【LL鉄獣】ベアブルム採用型の可能性を探る
こんばんは。しらつちです。またも【LL鉄獣】の革命的な展開ルートが見つかったようなので、私も色々と考察しつつ、新たな展開ルートを開拓してみました。後半に具体的な展開例も置いておくので、興味があれば覗いてみてください。
さて、今回キッカケとなったのはこちらの動画となります。「EXデッキにベアブルム1枚を挿しておくだけで、フラクトール初動から3~4妨害を立てやすくなる」という画期的な展開ルートをご紹介くださいました。
いや、これには衝撃を受けましたね。【LL鉄獣】における最強初動はどう考えても「ターコイズ+α」なのですが、バードコール込みでデッキ内に6枚しか採用できないこともあり、実際にターコイズから展開していける試合は思ったより多くありません。
この難題をフラクトールという、無理なく採用できるカードが解消してくれるとなれば、それは【LL鉄獣】にとってこの上ない強化となります。
デッキを40枚に抑えたとしても、ターコイズを初手に引ける確率は57%しかありません。しかしフラクトール(天璣)も加えると10枚体勢になり、初手に引ける確率も78%まで上がります。さらに疑似フラクトールこと《おろかな埋葬》まで採用してあげれば初手率は81%に・・・!それなりに満足いく数値となります。
【LL鉄獣】はただでさえ「2枚以上の組み合わせでしか動けない」という弱点を抱えているのですから、せめて「組み合わせが揃ったときは勝てる」ように構築したいのが本音です。もしベアブルム1枚を採用するだけで「強い組み合わせ」を増やせるというのであれば、悪い話ではありません。
なおベアブルム展開であれば、「フラクトール+ナーベル」など鉄獣被りからも4妨害を立てられるので、手札事故も緩和してくれそうです。
もっとも「フラクトール+α」という組み合わせであれば、「フラクトールでケラスをサーチ⇒ケラスでシュライグを出して・・・」と展開して3妨害構えるルートが元々あるので、事故緩和の恩恵はなさそうにも思えます。
とはいえケラス展開は《夢幻泡影》1枚で止まってしまう虚弱ルートですし、手札も2枚消費してしまいます。通らなかった時のリスクがあまりにも大きく、なるべくなら通りたくないルートでもあるのですよね・・・。
また初手にケラスを引いて頭を抱えることも多く、「ケラスのせいで負けた」試合もあります。墓地を肥やした後であれば活躍してくれるのですが、そこへ至るまでの初動を邪魔しかねないというジレンマが、ケラス採用の難しいところです。
一方、ベアブルム展開であれば、ケラスを採用せずともフラクトールから強盤面を築いていけます。つまりデッキからケラスを抜いてしまい、事故軽減を狙えるわけです。
さらにベアブルム展開では
1、フラクトール効果⇒コバルト墓地へ
2、ナーベル効果⇒ベアブルム
3、ベアブルム効果⇒コバルト帰還
といった具合に動いていくので、泡影を踏んでもナーベル(キット)が盤面に残ります。もし相手ターンに破壊されたとしても、キットかフラクトールをサーチしてくれば、実質的な手札消費はフラクトール1枚で済むわけです。返しのターンにまだ希望を見いだせるのは、明確なメリットでしょう。
とりあえず思うがままに語ってきましたが、以降は具体的な展開ルートを綴っていきます。
フラクトール+α
〇フラクトール+セレスト
フラクトール効果⇒ナーベル墓地へ⇒キットをサーチ
キット召喚⇒効果でフェリジット
フェリジット効果⇒セレストSS⇒バードコールをサーチ
キット+フェリジット⇒ベアブルム
ベアブルム効果⇒ナーベル帰還
ナーベル効果⇒双龍
セレスト+ナーベル⇒リサイト⇒ターコイズをサーチ
バードコール⇒カナリーをサーチ&ターコイズSS⇒セレスト蘇生
ターコイズ+セレスト⇒リサイト⇒サファイアをサーチ
