言い方1つでモチベーションも変わる

1. 自分は自社の明石営業所の責任者なので、いつもは明石にいる。

でもそれと同時に自社の社長でもある。大体電話やPCで済ませられるものはすます。

でも取引先との打ち合わせやアポ、従業員とのミーティングや本社での会議や業務等のため、本社のある兵庫県北部に行くこともある。

その場合は上記営業所を閉めて、緊急用携帯電話を片手に、車で2時間〜2時間半かけて兵庫北部まで移動しなければいけない。

その時間がもったいないし、何よりダルい。

2. しかし、最近車で自分の聞きたい音楽を聞く事が楽しみになりつつある。今ハマっているのは、セロニアスモンクの名盤「ソロ・モンク+9」。
シンプルなジャズピアノのアルバムなのだが、これがとにかくいい。

1曲目のダイナ(テイク2)から最後のアスク・ミー・ナウ(テイク1)まで一貫したノスタルジックで甘くもほろ苦いメロディが兵庫ののどかな田舎の風景にとけ込む。

仕事のストレスが一瞬だが癒される時間。

でも不思議なものだと思う。

この時間を「めんどくさい移動時間を音楽で紛らわす」と自分自身に言うか「兵庫ののどかな風景に癒されながら一流ジャズピアニストの名盤を鑑賞する一時」と自分自身に言うかで、まるでその時間に対する向き合い方が変わってくる。

前者だとやっつけ感が残り後ろ向きな気持ちになるが、後者だと自分磨きと生産性向上のためのリフレッシュを兼ねた前向きな気持ちになる。

こういった同じものの受け取り方が表現一つで変わることを行動経済学の世界でフレーミング効果という。

3. このことは業務についてもいえると思う。

例えば、同じ道路脇にたつという行為でも単に車両を誘導すると言うのか、地域の皆様の交通の安心感を高め、安全をお守りすると言うのか、その言い方1つで警備員のモチベーションも変わってくると思う。

だから私は自社の隊長に対し、隊員に対し、その業務を前向きに捉えられるように説明してほしいと思う。

言い方1つで隊員がやる気になって生産性が上がれば、お客様の満足度もあがるし、隊長自身の負担も減る。

自分は基本的に言霊を信じない人間だが、それでも言葉の持つ力というのはすごいと思う。


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