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【EDH】共闘する食物連鎖

食物連鎖は、《永遠の災い魔/Eternal Scourge》などの追放領域から唱えられる生物とのコンボによって、生物限定無限マナを生成することが可能である。特にこのコンボと相性のいいジェネラルは食物連鎖ジェネラルと呼ばれる。
現状では、ジェネラル無限キャストによりデッキ内のCMC5未満のカードをすべて唱えることができる《初祖スリヴァー/The First Sliver》が最適だとされている。
今回は、そんな食物連鎖の頂点に君臨するジェネラルに比べ、共闘持ちのジェネラルを使うことのメリットを探っていく試みである。

まずは前提としてジェネラルに求められる条件は、食物連鎖コンボに適性がある=無限キャストによって勝てることです。
統率者2016の共闘持ち15体には適性があるものがおらず、続くバトルボンドでも存在しませんでした(強いて言えばクラム&レイハンで一人は倒せます)。しかし、統率者2020で食物連鎖界希望の星《追跡する影、ウキーマ/Ukkima, Stalking Shadow》が登場しました。この共闘を掘り下げていこうと思います。

☆カード個別紹介

とりあえずカード性能の紹介です。


Ukkima, Stalking Shadow / 追跡する影、ウキーマ (1)(青)(黒)
伝説のクリーチャー — 鯨(Whale) 狼(Wolf)
《無情な追跡者、カズル/Cazur, Ruthless Stalker》との共闘(このクリーチャーが戦場に出たとき、プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは「自分のライブラリーから《無情な追跡者、カズル/Cazur, Ruthless Stalker》を自分の手札に加え、その後切り直す。」を選んでもよい。)
追跡する影、ウキーマはブロックされない。
追跡する影、ウキーマが戦場を離れたとき、プレイヤー1人を対象とする。これはそのプレイヤーにX点のダメージを与え、あなたはX点のライフを得る。Xは、これのパワーに等しい。
2/2
(MTG Wikiより引用)

そして、共闘相手であるカズルです。


Cazur, Ruthless Stalker / 無情な追跡者、カズル (3)(緑)
伝説のクリーチャー — 人間(Human) 戦士(Warrior)
《追跡する影、ウキーマ/Ukkima, Stalking Shadow》との共闘(このクリーチャーが戦場に出たとき、プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは「自分のライブラリーから《追跡する影、ウキーマ/Ukkima, Stalking Shadow》を自分の手札に加え、その後切り直す。」を選んでもよい。)
あなたがコントロールしているクリーチャー1体がプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、そのクリーチャーの上に+1/+1カウンターを1個置く。
3/3
(MTG Wikiより引用)

☆本題/難題

カード性能紹介も済んだところで、早速初祖スリヴァーとの比較をしていきます。

①デメリット/5色ではない
いきなりデメリットから入ってしまって申し訳ありません。しかし、EDHをプレイする以上固有色の問題は真っ先に言及すべきポイントでしょう。先に結論を言いますが、結構大きな差があります。
赤に関しては、《難問の鎮め屋/Vexing Shusher》が入れられない程度なのですが、白には《悟りの教示者/Enlightened Tutor》、《沈黙/Silence》が存在し、食物連鎖デッキがオールインコンボである事を考えると、優秀なサーチや妨害が減るのは大きな痛手です。しかし、サーチの不足に関しては後述の理由によって多少緩和されています。

②メリット/コンボパーツが少ない
初祖スリヴァーは確かに無限キャスト時に勝利できますが、それにはデッキ内に勝てる手段が残っている必要があります。《Demonic Consultation》系の呪文によってコンボパーツや《記憶の旅/Memory's Journey》などの保険まで追放されてしまった場合、勝てなくなるといる可能性が付きまといます。
対して、ウキーマはそれ自体が勝利手段となるので、デッキに別途カードを用意する必要も、保険のカードを採用する必要もありません。さらに、それによって《Demonic Consultation》などを強気に使用できるので、先述のサーチ不足を補うことができます。

③メリット?/ジェネラルが使える
ジェネラルが使えます(迫真)。真面目に話すと、食物連鎖は高速コンボであり、3ターン目、遅くても4ターン目にはコンボが完成することを目指します。しかしその障害は多々あり、青に囲まれた卓ではコンボが完走できない場合もあるでしょう。そんな時に、申し訳程度にジェネラルをキャストし、盤面の均衡を崩せる可能性があります。また、クリーチャーを疑似的にマナ加速として使える食物連鎖的には、ジェネラルが軽いに越したことはありません。


☆鯨狼の可能性

現状、差別化できるポイントとしてはジェネラルの軽さ、及びそこから統率者をコントロールしていると打てるピッチを採用可能である点でしょうか。最速パターンではジェネラルを出さない、むかつきで捲るとライフがかさむことを除けば悪くない使い心地です。
今回はあまり言及しませんでしたが、カズルに関してもライフレースというプランを取りうる可能性を考えると純粋にカラーマーカーとも言えないでしょう。

さて今回は新しい(全然新しくない)ジェネラルで使い古されたコンボの記事ではありましたが、皆様のお役に立てれば幸いです。では。


※おまけ

物あさりの見張り役、ヤーンニックと巣穴あさり、ニカーラで食物連鎖コンボ下ならライフ分まではドロー出来ます(実用性無し)。

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