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"ものづくり"への狂気で海外市場を獲りに行く

こんにちは、株式会社マイベストの海外チームマネージャーの塩川です。

今年のアドベントカレンダーのテーマは「マイベスト社員が選んだ、会社のおもしろいところ」です。

私自身、今年8月1日に入社して早いものですでに4ヶ月が経ちました。
このnoteでは、なぜ自分がマイベストに入社したのか、そして入社したてのフレッシュな感覚があったからこそ感じ取ることができた社内の「狂気的な」部分をご紹介できたらと思います。

なぜマイベスト?

きっかけは代表吉川のnote

実は2020年当時勤めていた会社を辞め、次のキャリアについて悩んでいた私は縁あって吉川にキャリア相談に乗ってもらっています。

創業初期の段階から積極的に海外進出を行なっている稀有な会社としてマイベストのことは知っていました。
4年前に相談した当時はお互い「なんか今じゃないっすね!」という形でその場を終えています。

そんな中、とあるタイミングで下記の吉川のnoteを読み「お、ついにアメリカやるのか!」ということでFacebookで吉川に突如連絡をして話を聞いてみることにしました。

日本から世界的なスタートアップを生み出す。

唐突なタイミングであると自覚しつつも、ここで簡単に自己紹介を兼ねてこれまでの経歴紹介を挟ませてください。

経歴 : 
・テラドローンに4人目の社員として入社
 ・法人営業→プロダクトマネジメント→海外事業開発→中東アフリカ拠点責任者
・アイリスに20人目の社員として入社
 ・海外事業開発→アライアンス事業開発→プロダクトマネジメント

幸いにもこれまで海外展開を事業上の前提とするスタートアップ2社でキャリアを重ねることができ、気づけば自分のキャリアは一貫して、スタートアップに身を置きながら海外進出とその先の事業成長を狙うことに費やしてきました。

テラドローン時代 @アンゴラ

それは同時に日本から世界的なスタートアップを生み出すという、ここ数十年日本がもがき苦戦してきた (そして現状苦戦を続けている) 領域に対する挑戦でもあります。

自分は小学校4年生のときに父親の仕事の都合でアメリカに移り住んだのですが、当時は英語が全く喋れないなかで周囲がアメリカ人だらけの現地校に放り込まれ友達もできず学校にいくのが毎日億劫で仕方がありませんでした。

そんな中、ある日突然後ろの席に座っていた男の子が「Hey, Ichiro!」と当時大リーグで活躍していたイチロー選手のタオルを自慢げに見せてきて、英語ができないにも関わらずなぜか意思疎通ができ、そこから現地の野球クラブにも入団して友達ができ始め、現地での生活が豊かになったことを鮮明に覚えています。

海外でビジネスをするにあたって、日本のもつ国としての影響力・ブランド (多くはトヨタやソニーなどの伝統的な日本のメーカーに対するポジティブなイメージ) に強い支援を受けてきた自覚があります。
当然ながらこれらは先人たちの積み上げててきた結果であり、無条件に享受できるものではありません。このままでは、世界に対する日本の影響力の低下と経済的停滞感に歯止めがかからないまま次の世代にバトンを渡すことになってしまうという危機感があります。
私自身、昨年息子が生まれたタイミングでこの危機意識がさらに強くなりました。

そういった課題意識の中、入社の決め手になったのは吉川とやるべきことの目線が一致していたことです。これまで考えていたこと、課題に感じていたこととほぼ100%一致する私にとっての"あるべき未来"でした。

「大企業病」に陥った日本は、どうすれば復活できるのでしょうか?これはもう、おそらくひとつしかないと思っています。

それは、もう一度、基幹産業を作ることです。

(中略)

新たな産業がかつてのメイン産業を超えるくらい大きな産業として成長していく。その選択肢しか復活の道はありません。
IT産業を日本の基幹産業にするためには、まず突き抜けた会社を日本から1社出すことが重要だと思っています。

100兆円規模の会社が1社でも出れば、みんな「100兆円の会社を作ろう!」と思えるようになるはず。1社出れば、全員の視座が上がります。

吉川のnoteより

これは、インターネットをはじめとする新興産業が数十年前に興って以降、日本企業が誰も成し遂げられなかった挑戦です。
世界で勝てるスタートアップを創るというただ一点のみに残りの仕事人生は費やしていきたいと考えています。

