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議論する必要のない人

最初に言っておくと、私は日本、ひいては世界の人々すべてと対等で有意義な議論ができるようになれることを願っていますし、YouTubeで動画を上げている理由の一つでもあります。
そのため、「議論しても無駄だからあいつは排除したほうがいい」という思想はかなり嫌いなんですが、個人的に排除するのは嫌いであるから排除しないほうがいいというのは正しくないため、現状排除する方向に動くことになってしまいます。
とはいえ現状動画投稿している限りだとまったくもって話しができないようなコメントを残す人はほとんど存在せず、意見は違ったり、勘違いなどに関して返信した場合でも、健全に議論、話し合いができています。
ただし、これはチャンネル登録者数が少ない現段階だから成立する話です。
私のチャンネルが仮に今後伸びていけば必ず議論する必要のない人が登場してきてしまいます。
少しだけ考えていきます。

考えていく、とはいっても案外見分け方は難しくなく、結論から言うと自分から遠い思想を受け入れることのできる人が議論できる人、受け入れることができない人が議論できない人になります。
これはデリダの二項対立(言葉自体はもとからありデリダは発明していない)を参考にしたもので、二項対立とは善と悪、男と女、天国と地獄、のように二つを対立させてしまう考え方のことを指します。
そしてここからが重要で、人は自分に近いものを正しいと思いがちになり、遠いものを悪いと思いがちになるとデリダは指摘しているんですね。

例えば、私はサッカーが好きでJリーグを中心に観戦しているんですが、サッカーは1チーム(A)VS1チーム(B)で対戦を行うため二項対立が発生しています。
この場合どちらに勝ってほしいか、勝ったほうが正しいかと無理やりでも決めなければいけない時(実際こう考えている厄介なファンも存在していたりしますが…)、ほとんどの人は応援するチームを正しいとし、応援していないチームを悪いものとします。
つまりAを応援していた場合は、Bを悪とし、逆にBを応援していた場合はAを悪とします。
これはあえてわかりやすい例ですが、男と女を対立させた場合、私は男であるため男をどうしても優先(正しいと)させてしまいますし、逆に女性は女を優先(正しいと)します。

となると、自分がどの思想になるかは、自分に近い境遇と関係してくるのがなんとなくわかることでしょう。
ネガティブな人生を送った人はネガティブな思想を持ちやすく正しいと考え、逆にポジティブな人生を送った人はポジティブな思想を持ちやすくおれを正しいと考えます。
当たり前といえば当たり前なんですが、これを意識し、自分と違う考えを受け入れないと、自分が本当に正しいと思う思想にたどり着けないわけなんですが、悲しいことに人は自分の思想から抜け出すことを嫌います。現状維持バイアスという奴ですね。

ここから、人は自分の近い思想を持ちやすく、現状維持バイアスによりそれが正しいと思い込み、変更しない傾向があると予想することができます。
そしてこの現状維持バイアスからある程度抜け出すことができない人間は議論しても無駄になるわけです。

また二項対立はそもそも正しくありません。
どちらかが絶対に正しいわけでも、どちらかが絶対に正しいことなんてないわけです。
近年、なぜか育児より仕事のほうが優先されている節があるため、男は仕事、女は育児という考えは今は指示されにくいかもしれませんが、女性が育児をしないと子供は愛着障害を起こし健全に成長しないとも言われており、女性の育児は非常に重要なものです。
また仕事は確かに生活において重要かもしれませんが、国として考えた場合仕事よりも重要なことは国家を反映させること、言い換えると人口を増やすのが大切になるわけです。
つまり、見方を変えると仕事は育児よりも価値がないとみることもできます(もちろんどちらも重要ですよ!)

このように、二項対立に陥っている人間と話しても議論が進まないため、現段階では頑固な人間は排除せざるを得ないのかなというのが私の考えです。

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