ベアブルム+リサイト⇒シムルグ
カナリーSS⇒リサイト蘇生
墓地セレスト⇒リサイトに素材追加
リサイト効果⇒コバルトをサーチ
リサイト+リサイト⇒未来皇からの未来龍皇
サファイアSS⇒コバルトSS⇒ナーベルをサーチ
サファイア+コバルト⇒ロビン⇒素材追加
シムルグ効果⇒巨神鳥
※「ベアブルム⇒フェリジット」の順番でも同じ盤面を作れるが、誘発チェックを考えるとフェリジットから入ったほうが良い
〇フラクトール+コバルト
フラクトール効果⇒ナーベル墓地へ⇒キットをサーチ
キット召喚⇒効果でフェリジット
フェリジット効果⇒コバルトSS⇒サファイアをサーチ
キット+フェリジット⇒ベアブルム
ベアブルム効果⇒ナーベル帰還
ナーベル効果⇒双龍
コバルト+ナーベル⇒リサイト⇒セレストをサーチ
サファイアSS⇒セレストSS⇒バードコールをサーチ
サファイア+セレスト⇒リサイト⇒ターコイズをサーチ
ベアブルム+リサイト⇒シムルグ
バードコール⇒カナリーをサーチ&ターコイズSS⇒リサイト蘇生
墓地セレスト効果⇒リサイトに素材追加
リサイト効果⇒ナーベルをサーチ
リサイト+リサイト⇒未来皇からの未来龍皇
カナリーSS⇒サファイア蘇生
ターコイズ+カナリー+サファイア⇒ロビン⇒素材追加
シムルグ効果⇒巨神鳥
〇フラクトール+フラクトール
フラクトール効果⇒コバルト墓地へ
フラクトール召喚⇒効果でベアブルム
ベアブルム効果⇒コバルト帰還⇒セレストをサーチ
フラクトール+ベアブルム⇒フェリジット
フェリジット効果⇒セレストSS⇒バードコールをサーチ
コバルト+セレスト⇒リサイト⇒ターコイズをサーチ
ベアブルム+リサイト⇒シムルグ
バードコール⇒サファイアをサーチ&ターコイズSS⇒リサイト蘇生
墓地セレスト⇒リサイトに素材追加
リサイト効果⇒ナーベルをサーチ
サファイアSS⇒ナーベルSS
ナーベル効果⇒双龍
ターコイズ+ナーベル⇒リサイト⇒カナリー&キットをサーチ
リサイト+リサイト⇒未来皇からの未来龍皇
カナリーSS⇒コバルト蘇生
サファイア+カナリー+コバルト⇒ロビン⇒素材追加
シムルグ効果⇒巨神鳥
※キットでも可。その場合はナーベルを場に残しておくと、双龍のコストにしながらフラクトールを持ってこれる
〇フラクトール+ナーベル
フラクトール効果⇒コバルト墓地へ
ナーベル召喚⇒効果でベアブルム
ベアブルム効果⇒コバルト帰還⇒セレストをサーチ
ナーベル+コバルト⇒リサイト⇒サファイア&キットをサーチ
サファイアSS⇒セレストSS⇒バードコールをサーチ
サファイア+セレスト⇒リサイト⇒ターコイズをサーチ
ベアブルム+リサイト⇒フェリジット
バードコール⇒カナリーをサーチ&ターコイズSS⇒リサイト蘇生
墓地セレスト効果⇒リサイトに素材追加
リサイト効果⇒ナーベルをサーチ
リサイト+リサイト⇒未来皇からの未来龍皇
フェリジット効果⇒キットSS
フェリジット+ターコイズ⇒シムルグ
キット効果⇒双龍
カナリーSS⇒サファイア蘇生
カナリー+サファイア⇒ロビン⇒素材追加
シムルグ効果⇒巨神鳥
〇フラクトール+ナーベル(既存)
フラクトール効果⇒ナーベル墓地へ⇒キットをサーチ
ナーベル召喚
ナーベル効果⇒フェリジットSS
フェリジット効果⇒キットSS
キット効果⇒双龍
ナーベル+フェリジット⇒シムルグ
シムルグ効果⇒巨神鳥
※ベアブルム展開はリスクが大きいため、Gやうららで妨害できる場合はこちらを優先する
〇フラクトール
フラクトール効果⇒ナーベル墓地へ⇒キットをサーチ
キット召喚⇒効果でベアブルム
ベアブルム効果⇒ナーベル帰還
キット+ベアブルム⇒フェリジット
ナーベル効果⇒双龍
ナーベル+ベアブルム⇒シムルグ
シムルグ効果⇒巨神鳥
※3枚消費で2妨害しか作れない点には注意。手札で腐った2枚を1妨害へ変換できると考えれば悪くない・・・?
