組織における自分の役割

「野球はピッチャーだけでなくキャッチャーや野手がいないとゲームはできない。会社もそれと同じ」
何年か前にとある社長さんが言っていた言葉だ。自分もそう思う。

この前久々に現場に立った。業務はATMの保守点検に伴う警備。前から弊社が請け負っているセコム依頼のお仕事である。
この仕事のポイントはお金を下ろしに来た一般のユーザーの方に状況を説明して納得していただく点にある。
ATMが使用できないことへの不平不満を露わにする方も時々は見受けられる。
その一方で激励してくださる方もいる。
よくも悪くもユーザーの反応を直接受けるポジションといえる。
キツイ反面、気持ち的には気が楽といえば楽である、管理と比べると。
確かに管理はユーザーに直接対応する必要もない。
しかし、取引先・従業員との話し合いや給与・税金の支払い、様々な書類の作成、ホームページやフェイスブックページ・ブログによる広報等組織の維持・調整のためそれはそれで必要不可欠であり、肉体的には大したことない代わりに相当神経を使うポジションである。

そして彼ら現場サイド、管理サイド双方の従業員に対し組織の方向性を示し、彼らが適切なポジションを取れるように配慮し、必要であれば新たなポジションを作る。それが経営サイドの役割と言える。

上下の問題でなく役割の問題なのである。経営サイドが従業員よりお金もいただくのは最終的なリスク・責任を引き受ける代償であり、指揮命令をするのは業務や組織運営を円滑に行うためである。決して上下の問題でない。

私は経営後継者であり、近い将来社長になる予定の人間。
そんな自分に与えられる役割は上記の分類で言えば経営サイド。使命の実現のために人・物・金・情報を上手く使い、組織を作って従業員を方向付けること。
そのためにはお客様のニーズだけでなく社会の情勢を踏また上で会社の使命を常に意識し、その実現のために従業員にうまく動いて頂く必要がある。
従業員にうまく動いて頂くためには彼らの特性を観察し、適したポジション・現場を用意仕事に対するモチベーションを上げる工夫や教育を充実させる必要があるだろう(お金という現実から一時たりとも目を離してはいけないことは
いうまでもない)。

大切なのは今自分に与えられた役割を全うすること、そう感じる今日この頃です。

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