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自分なり作詞術~メタバースデイ作詞コンテスト~

歌と作詞のVsinger、日熊小歌です。
先日、バーチャル美少女ねむさんの作詞コンテスト企画に応募しました。

こちらに応募したのが以下の歌詞です。

結果発表が楽しみ!

この歌詞を作るために、まず「歌詞の原型」を作るのに2時間弱…
「歌詞の原型の修正作業」に2時間×2日ほどの時間がかかりました。
曲が先にあり、これに合わせて詞をつくる、「曲先」というそうです。

「歌詞の原型」

ねえ ねえ ねえ ほら聞こえる?
それは まるで なにも知らなかったワタシタチ
わかった!ふわ ふわ 飛んでみたって
好奇心だけで生きてみたってわからないの

多様性制服着て
ホント受け入れがたい
感情おいてけぼり
走りだしてもいい

それはそれとしても
別にいいやってこと
思いぽろっとそれでも泣けてた

はじけたオレンジに
あまい砂糖をまぶして
両手で絞ったなら
もうわかる
feeling
手と手

私とあなたのbeat
つらい葛藤で支えて
涙をはらえたなら
解き放つ
darling
手と手 わたし

大好きなことで
笑ってそう自由に
踊ってso swing

超!はじけたジュースに
わたしの愛を注いで
カバンにつめこんだら
もうわかる
feeling
手と手

はじけたオレンジに
なるべく全部まぶして
世界にぶちまけたら
もうわかる
feeling
手と手 わたし

今回の「歌詞の原型」は、ほとんど頭を使わず曲からイメージをもらって書きました。
曲の元気さとカワイさを反芻しているうち、フレーズがどんどん出る。
自分の頭の中でどの単語が気持ちいいか曲の音数と相談して当てはめます。
イメージ作りのため、ボーカル2人でパート分けして歌っているような想像もしてみます。
音程の上下が激しく、テンポが速い曲なのできっとそういう機会もあるだろうと思ったからです。

イメージが浮かばなければ「ドラ〇もん ああドラ〇もん ドラドラ〇もん」
とかでいいんです。
五文字、七文字の単語は不思議とおさまりがいいことが多いです。
ハイクを詠め…

「1回修正した歌詞」

メタバースデイ初めまして!
壊れかかっていたココロの扉ノックして?
わかった!さあ ほら 飛んでみせて
好奇心のままどこまでだっていけるから

多様性アバター着て
感受性あなたのこと
共感性恥ずかしくても
愛してみてもいい?

仮想の世界の下に
仮想の身体の2人
出会いぽろっとそれでも泣けてた

はじけたオレンジに
あまい砂糖をまぶして
両手で絞ったような
鮮烈な
メタバースバースデイ

私とあなたのbeat
本当の気持ちに触れて
ハートを感じたなら

解き放つ
ハッピーバースデイ わたし

大好きなことで
笑ってそう自由に
踊ってso swing

超!はじけた果実に
わたしの愛を注いで
あなたに渡したなら

大好きな
メタバースバースデイ

はじけたオレンジに
世界の全部まぶして
両手で絞ったような

愛してる
メタバースバースデイ わたし

感情のままに描いた歌詞は、企画のコンセプトに必ずしも沿っていません。
とはいえ、これが一番気持ちいいだろ!と思って作った大事な歌詞です。
なるべく生かしたい。
などと思いながら、要素を盛り込んでいきます。

実際に曲を歌うことになる「バーチャル美少女ねむ」さんの著書『メタバース進化論』からも要点を抜き出して盛り込もうと思いました。
「アイデンティティを纏う」「コミュニケーションが加速する」など…
しかし、予想に反してあまり気持ち良い歌詞にならない、これは自分のメタバースに対する理解が足りないからだと思いました。
ギリシャの創世詩を読んでゼウスの歌を作ったような…空虚な歌詞になる。
今の自分の実力を考えると、素直な感情を生かしたほうが良い。
そう思い、「歌詞の原型」をいかす形にしました。

なぜ自分が「この曲」に「このワード」を当てはめたのかを考えながら2回目の歌詞修正にかかります。
メタバース世界では「どんな人間がどんな人間を好きになってもいいんだ」「愛してもいいんだ」という希望がこもっています。
たとえば同性を好きになって「好きと伝える事で決定的に傷つけ合う恐怖」を…少なくとも現実世界よりは感じなくて済むという希望がこもっています。
たとえ自分自身の何もかもを諦めていても、新しい世界に行くことで、望む形で誕生しなおせるんじゃないかという憧れをこめて…
ハインラインの「夏への扉」を歌詞に加えて、コンテスト応募版の歌詞が生まれてきました。

「2回修正した歌詞(応募版)」

メタバースデイ初めまして
壊れかかっていた夏への扉ノックして?
わかった!さあ ほら 飛んでみせて
好奇心のままどこまでも先へいけるから

多様性胸に秘めて
感受性あなたのこと
共感性恥ずかしくても
愛してみてもいい?

仮想のワールドの下
理想のアバターふたり
出会いぽろっとそれでも泣けてた

はじけたオレンジに
白い砂糖をまぶして
両手で絞ったような
鮮烈な
メタバースバースデイ

私とあなたのbeat
本当の気持ちに触れて
ハートを感じたなら
解き放つ
ハッピーバースデイ わたし

大好きなことで
笑ってそう自由に
踊ってso swing

超!はじけた果実に
わたしの「好き」を注いで
あなたに渡したなら
ほの甘い
メタバースバースデイ

はじけたオレンジに
世界の全部を添えて
両手で絞ったような
あたらしい
ハッピーバースデイ わたし

とてもかわいらしい歌詞ができました。
オレンジ味清涼飲料水の販促ソング募集なら5億回は受賞するでしょう。
大満足です…!

コンテスト応募を終えて

自分の感情を整理したり、成長を実感する為にこの記事を書きました。
もし、どなたかに読んで楽しんでもらえたならとても嬉しいです。

感謝をこめて 小歌


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