さよならカラー

1.「さよならから始まることがたくさんあるんだよ。本当の事がみえてるならその思いを消さないで〜。スーパーバタードックの「さよならCOLOR」、竹中直人主演・監督の映画「さよならCOLOR」の主題歌。

夢を諦めて実家の手伝いをしようと思った時に聞いていた歌だ。

負けを認めること、それはある意味始まる事でもある。そしてこれは経営的に重要なことでもある。

昔、ビートたけしがテレビで漫才ブームによって人気漫才師になったが、この人気は長く続かず自分たちの漫才も時代遅れになると思い、テレビタレントに乗り換えた。
その決断がなければブームの終焉とともに自分は沈んでいたかもしれない旨のことをおっしゃていた。

2. あるとき、自分の仕掛けたことがうまくいくと、人はその一時的な成功にしがみつき、状況が悪くなっても、資金をどんどん沈みゆく船につぎ込む。
まるでギャンブルのようにいつかくるであろう勝利のためにお金をつぎ込み、再起不能になって最後は自己破産か、最悪、東京湾に沈むことになる。

つまり、きちんと負ける事を認めることが人生においては大事であると。

これは経営にも言えること。

3. どれだけ自分の行った事業拡大や新規事業がうまくいったとしても、その美酒に溺れる事なく、自分の会社を永続させるために出口戦略を想定しておくか。

出口戦略とは、市場もしくは企業の経営・所有からの撤退時に経済的損失を最小限にする戦略を指す。

戦国時代のしんがりのようにこれをきちんと行うことはとても勇気がいると思う。

人間だれしも自分が信じてきたこと、一生懸命にやってきたことを否定したくないもの。そこに上っ面のプライドも加わると、いよいよ抜け出せなくなる。

ましてそれが組織になるとなおさら困難を極める。かくして会社は倒産し、本当の意味での敗北が始まる。

だからこそ、負けを負けと認めることはある意味、小さな勝利や成功なんかでは比べ物にならないくらい価値ある決断だと思う。

だから、うまくいくための努力はもちろんのこと、今後うまくいかなくなったとしても絶望することなく現状を見つめ、場合によっては負ける勇気をもてるように自分を磨いていきたいと思う。

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