今はwin-winが利益になる時代
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昨日、公正取引委員会が調査したところ、約1割の警備業者が相手方から不当な扱いを受けたと回答していることが分かった旨の新聞記事を読んだ。
具体的にはチケットやケーキ購入要請など取引先の商品を強引に購入させられたり、契約後の理不尽な値引き等。
これは優越的地位を利用して不当に取引先に不利益を与える「優越的地位の濫用」にあたり、独禁法19条で禁止されている。
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この記事を読んだ時、まだ1割もの業者がまだそんな扱いを受けているのかと思った。
いろんな警備業者の方とお話していると、こういったことは昔から数えきれないくらい行われてきたことは理解している。
ある社長さんなんて、そんな実態を請負(うけおい)じゃなくて請負(うけまけ)だとかつて嘆いていたほど。
多くの場合、自分たちが目先の利益を上げたり、出世競争に勝つために、うちのような弱い立場の取引先を買いたたこうとするからこんな問題がでるのでしょう。
それでも、少し前までは弱小業者も損をとって得を取るため、そんな事情をある程度は忖度出来ていた。
でも今は例え相手方にやむをえない理由があろうと、はいそれと不当な値引要求に応じたくてもできない業者がほとんどではないか。
だって、もともと警備料金の約7、8割は人件費で絶対額もそんなに大きくないのに、ここにきて異次元レベルの超人手不足の時代がきているから。
少し前まで相場だったお金では人は絶対に絶対に来てくれない。
だから当然、給与面を上げざるをえなくなる。
結果、それに見合わない条件を押し付けたり、値引きを要求する相手とはつき合いたくてもつきあえない。
逆に言えば、そんな要求を自ら提示する安売り警備業者は疑った方がいい。
今の人のコストがかかる時代、安売りをしかける業者はどこかで無理をしているか、ズルをしている可能性が高い。
結果的に、人を送れなくなるか、法律的にアウトになる可能性が高い。
そうなると発注した相手方だけでなく、みんなに迷惑をかける事になる。
だから適正価格をお願いするのは、業者だけでなく取引先のためにもなるんです。
にもかかわらず、いまだに約1割の業者がそんな時代錯誤の買いたたきの扱いを受けていることに個人的には驚きを感じざるを得ない。
もう買いたたこうだなんてバーゲンセール的な発想自体が時代遅れだし誰得?って感じです。
多少お金がかかっても長期的な信頼関係をベースにしたおつきあいが結果的にお互いにとってプラス。
だから今はwin-winの時代だと思うのです。
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