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人生とは「重ね合わせ」である

最近物理学の本にはまっている、というわけではないんですが、時間の哲学を知る上で必要な知識があったためそこそこ読んでいました。
その中で「重ね合わせ」という単語があり、地味に哲学の在り方を変えたものがありますので、少し話していきたいと思います。

そもそも重ね合わせってなんやねんという話ですが、ざっくり説明するのであればどちらに存在するか確定しない状態のことを指します。
これだけだとわからないかもしれませんが、例えば二重スリット実験により、電子は波動と粒子どちらももっているという二重性があることが判明されていて、それらは観測するまでどうなるかわからないという性質を持っています。
難しい話ではありますが、要は電子は粒でもあり波でもあるわけです。
ただ観測するまでどちらの動きをするかわからない、みたいな感じ。

では、ここから何が分かるかというと、決定論などの未来が確定しているという思想が撲滅することになります。
何故かというと未来は確定していないからですね。
時間に関しても実は量子力学では粒状として扱われており、最小の粒のことをプランク時間と呼びます。
これは10^-44というめちゃくちゃ細かい存在なのですが、逆に言えばそれ以上小さいものは時間ではないといえます。
そしてその時間がどのように発現するかは観測するまでわかりません。
単純に時間にずれというものが生じる可能性だってありますし、もう少し大きなところになると、私が今日ハッピーに生きれるかどうかも観測しなければわからないわけです。

そんなあやふやな時間に操られている私たちなので、もう少し自分たちも粒状の時間や電子などのように、ふわふわと生きていてもいいのかもしれませんね。

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