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解ける夏、臘に希体

世界に平伏し続ける、恋をして均衡を保っている 空っぽになること 削られていくこと 器用な憫笑一つ浮かばないまま 朧雲のまろやかさで混ざりあう誤謬論 サブスク拡張で幻想の追体験、正夢と明日を曇天で埋め合わせしてる 流れる血は赤くないし、辻褄の合うために生まれるなんて無意味、僕が気持ちいい回想と思慮の果てに自殺する 文法なんて知らない 忘れたくないことを忘れない それだけなのに。
ビルの上のお城を壊す 崩れたガラスの音で白鳥が目を覚ます くゆらせるキセル 2年前に更新が止まった 加速し続けるために命があるのに 故に?  昇華させてたまるか、とおもいながら言葉を選ぶ 願うことでしか許されない

粘度と香りが異なる黒い液体が巡る、繋ぐということは終えるということ、それなりにていを整えられてしまう。鏡の中の屈折はあざだらけで透けている
架けられた部屋に並べられた陶器と空っぽのプラター 磨くクロスと降板の合図 手段も選ばずに、セリサイトで塗り固めた潔白が結局降る雨でどろどろに崩れてしまう よっぽど高尚な慈しみを受けて待合室の背中が分裂していく 満たしきっても干涸びても破裂するって分かっているはずでしょう、きっと大切だった「ご自由にお持ちください」最初から夥多でした なんて寂しいこと言わないでよ

肉付けは後回し、贅肉だけは先行するのに!ほいじゃ付け焼き刃で削いでくださいねなんて目に見えてるよそれ 管理された自由は鑿が生み出す造形美 ごめんねスウェットが似合わなくて。
やけに小さなスクリーンでの惨劇よりもずっとシネマティックな乾杯とノイズ、味のわからなくなった麺を啜るみたいな虚栄 心底羨ましい君の生き方は煮詰まった極じゃ酷く矮い腥聞、それなりに皆んな壮絶だし、それなりにみんなちゃんとしてる。曖昧に安寧を抱く人白黒つけて回す社会同じ黒でも一緒にされたくない風を切る、しゃーない(笑)

煙たい親戚と誰も泣かない葬式、過剰な換気で無駄打ちキャッシュレス、きみはほんとうに嘘が下手だ 3つ飛ばせば死に至るから、金の鈴を探す旅に出よう。消された名前で連鎖するセカイ系、還る末路にハズレの悍馬 見せるべき魅力と隠すべき無骨さ 僕たちがとりとめてゆくたびにかたちを失っていく朝 バラバラになった体裁だけに囚われて、誤解を割り当てられるのね 16回のプチ贅重ねて生かされてる 東京に愛されるために必要な想像と破壊の選択をいかに細分するか、で。



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起死回生なんて言葉を盲信したから失い続けて取り返しのつかないところまで来てしまった、後付けの釈明が僕らの証明でしょう、もたれた足で銀河の階段を駆け降りる ペトリコールがしなる夜明けに掴めなかった綿毛のような春が然るべくピースを埋めていく 全ての季節をあなたと巡っても見つけられないトキメキの為だけに壊れる靄を迎合する 本当に恐ろしいのは夕陽じゃなくて眩む朝日 本当にうしなったものは合図じゃなくて沈没 
私は知っている、すれ違いざまの-12分を
私は知っている、規格内の未完結が悠久を迎えることを
茴香を早く摘んでちょうだい、孤独が充満してるから街を泳いで憂いに溺れる、死に底なった罰です、差分も逸そ明白、身を焦がして初めて本当のおやすみが伝えられるから、どうか愛を忘れないで


白い空と青い床が私の人生のどん底、鈍色を雪に溶かしても買い被りには気付けないままだ喉が渇いた冬に逆走する、気休めみたいな果実じゃ私が摩耗してしまう、ロッカーにしまうまだらな味、小賢しさが手終えずに閨を失う、初めから王子様なんていなかった 怯えた喉に罹る罪の名前は?

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