出光佐三的なもの

昨日、劇場で映画「海賊と呼ばれた男」を観た。イギリス海軍に突っ込むシーン等多少突っ込みどころはあったもののいい映画だったと思う。

この映画は明治〜戦前〜戦後の時代の波に翻弄されながらも自分の信念を貫き通した男である国岡商店店主国岡鐵三の人生を描いたものである。

この映画の主人公のモデルは出光興産創業者の出光佐三である。
東邦石油、石統、商工省、欧米の石油メジャーに英国政府と彼の前には強敵が次々と現れる。彼はそれらの敵に怯むことなく立ち向かい、自らの筋を貫き通す。でもそれは利己的な動機や利益のためでなく愛国心や道義的な良心から生じるものである。「士魂商才」という彼の信念はそれを端的に示すものである。

私がこの出光佐三の中で一番惹かれるのはそういった目先の損得に流されず自分の主義を貫く姿勢である。ついつい現実に流されがちな自分としては今後そんな出光佐三的なものを大切にしていきたいと思う。

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