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42TokyoのPicine受けた話

Geek Salonメンターだった時代に42TokyoのPicineを受けたことがあります。噂に聞く通りの厳しい試験で、いい思い出になったので記録に残します。
本科は受けていませんが、Picine自体には合格しているので、これから受ける方の参考になれば尚良い。

Picineを受けたきっかけ

そもそもプログラミングは仕事にするつもりでもなく、趣味でやっていました。友人が受けたのをきっかけにPicineを知りました。何か自分の「力」になるものが得られるかもしれない、と思って受けることにしました。

Picine Kick off 2週間前

Picine開始2週間前から準備を始めました。
当時のステータスは下の感じでした。

プログラミング歴1年
Ruby on rails / Vue.js などWebプログラミングが中心
文系大学生
フルコミットできる

2週間でやったことは2つ。

1.C言語になれる
2.一日10時間勉強できる状態にする

1.C言語になれる

C言語ははじめて触るものだったので勉強しておくことにしました。使った教材は以下。C言語では「ポインタ」で多くの学習者がつまずくそうです。自分もその一人だったので重点的に勉強しました。

1週間で身につくC言語の基本
・超初歩から学べる
・練習問題ある
・無料

北ソフト工房 C言語練習問題集
・問題たくさん
・上の教材の練習で解いていました
・無料

C言語 10課 ポインタ編
・ポインタ潰し
・2日もあれば終わる

事前にC言語が出ると公式から言われることはありません。
他の言語が出るなんて噂も耳にしていたので、
「まあ、変わってもいいか」くらいの気持ちでやってました。

2.一日10時間勉強できる状態にする

こっちがめっちゃ大事です。
私は浪人の経験があるので知っていました。
1日10時間以上勉強するのには体力がいります。

7時起床10半就寝
週2回のジム
朝は週3ランニング週4散歩

研修所や浪人時代の自身のパフォーマンスの経験から1日のタイムスケジュールを固定しました。とは言っても、もともとできている習慣が多かったので、これが崩れないように調整することに専念しました。
夜更かしの習慣がある方、朝起きて外に出て日を浴びる習慣がない方は改善をお勧めします。これができない人は最初は良くても徐々にパフォーマンスが落ちていった印象があります。

Kick off

Kick offの初手から笑ってしまうくらい難しかったです。プログラミングそのものと同じくらいPicineという試験の仕組みを理解することも難しいです。Picineで使われるインフラ自体が相当緩いこともあってトラブルは日常茶飯事。最初はパニックになることもありました。下に必要だと思った「力」をまとめました。

仲間を作る力

コードの課題がわからない。インフラに問題が発生した。こういった問題にぶち当たった時一番頼りになるのは「人間」です。42に先生はいません。とりあえず他の受講生に聞いて見ましょう。オンライン開催だったため直接会うことはありませんでしたが、仲間なしではPicineは泳ぎきれません。
そして、大切なのは

「プログラミングのレベルで相手を選ばないこと。」

誰とでも仲良くなりましょう。そっちの方が楽しいですよ。
加えてPicineでは「教え合う力」が重視されているように感じました。

わからないことはどんどん聞く、聞かれたことはどんどん教える。

仲間がいないと、課題がきつくなるだけでなく終盤メンタルもキツくなると思います。さらに、Picine自体が仲間を作らない人が合格できない仕組みになっているのも感じました。(これって私の感想ですよね)
めちゃめちゃプログラミングのできる受講生でも仲間を粗末に扱う人は落ちていきました。


Google力

仲間と同じく大切なのが、わからないことをネットで調べる力。

大抵のことはGoogleで検索すれば出てくる。

これまでの経験上、ネットだけでは知ることができない現象もこの世にあるというのが私の意見です。しかし、プログラミングに関しては99.9%出てきます。見つけられないのは検索の仕方が悪いからです。

「ネットには間違った情報もあるのではないか?」
試してダメだったら別の記事を試しましょう。
それがダメだったらまたググって探しましょう。


黙ってコードを書く力

人間は言い訳の天才です。
特に私は言い訳の大天才です。
Picineを泳いでいると必ずサボる理由を探してしまいます。

体調が悪いから
昨日まで頑張ったから、休憩したい
C言語なんてどこで使うの?
PCの調子が良くないから
友達やパートナーと会う約束がある

黙ってください。
黙ってコードを書きましょう。

1ヶ月くらい誰にも連絡しなくても友人はいなくなりません。
いなくなるやつは本当の友人じゃないです。

Picineを泳いでいると課題をミスした理由を探してしまいます。

自分は初心者だから。文系だから。
チームの仲間のレベルが低いから
42のインフラがバグったから
20回やってダメだからもうダメだろう。

黙りましょう。
黙ってコードを書きましょう。

言い訳する仲間は早い段階で消えました。
だいたい最初の1週間で半分は消えました。(体感)

42Picineで得たもの

壁を突破する力を得た気がします。

少しカッコつけた言葉で言えば「課題解決能力」
自分一人の力ではなく仲間と壁を崩す方法を学んだ気がします。

わからないことを人に聞くのは勇気が要ります。
私はコミュ障じゃないし、どちらかと言えば誰とでも仲良くできるタイプです。それでも緊張するし、わからない自分を恥ずかしく思うこともあります。相手が初対面の人ともなれば尚更です。

でも、これができると生きるのがスッと楽になります。
自分一人で悩まず、適当な友人に相談するようになりました。

まとめ

この経験が無料というところがすごいですよね。
風の噂では42は世界の大学ランキングに入ったとか聞きました。
今の大学を退学していくべきだったでしょうか。

時間がある方、プログラミングを勉強したいという方は試しに受けてみることをお勧めします。

GeekSalon時代の話も都度投稿します。
下は当時のVlogです。



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