建物を所有する時代は終わった

1.野村総研によれば、日本の空き家率は2018年時点で総住宅数中の17%,2023年には21.1%,2033年には30.4%に達する見込みとのこと。

家を建てる事は結構だが、その中の何割かが将来空き家になれば困るのはその地域の住民。

空き家が増えれば現行の法制では自治体の管理が不十分にならざるをえず、その荒廃による治安悪化は避けられなくなるから。

でも警備業者にとっては仕事が増えることを意味するのだが…。

2.家や新築マンションをローンで買うことは今の時代、資産でなく負債を借金して買うということ。まあ都心の一等地は資産といえるのかな(それにしても固定資産税の支払といった維持費もかかるのでキャッシュフローの点から問題がある)。

負債とは他から金銭や物品を借りて、返済の義務を負うということ。
つまり今借金してお金を返済する義務を買う。これじゃまったく投資になってないし、不合理きわまりない。

それともこの行動は不合理故に我信ずみたいな宗教活動なのだろうか。う〜ん、深淵すぎて凡人の自分には理解がおよばない…。

3.なぜ人は新しい家を買う事ばかりに心を奪われ、借りるという選択をもっと積極的に考えないのかと思う。

それをいうと老後になったときに持ち家がないと心理的につらとかいう方がいるが、ここまで家なり、宿泊施設が揃っている国なら、いくらでもやりようがあるだろうと思う(例えば法律の改正、場合によっては憲法上の財産権の再定義など)。またそんな高齢者が安心して暮らせるようなサービスを提供する業者も出てくると思うし。

4.会社もそれに同じ。今時、建物を買っても財務的に何の意味もないと思う。

むしろ借りるほうが貸借対照表上の資産の部をムダに大きくせずに済むし、経費化できるので税金対策にもなる。

そういう意味で今や建物はレンタルの時代だと思うのである。

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