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かが屋の単独ライブが良すぎまして

もう3週間も前に観たライブだったけれど、まだ余韻の中にいるように感じます。

日常を切り取るコント師・かが屋によるコント単独ライブ「瀬戸内海のカロカロ貝屋」。

冒頭のコントの後
「今日は”ちょっと変わった人たち”が出てきますので…」と話す加賀さん。

これまで”どこにでもいる普通の人たち”の日常を切り取ってきたかが屋とは一味違う雰囲気のコントが続きました。

でも、その”ちょっと変わった人たち”の”日常”であることには変わりないのです。
ファンタジーではなく、日常。

そこにしっかり、かが屋らしさが残っていて、全6本のコントに出てきた人たちは、私たちのそう遠くない場所で今日も生きている気がするのです。

なぜこのnoteを書いてるかといえば
やりたいことがあるけど前に進めなかったり、
人目を気にしすぎてしまったり、
今の自分に100%満足できていなかったり、
そういう悶々としてる時期なら、お笑いに親しみがあるとかないとか関係なく、ぜひ観てほしいと思うからです。

ミスチルの名曲とか
坂元裕二さんの名作とか
西加奈子さんの名著とか
そのくらい食らって刺さってしまった名単独だったから。

少々ハードルを上げすぎました。
でも会った人にはとりあえず良かったと勧めています。

今回の単独ライブのテーマとも言えるのが「好きなように生きる」ということ。

このコントの主人公は皆、好きなように生きています。
その人の中では理屈が通っていて、真っ直ぐで可愛いところがあって、とても人間らしくって。

「いらない傘」というコントの中で、少年がサラリーマンを懇々と諭すシーンがありました。
なぜやりたくもない仕事をするのかと。

このサラリーマンは観てる人全員だと思いました。
何かを諦めてとりあえず今を生きてる人もいれば、好きなことをできているけれどその中で制約を感じてもがく人もいる。
草月ホールで観ていた全員が、あの少年に語りかけてられているように感じたのではないでしょうか。

こんな風に書くとお笑いではなくお芝居かと思われそうですが、全部とんでもなく面白いです。それが凄いです。これだけ感情が動かされて、ちゃんと笑いっぱなしのお笑いの単独ライブだったのです。

配信が今月末(5/31)までとのこと。
欲を言えばNetflixとかでもやってほしいと思っています。

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