Paint It, BLUE !

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今ほど経営者がローリングストーンズの名曲「PAINT IT BLACK」のようなロックさを保つのは大変な時代はない。

パワハラを疑われる言動はもちろん、ガンガン行くべき時についつい出てしまいがちな荒っぽさそのものが非難の対象になってしまうから。

でも今の時代ほど保守的な空気をあえて読まず、社会常識に囚われない馬鹿でロックな反骨さが経営者に求められる時代もないだろう。

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〝うすいピンクのシャツを女々しいと馬鹿にされたら、僕は翌日はつよいピンクのシャツを着て現れてしまう〟

いつだったかテレビでのイチローの言。

そういう意味で彼はロックな人なんだと思う。

一方的に左に行けと命令されると意地でも右に行ってやろうというところが自分にはあるので笑、共感できた。

一見、子供っぽいとも言えそうだけど、ものすごく重要なことなんだと特に最近実感する。

でも年齢的にもポジション的にも落ち着いてくると、いろんなことが目に入るようになる。

例えば社内のコンプライアンスや財務や教育的観点だとか戦略的視点だとか、隊員の置かれている状況などなど。

それはそれで人間的に成長して、視野が広がったことを意味するんだと思う。

でも、許しや計算やバランスに配慮しすぎる部分が大きくなり、いろんなことが中途半端になってしまう。

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まだ今はそれでいい。むしろ焦りは禁物。

でもこの先、新規事業を立ち上げたり、場合によって業種転換せざるをえない場合に、このままでは振り切ることができるか疑問。

取り巻きや隊員の反対もあるかもしれない。その激しさは事業承継時の収益構造の見直しどころではないと思う。

そんな勝負時に一番最悪なのは半端なことをすること。

これは組織維持に適したバランス感覚のある大人が陥りやすいパターン。

自社の色である青をつらぬくべき時に、いろんな色を忖度して淡い青に落ち着いて衰退の道に陥いる。

そうならずにいくら周囲に反対されても自分の信じる強い青を前面に出して突っ切れるドンキホーテ的なロックさが自分にあるだろうか。

そんな淡さに屈しないクソガキな部分を貫く者のみが令和の時代に生き残れると思う。

ちなみに、どうしてもどちらかに偏ってこの相反する2つの要素が手に入らないのなら、外部から人材を登用するか、ナンバー2を見つけるのも一つのやり方だと思う。

PAINT IT BLUE ! 遠からぬ未来、自分の深化が試される。

そのためには馬鹿さが足りないと思う今日この頃。

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