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この感覚を覚えている#8

今日もひとりであるく。8月くらいからだろうか。別に習慣にしようとも思っていなかったが、ふらふら目的もなく歩くことがそうなっている。

ひとりで歩きながら、ぐ〜っと体を伸ばすこともあれば、じっと下を向き続けることもある。大抵は気持ちいい。

歩きながら感じる。ひとりだな〜って。

以前ならばひとりであることの寂しさから、何かしらの行動をとっていたはずだ。ただそれで、傷ついてきた。傷つけてきた。

だから、あまり人と関わろうとしていない。どうやら今、人と関わることが少し怖いらしい。

歩きながら思いだす。

このひとりの感覚は、何度も経験してきたものだったことを。

引っ越して新しい学校に慣れるまでの登校の時間。

大体欲しいものは手にあった大学4年間。

大学よりももっと自由を感じていたはずの2年間の大学院。

物理的にはひとりではなかったのだが、どこかでひとりを感じていた。

ひとりってなんだろう。

「ほんと自意識過剰だよね?」

誰かに言われた言葉をふと思い出す。

他の人たちはどうやってひとりを過ごしているのだろうか。このなんとも言えない虚しさと孤独とどう向き合っているのか。とても気になる夜だ。

そんなことを知らずに今まで生きてきたのだと思うと、まだまだ知らないことがたくさんあってちょっと楽しみにもなってくる。

この先の自分が楽しみだ。

「生きててよかった」と言っている毎日、そして「ありがとう」という感謝の気持ちで忙しくしていたい。

2021.10.10.20:45

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