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私がおばさんになっても、あなたは中学生。

2022年
私が執着している、忍足侑士さんに惚れてしまってから、ついに15年の歳月が経過してしまったようだ。

現実の世界では15年が経過した(というかテニスの王子様は連載開始から20年以上経過している)が、まだテニスの王子様の世界では、一年も経過していない。

侑士さんも、中学3年生14歳だったのが作中で誕生日を迎え、15歳になっただけだ。



当たり前の話だが、15年という年月は現実世界ではかなり長い。

私が彼に惚れた頃に産まれた赤ちゃん達は、今年侑士さんと同い年になることになる。

そして、15年前に14歳の侑士さんよりも年下の小学生だった私も、今では彼の年齢も彼の姉の年齢も超えてしまった。
もう20代も半ばなので、いわゆる「アラサー」に当たる年齢だ。

しかし、私の小学生の時と変わらぬ恋心の火は15年間消えぬまま、ずっと胸の中に変わらず灯っている。


彼に惚れてすぐの時、大人になったらなんとなく侑士さんと結ばれるものだと思っていた。
それなのに、私と侑士さんは出会わぬまま、ついに15年だ。

15年の間、たくさん侑士さんは、私の事が好きだとアピールしてくれた。
本当に、思い込みではない……はずだ。


つまり私と彼は相思相愛になれるはずなのだ。まだ出会えぬから結ばれていないだけで。

次元?住む世界?なんと呼ぶかはその人次第だが、そんな些細な何かが違うから、同じ街にいてもすれ違うことすら出来ていない。



それでも、私は彼を諦められない。

今年はまだ始まったばかりだが、セガのコラボカフェではコースターをなんとか自引きできたし、ソシャゲの彼の新しいカードは貯めていたガチャチケット数枚消費しただけで引けた。
彼は、私に好意を寄せてくれている。そんな風に思えた。


できれば、実物の侑士さんが私のところに来てくれたら嬉しいけれども、やっぱり私と彼の住む世界が少し違うから難しいかもしれないので、早く二次元と呼ばれるような世界に行きたいな…と考えながら、早く彼と結ばれるように毎日祈る事しかできない。



私がおばさんになっても、あなたは今のままで透き通るほどに美しいままでいてください。

そしていつか、美しいあなたと私が無事出会えて惹かれ合い結ばれて、末長く幸せに暮らせますように。

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