組織作りがサービス価値の向上につながる

警備サービスの価値をどのように考えるべきか。

製造業の世界ではバリューエンジニアリング(以下VE)という価値に関する考え方があるらしい。今回はそれを参考に考えてみる。

VEとは製品やサービスの「価値」を、それが果たすべき「機能」とそのためにかける「コスト」との関係で把握し、システム化された手順によって「価値」の向上を図る手法とのこと。

VEでは価値=機能÷コストであらわす。

その価値向上の考え方として①機能を一定に保ち、コストを小さくする。②コストを一定に保ち、機能を拡大する。③コストを大きくするが、機能はもっと大きくする。④機能を拡大し、しかもコストを小さくする。

警備サービスの機能は予防・初動対応を提供すること。そのコストのほとんどは人件費および備品、機能向上に貢献する制服(貴重機能)や交通費補助。となれば、この場合の価値向上の考え方としてコストを小さくする①や④は基本的にとるべきでない。(将来、低コストの高性能警備ロボットが出来くれば今の警備サービスのビジネスモデルは崩壊する)。

とはいえ、しばらくは人の方がまだ優位性はあるので、これに関する自社の当面の課題は機能を向上させること。

ただこの場合、予防・初動対応の質を向上させるためには教育はもちろん、現場の連携や会社組織の円滑な運営といった様々な問題をクリアする必要がある。

小手先でなく本質的な対応が必要なのだろう。





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