頭を抱えたくなります。無理なら無理ってさっさと言って欲しいし、出来れば大丈夫ですって判を押して欲しい。鬱々してるなー。家に帰ってから夜とかちゃんと寝れるんでしょうか。難聴からの不眠症ってコンボのイメージがあります。でも現代じゃ不眠症はかなりメジャーな存在になった感もありますし、入院生活自体とシナジーを感じますからね。そんな気がするだけでしょう。だいぶ不謹慎なことでも自分が当事者側に立ってると躊躇なく言えるというカスライフハックを今実感しています。気が大きくなっているというやつです。気を強く持つってこういう事じゃないか。

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