何を選び、何を選んでいないか

 どうして、頭から離れないのだろう。何かを見落としているからなのか。きっとそうだ。今の自分は何かを見落としているし、何かを手放しすぎている気がする。一種の洗脳のような状態かもしれない。洗脳ではなく呪いかもしれない。もっと言い方を変えれば願望とも言える。言葉に表してみると次だ。

「自分を変えたい」

その裏にはどんな信念があるだろうか。どんな心の声があるだろうか。考えてみると、次が出てくる。

「人は常に変わらなければならない」
「今のままの自分では嫌だ、きっと後悔する」

変化しないことを恐れている。停滞を恐れている。そのこと自体は悪い(?)ことではないのだが、程度が度をすぎている気がする。

「何かを失っていない?」

そんな声が聞こえてくる。一種の警告なのだろう。自分でも変化していると感じるが故に、変化自体に快楽を覚えているような状態なのかもしれない。変化中毒?なんて言葉も浮かんできた。もう一度思い出そう、これまでの自分も大切な自分だ。そこは手放したくはない。むしろ感謝したいくらいだ。僕にとっては否定しなければならない人生ではなかったはずだ。だからそ、あえて警告の意味を込めてこう問いたい。

「その変化は誰かや過去の自分を傷つけるものになっていないか?」

もう少し、人に頼ることをやった方がいい。あえて、対価を気にせずに。そうしないと……。

2021.1.5.9:33

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