本当にほしいもののために心掛けるべき質素倹約

1.(1)僕は織田信長を尊敬している。

どういうところを尊敬しているかというと、お金の使い方に関してのメリハリのよさである。

信長は普段はケチで有名だが、例えば京に上洛するために、自分の背後にいる武田信玄との敵対関係を避けるため、自分の嫡男の信忠を信玄の娘の松姫と婚約させて、武田家と縁戚関係になろうと、あらん限りの高価な贈り物を信玄に送っている。

信玄はその真意を確かめようと、贈り物の中の漆箱の隅を削ってみても漆の層は幾重にもなっており、信長の誠意を感じ取って婚約を認めた。

(2)かけるべき所にこれでもかとかけ、かける必要ないところにかけない。

これこそ経営者が見習うべきお金の使い方である。

会社はつまるところ、現金製造機であると師匠はおっしゃっている。
これに異論を唱える経営後継者の友人は少なくないが、自分はそうは思わない。

でも一部修正を加えるとしたら企業理念という高貴な目的を達成するための現金製造機といったところか。

2.(1)自社は警備を生業としている。

そういうこともあり、いつか本物の警備を実現するためにしっかりとした労務体制を構築すしなければならない。

そのためのお金は惜しんではいけないが、それと直接関係ないところはなるべくお金をかけない。

(2)例えば明石営業所は、法律的なことから兵庫南部で仕事をするために必要だが、特に広さ等の要件はなく自由。

なので家賃5万円の事務所兼住居用のマンションの一室を借り、月極駐車場と合わせても6万円もいかない。

これでも最低限の教育等必要なことはできるので問題はない。

しかも撤退する場合もすぐにできる。

財務諸表でも総資産は増えなく、販売管理費の中の賃貸費が少し増えるだけで利益も圧迫するまでにはいたらない。ROAとして見た場合にもよい。

販売管理費、正式に言うと販売費及び一般管理費とは企業会計における勘定科目の1つで費用の部に計上される。

この中には人件費、広告費、減価償却費といった本業に関わる費用が含まれる。
これを下げる事が本業の利益のアップにつながる。

いつか三ノ宮の中心部に事務所を建てたいなあと一時考えた事もあったが、そんなことしても商圏が広がるわけでも優秀な人材が雇える根拠があるわけでもない。

それどころか総資産と負債が増え、事業が調子悪くなったら致命傷ともなりかねない。

大阪や阪神間に商圏を広げるなら話は別だが、事務所は今のままで十分である。

そして恥ずかしい話、今婚活中だが(笑)、マイホームに幻想を抱かず、ローンを借金とみてくれる方だと嬉しい。

3.そこまでして私的なことを含め、自分の本当にほしいもののために贅沢を慎もうという意識が求められると思う(ただあまりにも切り詰めすぎてストレスも貯めてしまうのは本末転倒だが)。

自分の本当にほしいもの、それは来るべき時に惜しげもなくつぎ込めるだけの掛金。それを今は蓄えようと思う。

それをした上で例えばクラウドファンディングなど利用できるものは利用した上で、どうしても足りない部分を銀行に融資をお願いする。

それが小さな会社が勝負できる数少ない手段の1つだと思うから。

そんなつもりでこれからの日々の生活を過ごそうと思う。


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