ターコイズ+α
〇ターコイズ+コバルト
ターコイズSS⇒コバルトSS⇒ナーベルをサーチ
ターコイズ+コバルト⇒リサイト⇒サファイアをサーチ
サファイアSS⇒ナーベルSS
サファイア+ナーベル⇒リサイト⇒セレスト&キットをサーチ
リサイト+リサイト⇒未来皇からの未来龍皇
キット召喚⇒効果でシュライグ
キット+シュライグ⇒ベアブルム⇒カナリーをサーチ
ベアブルム効果⇒セレスト捨てる⇒ナーベル帰還
ナーベル効果⇒双龍
ベアブルム+ナーベル⇒シムルグ
カナリーSS⇒セレスト蘇生⇒バードコールをサーチ
カナリー+セレスト⇒ロビン
シムルグ効果⇒巨神鳥
〇ターコイズ+ターコイズ
ターコイズSS⇒ターコイズSS
ターコイズ+ターコイズ⇒リサイト⇒ナーベルをサーチ
ナーベル召喚
リサイト+ナーベル⇒フェリジット⇒フラクトールをサーチ
フェリジット効果⇒フラクトールSS
フラクトール効果⇒シュライグ
フラクトール効果⇒セレスト墓地へ
フェリジット+シュライグ⇒ベアブルム⇒カナリーをサーチ
ベアブルム効果⇒ナーベル帰還
ナーベル効果⇒双龍
カナリーSS⇒セレスト蘇生⇒バードコールをサーチ
カナリー+セレスト⇒リサイト⇒コバルトをサーチ
バードコール⇒サファイアをサーチ&コバルトSS⇒ナーベルをサーチ(※コバルトを出さなければ手札にナーベルを残せる)
サファイアSS⇒ナーベルSS
コバルト+サファイア+ナーベル⇒ロビン⇒素材追加
シムルグ効果⇒巨神鳥
※ベアブルムを経由しなければ、双龍の代わりに手札2枚を温存できる。Gやうららを捨てるくらいならば双龍を諦めるのも手。
〇ターコイズ+キット
ターコイズSS
キット召喚
ターコイズ+キット⇒フェリジット
キット効果⇒ナーベル墓地へ⇒フラクトールをサーチ
フェリジット効果⇒フラクトールSS
フラクトール効果⇒ベアブルム
ベアブルム効果⇒ナーベル帰還
フェリジット+ベアブルム⇒シュライグ
ナーベル効果⇒双龍
フラクトール+ナーベル+シュライグ⇒シムルグ⇒ナーベルをサーチ
※どう展開してもアド損する組み合わせ。このルートを通るということは手札誘発を大量に引いているのだろうし、キットセットエンドで耐える択もある。ただ、フェリジット+ベアブルムでシュライグを作って手札を増やす動きは覚えておきたい。
ワン・フォー・ワン+α
〇ワン・フォー・ワン+ナーベル
141⇒ナーベル捨てる⇒コバルトSS⇒ナーベル&フラクトールをサーチ
フラクトール効果⇒セレスト墓地へ
ナーベル召喚⇒効果でフェリジット
コバルト+ナーベル⇒リサイト⇒ターコイズをサーチ
フェリジット効果⇒ターコイズSS⇒セレスト蘇生⇒バードコールをサーチ
ターコイズ+セレスト⇒リサイト⇒カナリーをサーチ
フェリジット+リサイト⇒シムルグ
カナリーSS⇒リサイト蘇生
墓地セレスト⇒リサイトに素材追加
リサイト効果⇒ナーベルをサーチ
リサイト+リサイト⇒未来皇からの未来龍皇
バードコール⇒サファイアをサーチ
サファイアSS⇒ナーベルSS
カナリー+サファイア+ナーベル⇒ロビン⇒素材追加
シムルグ効果⇒巨神鳥
※キットをコストにした場合、ベアブルムを経由すると双龍も出せる
141⇒キット捨てる⇒コバルトSS⇒ナーベルをサーチ
キット効果⇒ナーベル墓地へ⇒フラクトールをサーチ
フラクトール効果⇒セレスト墓地へ
ナーベル召喚
ナーベル効果⇒ベアブルム
ベアブルム効果⇒キット帰還
コバルト+ナーベル⇒リサイト⇒ターコイズをサーチ
キット効果⇒双龍
ベアブルム+キット⇒フェリジット
フェリジット効果・・・以下略
〇ワン・フォー・ワン+フラクトール
フラクトール効果⇒ナーベル墓地へ⇒キットをサーチ
141⇒キット捨てる⇒コバルトSS⇒ナーベルをサーチ
ナーベル召喚⇒効果でフェリジット
コバルト+ナーベル⇒リサイト⇒セレストをサーチ
フェリジット効果⇒セレストSS⇒バードコールをサーチ
バードコール⇒カナリーをサーチ
フェリジット+リサイト⇒シムルグ
カナリーSS⇒リサイト蘇生
セレスト+カナリー⇒リサイト⇒ナーベルをサーチ
墓地セレスト⇒蘇生したリサイトに素材追加
リサイト効果⇒サファイアをサーチ
リサイト+リサイト⇒未来皇からの未来龍皇
サファイアSS⇒ナーベルSS
サファイア+ナーベル⇒ロビン⇒素材追加
※ベアブルムを経由すると双龍も出せる
