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「オレ風邪引いたかもしれん!」と嬉しそうな息子くん

「めっちゃ喉が痛くてさ、何かが喉にある感じ?あ!って思い出して鏡で喉見てみたら、めっちゃ腫れとって!見て!左側!!(めっちゃ喉見せてくる)YouTubeで見たことある、『臭い玉』ってやつ?出るかなと思って綿棒でつついたら4粒出てきたけん!」

と、冒頭から汚いお話ですみません…。めっちゃテンション高く人生初の臭い玉収穫の話を仕事から帰ってきて一息ついていた時に息子くんから聞かされ、おぉ、臭い玉ね、おめでとう…、

え?喉痛い?もしかして旦那氏の風邪うつったってこと?!



今の旦那氏は風邪の名残の咳症状に悩まされている最中。38°C越えの発熱でも病院には行かず、以前もらった解熱剤で乗り切りやっと平熱に戻ったけど、えずくまで止まらない咳。

その咳の破裂音のような爆音に、わたしも猫達も毎回ビクッと、イラっと、こっち向いて咳すんなやとなりながら、でもわたしもちょっと前まで3ヶ月間、同じような咳症状でオエオエ言っていたので何も言わずに過ごしているんですが。顔は完全にイヤ面です。横顔ぐらいを見せつけてやります。

爆音は我慢するとして、そんなに咳しまくってたらうちらに感染るんじゃね?と内心思ってたので、息子くんの「風邪引いたかも」発言にやっぱりか…となったんですが、それにしても嬉しそうに話す息子くんを見ていて、コイツもしや…!!とあることに気づいてしまいました。

初の臭い玉収穫が嬉しいんじゃなくて、三日後の「持久走大会」休めるかも!の下心からのハイテンションやろそれ!!

10月の後半からは持久走大会に向けて、体育の授業はひたすら校庭を何周も走り、体育の授業がある日はヘトヘトの状態で帰ってきては、「何で持久走とかあるんやろ!」とめちゃくちゃ文句を言い続けてきた息子くん。

しかも持久走大会は「土曜授業」の日に開催されるので、息子くんたち生徒からすると何でわざわざ休みの日に?!学校行ってまで走んなきゃいかんのよ!家族が観にくるわけでもないのになぜ土曜??と怒りが加わっていた。

この時点では平熱だったし、次の日は祝日で学校は休み。持久走大会のことは口に出さず、「明日は病院休みだから様子見ね!頭痛いなら薬飲んどきな。金曜の朝の状態で病院行くか考えよう」と伝えた。

次の日(祝日)、体温を測ると37.2°C、微妙やなぁ…。息子くんもそう思ったはず。でも昨日の夜中かなり咳が出てて、この日は朝から鼻声。これは明日(金曜日)熱が下がったとしても咳がひどいから学校休ませて病院には行った方がいいのかなぁと。思ったけどまだこの時もそれを息子くんには言わず。



わたし的には持久走大会、別に出ても出なくてもどっちでもいいんです。わたし自身、マラソン、というか走ること自体嫌いなので、息子くんの気持ちわかります。わたしは中学の時のマラソン大会の前日、走りたくなくてお風呂でこっそり水浴びをし、明日発熱しないかなとワクワクしながら眠ったことがあります。まぁ、遺伝的なものなのか、わたしは滅多に風邪を引かない体質のようで周りがバタバタと風邪で休んでいる状況でも、学校生活において一度も風邪で欠席することはなかったんですけどね。学校のマラソン大会、持久走大会は全て皆勤、完走です。

話は戻り、息子くん。結局、金曜日の朝の時点で微熱だったので学校休ませて病院に連れて行きました。明日(土曜日)、熱が下がったとしても咳もひどいし、病み上がりの状態で走らせるのはあまりにも酷かなと思い、持久走大会は欠席させようと思いました。

持久走大会の前日(金曜日)、わたしも息子くんも旦那氏も、「明日の持久走大会はどうするのか?」という言葉は誰1人、口にしていませんでした。それなのに、金曜の夜、気付けは深夜0時。あれ?息子くん、学校の前日はいつも23時過ぎると歯磨きしに降りてくるのに?あいつ… もう休む気満々やんか。

「そろそろ寝る準備しなーー」と階段の下から声をかける。「…はーーい」と、少し間はあったが返事をし、階段を降りてきて歯磨きをしだす息子くん。

「てかもう12時やんか!明日休む気でおるん?」わたしの問いに、

「え!!行かなんと!!」と何とも可愛らしい反応の息子くん。この反応を見たくてわたしは今まで休んでいいとは言わなかったのだよ。

息子くんは咳や鼻水はツライけど、これで持久走大会は正々堂々と休めると信じて疑わなかったのでしょう。

「別に休んでいいよ。その代わり朝から学校に連絡せなんけん、いつも通り起きてわたしを起こしてくれ!」

と言うと、満面の笑みで「わかった!」と返事してくれた。

よくもまぁタイミングよく風邪引いたもんだ。わたしはキミが羨ましくてちょっと意地悪したかったんだよ許してね。

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