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アンブレラ・アカデミーを観て考えさせられた時間の話

 Netflixのオリジナルドラマ、「アンブレラ・アカデミー」のファイナルシーズンが8月8日に公開おめでとう!
 自分はマーベル作品とか「僕のヒーローアカデミア」とか、何かと特殊能力が使えるSFものの作品が小さい頃から好きなんですが、アンブレラ・アカデミーもまさにそのジャンルでシーズン1から追っかけていた勢。早速一気見しましたよっ。

 ファイナルシーズンということで期待が高まっていたこの作品、最後まで見た方々のレビューを見てみると「残念」「期待外れ」「つまらなかった」という意見が結構多かったのですが、個人的には納得のいく終わり方だったかな〜と思った。(もうちょっと深掘りはできたと思うけどね)

 ネタバレになってしまうのでストーリーに関しては触れないけど、自分が "納得のいく終わり方" だと思ったのは、「過去を変えたなら、その代償を背負わなければならない」宇宙か何かしらの真理が存在すると思うから。

 主人公が特殊な力を手に入れて、タイムトラベルをし過去を変える作品は世の中に結構あると思うけど、自分が記憶に新しく、かつ印象に残っているものとしてゲーム「Life Is Strange」という作品がありまして。
 この作品の中で、主人公は特殊能力を使って過去に戻り、ある少女を不幸な事故から救うという行動に出るのですが、それによって、次から次へと異常気象や怪奇現象(動物が次々に死んでいく)が起き始めることになっちゃうんです。
 さらにその救った少女に、別の形になって死の危機に迫る場面もいくつか出てきます。作品の中で、この現象を「バタフライ効果」として抽象的に描いてました(青い蝶が頻繁に出てくる)。

 「バタフライ効果」って言うのは、" どんなに小さな出来事でも、最終的に予想もしていなかったような大きな出来事に繋がる" というもので、ちょっとだけ過去の変えたことによって、最終的に世界規模で歴史が変わっちゃうよ〜っていう気象学者のエドワード・ローレンツさんの提言。
 現実味がないから自分お得意の妄想で、、
例えば過去に戻れたとして、学生時代に勉強をめちゃくちゃ頑張って東大に合格するように自分史を変えたとしよう(絶対無理な自信あり笑)。
 一見自分の歴史だけ変わったように思うんだけど、その努力が自分が通う学校の評判に影響して、入学者応募が多くなって、現役東大生を輩出する日本全体で有名な学校に変わって…みたいに考えると、結構大きな変化になってしまう可能性があるんだよね。そうなってくるとさらにそれに直結する様々な出来事もどんどん変わって…もう取り返しがつかなくなっちゃう。

 「アンブレラ・アカデミー」では、最悪の事態から過去を操作して主要登場人物がなんとかして危機回避をしていくものの、一時的な回避に過ぎなくてそれがどんどん裏目に出てきちゃってもう取り返しがつかないところまで行き着いてしまって…そして物語のラストに向かっていくんだけど、自分はそのラストに妙に納得してしまった。自分はこういう終わり方は全然良いと思いました。
 「もう少し登場人物の話を掘り下げても良かったんじゃない?」とは思ったけど、打ち切りということもあったからキレイにお話をまとめるには6エピソードで完結せざるを得なかったんだとは思う…大人の事情だね。。
(ストーリーの話だけど、結局黒幕というか事の発端は全部あいつの自分勝手な行動だったんだよね。そこはなんかやるせなさはあった…うん)

 今この時代はAIとかもどんどん発達して、自分が20年前に妄想していた近未来が実現化しようとしてきているし、いずれタイムマシンとか、時間を操作するものが出てきても不思議じゃないとは思っているけど、「時間とは不可逆なもの」という定義(?)はきちんと保つべきだと思うな。
 …なんかすっごい哲学的な話になっちゃったけど、ドラマを見てふと頭によぎったことを文章化してみた。おわり。

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