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同担拒否でごめんね

私は好きなキャラクターを好きな人が苦手だ。

同担…という言葉には違和感があるが、この言葉は非常にわかりやすいので同担拒否と言っている。

ここでいう同担とは、私の好きなキャラクターをそのコンテンツの中で一番好きそうな人間のことだ。
一番でなければ私は苦手意識があまり出たりしないし、そのような人間とは仲良くできるし、そのような人間の書いた二次創作は好きだ。


どの程度にいわゆる同担が苦手かというと、SNSで公式アカウントにリプライを送っている好きなキャラクターをアイコンにしているアカウントは全てブロックしているし、好きなキャラクターを好きです!と公言しているアカウントにフォローされたり共感コメントつきでリツイートされてもブロックしている頭のおかしな人間である。

イベントで好きなキャラクターの缶バッジをたくさん付けたバックを持った美女など見た日には、もう無言でポロポロと涙を流す程度には苦手だ。


男女問わず同担拒否でない人にはよく「何故同担拒否をするのか、理由がわからない」と尋ねられるが、私が好きなキャラクターのファンが苦手な理由は非常に簡単で、恋愛感情を抱いている人間を好きな他の人間など仲良くなれるはずがないからである。

恋のライバルになりかねない人間なのだからなれる訳がないではないか。


よく「本気で付き合っていると思い込めば、同担拒否しなくなる」などという事を言っている方がいるが、私は無理だった。

私は恋人がどんなに私だけを好いてくれているとわかっていても、恋人に異性がアプローチしていたら非常に嫌だ。
嫌で嫌で、そのアプローチした異性を死ぬほど嫌いになる。

恋人だろうが配偶者だろうが、いやだ。
彼と異性とのコミニュケーションは禁止しないであろうが、異性が彼にアプローチしてる所など見たら、泣き喚いて女を口汚く罵ってしまう自信がある。
私の好きな人間を取らないでくれ。私の唯一の生きる希望なのだから。


このような汚い感情は、オタクには理解されないが、オタクではない人には理解されるので、非常にありがたい。

インターネットで探せば彼氏の元カノや彼氏に告白した女は許せないという女性はたくさんいるし、恐らくポピュラーな思考なのであろう。そういう愚痴を見るたびに安心する。

あぁ、私が恋をする人間が実在する私の身近な人物であったなら、きっと皆共感するはずなのに……。
やはり愛しい彼が実在してくれないと困ることばかりである。
頼むから実在してくれないだろうか。


……と、このように異常な思考を持っている人間なのでわざわざ汚い気持ちに支配されて暴走しないための、同担拒否なのである。
付き合えるはずが無いのになどという意見は無意味だ。
私はもうとっくの昔に頭がおかしくなっているので、好きなキャラクターは私のことが好きだと強く信じ込んでいるからだ。

頼むから、幸せな夢を見ている私を起こさないでくれないか?

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