フラクトール効果⇒ナーベル墓地へ⇒キットをサーチ
141⇒キット捨てる⇒コバルトSS⇒ナーベルをサーチ
ナーベル召喚⇒効果でベアブルム
ベアブルム効果⇒キット帰還
コバルト+ナーベル⇒リサイト⇒セレストをサーチ
キット効果⇒双龍
ベアブルム+キット⇒フェリジット
フェリジット効果・・・以下略
追考察
以上、ベアブルムが絡み得る展開ルートでした。こうして見てみると、ベア
ブルムは大きく3つの役割をこなしていますね。
・コバルトを帰還させてLL展開(未来龍皇+ロビン)につなげる
・ナーベルを帰還させて鉄獣展開(シムルグ双龍)につなげる
・シュライグの素材にして後続確保
手札コスト2枚は確かに痛いのですが、結果的に2妨害追加してくれることがほどんとなので、アド損にはなりません。また鉄獣とLL両方にアクセスできる器用さは魅力的です。
さらに後手では疑似的なケラスとして貢献してくれます。ひとつ綺麗に決まった例を挙げると、
キット効果⇒シュライグ(1枚除外)
キット+シュライグ⇒ベアブルム(手札コストを2枚サーチ)
ベアブルム効果⇒ナーベル帰還
ナーベル効果⇒双龍(1枚バウンス)
ベアブルム+双龍⇒アクセスコード・トーカー(2枚破壊)
といった具合になります。4枚除去しつつまだ余力を残している有様です。やはりリンク数を雑に稼いでくれるのは偉いですね。先手後手問わず展開幅を広げてくれるので、EXに1枚忍ばせておくと後手の勝率を上げてくれるかもしれません。
とはいえ良いことばかり・・・とはいかないのが世の常です。ベアブルム採用にもいくつか問題点が見つかりました。
まず、言うまでもなく手札コストが重すぎます。手札を2枚も投げ捨てるのですから、もしベアブルム効果を止められてしまえばそこでゲームが終わります。効果が通ればナーベルやコバルトでアドバンテージを稼げるので、コスト2枚というのはおそらく適正なのでしょう。それでもやはりベアブルムを頼るのは心臓に悪すぎます・・・。
またベアブルム展開を通ると、展開札2枚&コスト2枚の計4枚を消費してしまうため、先攻時は残り1枚しか手札を残せません。墓穴とうららを同時に引いても片方は捨てなければならず、相手が誘発を2枚以上引いていると対応できなくなります。誘発耐性が落ちるというのも明確な弱点ですね。
あまりにもリスクが大きいので、ベアブルム展開を通るかは慎重に判断したいところです。一応、「フラクトール+コバルト」または「フラクトール+セレスト」の2パターンであればリスクは最小限で済みます。
1、キット効果⇒フェリジット(Gチェック)
2、フェリジット効果⇒コバルトSS(泡影チェック)
3、コバルト効果(うららチェック)
といった具合に、3チェックこなしてからベアブルムを起動できるので。
しかし「フラクトール+鉄獣」の場合はそうもいきません。フェリジットを挟む余裕がないので、誘発チェックが不十分でもベアブルムを起動するしかありません。しかも「フラクトールでコバルト墓地へ⇒そのコバルトを除外」というバレバレの動きをしなければならないので、「あえてベアブルムを出させ、手札コストを払った瞬間を狙い撃ちする」択を採られやすくなります。
たしかに「フラクトール+鉄獣」は4妨害を敷ける強力なルートですが、正直リスクが高すぎて実践向きではありません・・・。本当にどうしようもない、絶望的な手札でのみ頼るくらいでしょうか。立ち位置としてはケラス展開と大差ありません。
さらにベアブルムを採用した場合、カナリー初動が使いづらくなるのも辛いところです。ベアブルムにEX枠を裂いている都合でアルミラージを採用できなくなり、召喚したセレストやナーベルを墓地へ送れなくなります。カナリー初動はあまり嬉しくないとはいえ、回避できるはずの手札事故を実際に経験すると、何とも言えない悔しさに襲われます・・・。
とまれ最後に苦言も呈しましたが、ベアブルムは【LL鉄獣】の展開幅を広げてくれる良カードというのは間違いありません。まだ触り始めたばかりなので使用感もあやふやなのですが、ルート選択肢が増えることは喜ばしい限りなので、ひとまず好感触ではあります。今後も試してみて、使用感を探ってみたいと思います。
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