シブチンは災いの元

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契約して、きちんとサービスをしたのに、請求して支払ってもらう段階になったのに、あれこれケチをつけたり、屁理屈を述べたりして約束のお金を払おうとしない人間を信用できるだろうか?


ましてそれが命をかけるほどハードなサービスであればなおさら…。

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この前、協力関係にある大手警備会社から、とある会社(以下、A社)の社長のボディガードの仕事を御社で引き受けてくれないか、というお願いを受けた。

なんでも逆恨みを買ってお礼参りされるおそれがあるために警察に頼ったところ、民間のボディガードを雇ってはどうかとアドバイスされたので上記大手警備会社に依頼してきたという。おそらくまだ事件性がないか、乏しい段階なので警察としても動けないのであろう。

でもその会社は基本的に人的警備は協力会社に任せていることから、ウチに白羽の矢が立ったわけだ。

この場合、自社ではそれ用の隊員はいないので、会長の警察時代の友人の元マル暴の方が経営する身辺警護や危険な警備を専門とする会社(以下、B社)を紹介することにしている。

しかし、その依頼主である会社名を聞いて、困ってしまった。

その会社の社長に対して、以前、バックにヤクザのいる社外労働組合との折衝を円滑に進めるために、B社を紹介したところ、上手く話がまとまり一件落着となった。

しかし、その後そのB社がA社に料金の請求をしたところ、A社の社長はいろいろ難癖をつけて支払額の何割かを払わず、B社の社長を激怒させてしまった。
もう2度と頼まれてもしてやるか、と。

だから、自分としては、もう紹介したくてもそのB社を紹介できない。
この日本ではそういった会社自体あまりない。


ましてここは兵庫の田舎。他にないと見たほうがいいだろう。
なのでもう自分はもちろん、元刑事の会長ですらそういった身辺警備の会社を紹介できないだろう。


結果、そのA社の社長さんは困ったことになった。命を捨てる覚悟で自前でなんとか対処なさるか、さらに高い金を払って東京か大阪からボディガードを雇うはめになるだろう。

結局目先のお金に汚い行為が自分の首を絞める事になった。

(2)

B社の社長が激怒したのは損得の問題じゃなく、信頼の問題だと思う。

体を張る対価として社会の大人同士が真剣に話し合って決めた約束を後出しジャンケンで依頼主が一方的に破る不誠実が問題なんだろうと思う。

結局、目先のお金に固執するあまり、結局自分で自分の首をしめてしまう。

自業自得というやつだ。

安全産業や警備業を軽く見るからこうなるんだと思う。

やはり、一旦交わした約束は守る。

小学校で教えられた基本は守りましょうね(^^)

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