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突然だが、みなさんは飲み物の中で、何が一番好きだろうか。

私は、圧倒的に水である。もっとも、カフェで抹茶ラテを飲むのは好きだし、ファーストフード店では必ずと言っていいほど炭酸ジュースを頼むし、緑茶や紅茶も好きだ。

ただ、何か一つの飲み物を選べと言われたら、私は迷うことなく水を選ぶ。外出する時には、いつも浄水器の水を入れた水筒を持ち歩いている。そして家の中でも、基本的に常温の水しか飲まない。(ちなみに私の家では、お茶を作り置きしたり買い置きしたりする習慣はない。)

水は生命の源であり、人間が生きていく上で欠かせないものだ。しかしそれを差し置いても私は、おそらく世の大半の人よりも、水への執着が強い。


私は、水分補給の量が、人よりも多い。真冬に一日中家でダラダラしているだけでも、だいたい日に5Lくらいは飲んでいる。

何故私が自分の水分補給量を把握しているのかというと、過去にその量を計ったことがあるからだ。そして何故計ったのかというと、その量を把握して計画を練らねばならない、人生の一大事があったからである。


小学5年生の時、学校で2泊3日の林間学校があった。その時、水分補給について、「朝、各自の水筒にお茶を一律で補給します。その水筒のお茶で、1日を過ごしなさい。」という説明を受けたのだ。

私は、それはそれはもうびっくりした。水筒!?一本の水筒で1日!?そんな量で足りるわけないだろ!てな具合だ。先生も、無理難題を押しつけて来やがる。だが、ぐちぐち文句を言っていても仕方がない。そこでまず、そもそも自分が、1日に一体どれだけの量を飲んでいるのかを、把握しようという流れになったのである。

当時の私は小学5年で、季節は夏だったが、おおよそ1日に4Lの水を飲んでいることが判明した。どう考えても、手持ちの水筒一本では持たない。

だが幸いなことに、先生は「水筒」のサイズを指定していなかった。そこで私は、2Lの水筒を新たに購入して、果敢に林間学校に挑んだ。

2Lでも全然足りてなくないか?と思われるかもしれない。だが、1日の中で一番水分を欲する時というのは、実は食事の時なのだ。そして食事の時には、テーブルの上に置いてあるポットから、自分のコップに好きなだけお茶を注ぐことができる…!!!

かくして私は、無事に水分補給の危機を乗り切ったのである。めでたしめでたし。


と、ここで終わっては、どうも文章が締まっていない気がする。もう少し続けよう。

何故そんなに水を飲むのか?と思うひともいると思う。というか、そんな人しかいないと思う。理由はただ一つ、飲みたくなるからだ。単純にとても喉が渇く。それと同時に、喉が渇いてもいないのに、何故か口に水分が欲しくなる時が往々にしてある。

自らの欲求に忠実に従った結果、私は今日も、暇さえあれば口元に水を運んでいる。

ちなみに、沢山の水を飲んでいるからと言って、摂取した水分が身体にきちんと吸収されているわけではない。その証拠に、私は人よりもトイレの回数が多い。意識的に水の摂取量をセーブしないと、家のトイレットペーパーが湯水の如く消えていく。人より水を飲み、その処理にトイレの水洗でさらに水を使う。なんならトイレットペーパーも使う。

効率が悪いなと思いつつも、今日も起き抜けからキッチンに立ち、水を3杯ほど飲むところから1日が始まった。喉の渇きを潤すために、水をがぶ飲みする時の、あのなんとも言えない爽快感よ。あぁ、今日も世界は美しい。


やっぱり、水しか勝たん!

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