私が10万詐欺られた件(詐欺前半)
<前置き>
2019年3月15日(土曜日)のことでした。
あまりに屈辱的で、あまりに恥ずかしかったので、ここに戒めとして書き連ねるとともに、これを読んで「ばっかだなー」とか「プークスクス」とかちょっとでも感銘を受けた方がいらっしゃったら、募金を兼ねてnoteを購入してください。
いただいた売上については、全額日本赤十字かどこかに募金することといたします。募金完了後、何らかの形でご報告いたします。
それではお楽しみ(?)ください。なお、この話は99%くらいノンフィクションです。若干の誇張を伴っていますが、概ね真実です・・・
<詐欺られた件前編>
私の家族は一家離散しています。もう20年近く前の話です。
原因はご多分に漏れず、バブルが弾けて父親の経営する会社が倒産。当の父親は酒もたばこもしない人だったので、女に逃げたみたい。つまるところ【浮気】ってヤツ。
ウチの車の中から大人のおもちゃが出てきたときには、母親は卒倒したらしい。その時に私はその場にはいなかったけれど。
そんなこんなで、そこそこバブリーな家庭環境になった私たちは
父親=どこかに女と逃避行→現在生活保護(推測)
母親と妹=なぜか妹が中国人と結婚、中国で旦那と生活
どこに住んでいるのかも知らない状況が10年以上続いていました。
今月、叔父のお葬式のとき、妹が中国から帰ってくることを従兄弟から聞いた。もちろん【離婚】という2文字がすぐに浮かんだ。「内緒にしといて」と従兄弟から言われたけれど、連絡先なんか知らないもん。
その数日後、仕事中の私の携帯が鳴る。妹から。日本に帰ってくる。離婚した、そういうことらしい。10年以上会ってないけど、年の離れた妹だし、一肌脱がないわけにもいかない、その時はそう思っていた。
一時帰国した妹(と母親)と特に涙も出ない10年ぶりの再会を果たし、食事した。聞けばもう10日もしたら帰国するということで、せわしない状況だったみたい。LINEの交換(中国でも出来るんだ、LINE)をしてとりあえず別れる。
前振りが長くなったけど、ここからが本題。
妹が子供2人と母親を連れて帰国が2日前に迫った2019年3月15日、事件は起きた。
朝、電車のなかで中国にいる妹からLINEを受け取る。なんでも5万円のWebmoneyが欲しいとのこと。一時帰国したときに30万円の現金を預かっていたけれど、賃貸契約などで18万は使ってしまっていた。
この時は正直に、30万円預けたがために、中国国内でおカネが必要なんだろうと思った。
今思うと口調もおかしい。でも、こちらも出勤途中。急いでいるのでさっさと片づけたいのが本音。私はコンビニをはしごして必死にWebmoneyカードを買い集める。なにせWebmoneyは現金以外で買えない。銀行口座に残高がないので、キャッシング。それも仕方ない、かわいい妹のためというのもあるけれど、仕事も始めないといけないので。朝の時間は誰にも邪魔されないので貴重なのです。
妹は「了解です!」なんて言い方は絶対にしない。しかも目上の人間に対し「行ってみ」などという上から目線はしない(妹とは10歳近く離れているし、礼節については散々教育されてきたので)。この時点で気づかなかった自分をブン殴ってやりたい。
そんなわけで、5万円分のWebmoneyをスクラッチし、コードをLINEで通知する。さて、仕事しよう・・・急がないと会社の人間来ちゃって仕事にならなくなる・・・
そこでまさかの一言。
あと10万円分が必要だということ。仕事始めたくて仕方がない私は、面倒なのでさっさと終わらせてしまいたい思いに駆られ、とにかくコンビニに急ぐ。さっきは2千円のカードしかなかったけれど、ここのコンビニは5万円のカードがあるので2枚で済むわ!ラッキー!
サクサク購入し会社に帰って写メって、仕事しよう・・・と思った時だった。
えっ!?
この時点でアホな私はすべてを悟る。あの口調のおかしさ、中国だって振込含めた送金という手段もあるにもかかわらず、Webmoneyを使う。急かされる。
ああ、詐欺られたんだと。
不思議と怒りは起きなかった。もちろん、自分自身に対する怒りはあるけれど。「やられた!」という思いのほうが大きかった、というのが正直なところ。
取り急ぎ、10万円のWebmoneyは無駄に発射されずに済んだけど、残りの5万円分は当然のごとく残高0円(コード取得済み)になってしまっていた。
ていうか、LINEって乗っ取られるもんなの?という当然の疑惑が頭をよぎる。そもそもスマホしかしない人であれば、自分自身のスマホ以外で使うことはできないはずだし、妹はPC使うようには見えなかったけれど・・・まあ、そこを乗っ取られたんでしょうね。案の定PC許可する設定になっていたみたい。
赤枠のチェックをはずしましょう。そうすれば自分のスマホ以外からはログインできなくなります。ちなみに、チェックが入っているときにPCからログインがあった場合、以下のような通知が来ます。
PC版のLINEを使っていないのに、このメッセージが通知されたということは、自分でない誰かが自分のLINEを使っていると考えてください。乗っ取られています(恐らく妹もこれで気づいたんだと思います)。
さすがなんでもありの中国!
と心の中で拍手喝采だった私(はらわたは煮えくり返っているけれど、負けは負け)。調べてみると、数年前にLINE乗っ取りで一世を風靡した中国人グループがあったとかなかったとか。LINEを乗っ取って、友達を装ってWebmoneyを送らせるという手法らしいです。
私のLINEアカウントは本名ではないので(当然)、乗っ取った人間は妹から見て私のことを友達だと思ったのでしょう、だからこそあそこまで馴れ馴れしい言葉遣いだったとこの期に及んで認識した次第。
といっても何を言っても始まらない。乗っ取られた事実を認めて、10万円のWebmoneyカードを手に握りしめながら、失った5万円は戻ってこない怒りと悔しさを胸に仕事を始めるのでした。
妹がLINEからのPCログインメッセージに気づいていなかったら恐らく被害総額は15万円になっていました・・・
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前半部分は以上になります。改めて書き直してみると、後悔すべきポイントが多すぎて恥ずかしくなってきます。ホント、自分をブン殴りたい(´・ω・`)
以下は次回予告です。ご購入いただかなくとも後半も影響なく読むことができます。
もし、後半部分に興味を持っていただけるのであれば、noteご購入をよろしくお願いいたします。前半後半ともに有料する予定ですが、後半部分もこんな感じでほぼ無料で読めるようにはしていますので、ご興味ある方はさらなるアホ話にお付き合いいただければ幸いです。また、同様な被害に遭われないよう、ご家族・お友達等と共有していただければそれだけでも十分です。
こんなアホな詐欺に引っかかる人がいなくなりますように。
お読みいただき、ありがとうございました。
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