ラオウの教え

1. 子供の頃、学校から帰ってテレビをつけるとよく北斗の拳の再放送がやっていた。それをみるのが1つの楽しみであった。

このアニメでなぜか印象深かったシーンがある。それはラオウ率いる部隊がとあるムラに進出した際に怯える少年に「意志を放棄した人間は人間にあらず! ただ笑いと媚びに生きて何が人間だ! 小僧、怖くば俺の腕を食いちぎってでも抗え。戦わねばその震えは止まらぬ。」とラオウが言い放った場面。

これと似たような場面は確か大学時代に読んだニーチェの「ツァラトゥストラかく語りき」でもあったと思う。

2. 人は受け身ではいけない。何事も主体的であらねばいいパフォーマンスはできないだろうと思う。それは会社でも同じ。従業員が主体的でないと本物の警備は期待できない。

だからこそ、私は日常業務は現場サイドにお願いするようにしている(実際そうしないと回らないし)。

このように経営者は日常反復的な業務の処理を下位レベルに委譲し、既存の行動プログラムに頼る事のできない企業の基本的な枠組みや方向性にかかわる例外的な業務の処理に専念すべきであるとする、というものを権限委譲の原則という。

3. 社長ができることは社長が、現場ができることが現場に、ということである。

その方が、隊員の主体性が磨かれると思うが、それが自由放任になってはいけない。

だからこそ自分は現場と社長の仲介役となる隊長等の管理者を重視するのである。

本物の警備実現のために自分がいつも意識する自由と規律のバランスは隊長に掛かっている。

最近その隊長の入れ替えが行われた。まだ隊長代理ということで正式な隊長ではない。でもこれから一人前の隊長になってもらうために、ベテランの隊長が元気なうちに彼が主体的に考え行動でき、責任をとれるような管理者教育をしていけたらと考えている。


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