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6月24日(月曜日)ロリータ

真っ黒い服に真っ黒い髪の女性が私の隣に座っている。
真っ白い肌に、赤い唇。片耳に安全ピンのようなピアス。
私は以前、この女性に話しかけたことがある。

「ここのチームってお一人なんですか?」
彼女は姿勢を正しよそ行きの声で
「そうなんです。この業務は私一人です。」
いつものおどけた感じはなかった。
「それは早帰りジャンケンに参加したくもなりますね」
私は笑っていった。

私の業務では仕事がなくなると早帰りを募る。
ジャンケンになる。
彼女は毎回隣の部署にもかかわらず白い手をあげジャンケンに参加したがる。

一人の業務で気苦労が多いだろうという体裁で話しかけたのだ。
それ以来なんだから避けられている気がしていた。
廊下ですれ違って挨拶をするときも目をみて「お疲れ様です」とはいってくれない。

今日は昼休みの私の定位置に先に陣取っていた。たまたまか?

帰り際ドアで鉢合わせした。
「びびった~」という表情をしていた。

すべてはフィクションです。

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