入社して感じた3つの"ものづくり"への狂気

そんなこんなでジョインしたマイベストですが、中で働き始めてみて思わず「ここまでやるのか、、」と鳥肌が立ってしまった点がいくつあるので、ここからは、マイベストに入って自分自身が強烈に感じた「3つの狂気」について記します。

時間が経ってマイベストの「中の人」になってしまうと、それが自分にとってのスタンダードになってしまい、あえて意識することが難しくなるので、入社当初に残した雑多なメモを掘り起こしつつ、当時のフレッシュな驚きを書き残そうと思います。

1. コンテンツ制作オペレーション最適化への狂気

まず入社してすぐに説明を受ける制作オペレーションの複雑さに足が震えます。
そして、入社から1ヶ月ほどするとオペレーションについての理解度・知識量は必然的に上がるのですが、知れば知るほどわからないことが増えてくるその情報量に唖然とします。
入社してから4ヶ月、マネージャーとして任されてから3ヶ月経った今でもコンテンツ制作内部で走っているオペレーションについては体感値として5割くらいしか理解できていないように思います。

これだけ複雑な運用を回しているからこそ、日々の課題を受けてのフロー・制度の変更は日常茶飯事で「あれ?自分は何の会社に入ったんだっけ?」と錯綜してしまうほどです。それくらいオペレーションについての議論が社内で常日頃から飛び交っています。

(もちろん、オペレーションは必要な情報をタイムリーかつ安定的にユーザーに届けるための手段であるという前提です!)

すでにオペレーションとして、かなり複雑なものが精緻に実行されているからこそ、なにを日本の事業と統合して、何を海外事業としてローカライズ・最適化していくかが、事業上の意思決定で最も難しく、かつ最も面白い部分だと個人的には思っています。

アメリカに向けたコンテンツ制作を支えるアメリカチームのメンバー

2. コンテンツクオリティ追求への狂気

結論から行くと、
1コンテンツの制作にかける時間と投下する費用が狂気じみています。

例えばアメリカ向けのコンテンツでは、全てのコンテンツで制作過程ごとに複数の関門となる会議が設けられていて、当該コンテンツにおいてユーザーの役にたつ情報を提供できているかを複数の部署が関与しながら徹底的に議論します。
少しでも情報として曖昧な部分やユーザーの解像度として荒い部分があれば、アメリカ現地の識者やユーザーへのインタビューを通じてそこのギャップを埋めにかかります。(決して安くない費用がかかります。)

また、コンテンツ内で紹介する商品はアメリカ現地から調達し、月に数百単位での商品数を輸入し、自社で検証を行なっています。
コンテンツ内の商材数 x 商材単価で大体の調達にかかる費用が計算できてしまうのですが、ちょっと側から見ると引いてしまうレベルでお金をかけています。

アメリカの数ある競合も、1コンテンツ制作あたりにここまで時間とお金を投下している企業はないと自信をもって断言できます。

3. 指標設計とデータ化への狂気

ユーザーのニーズという定性的・感覚的なものを捉えようとしているからこそ、狂気的なまでにファクトベースであることに努め、定量的な指標を追い求めます。

思い当たる事例だけでも

  • 一見して人間の感覚に依拠する定性的な尺度であってもなんとかして定量化できないかと脳みそを振り絞りアイデアを出す。

  • 世の中に存在しない指標、評価尺度は自分たちで定義して社内用語として普及させ、共通言語化しているコトバが多数存在する。

  • 社員200人を超えた今でも月1の全社MTGで各部門の主要数字とその意味合いについて発表共有する場がある。

など。

下記のようなサービスにまつわる意思決定は定量的な検証結果に基づいて行われるのはもちろんのこと、ユーザーが直接関与しない、内部のプロセス設計や目標管理なども全て定量的な指標をもとに決められています。

mybestという一つのサービスに社員で200人以上、その他関係者も含めたら数千人が制作・運営に関わるサービスだからこそ全員で正しい段階を踏んで、正しい方向に向かって努力することがなによりも求められます。

そのために全てが徹底的に、数値化されます。

勝てる自信はある。問題はどうやってその未来を最短で実現できるか。

もちろん最終的に評価するのはユーザーですが、アメリカ現地の競合よりも良質なコンテンツをユーザーが受け取りやすい形で届け続けることができれば、最後は必ず最も支持を得られるサービスになるのは時間だけの問題だと思っています。

その時の鍵になるのは、上であげた「3つの狂気」としてこれまでマイベストが独自に築きあげてきた部分をより進化させていくことです。

時間さえかければ中長期的には競合他社よりも支持を得られるサービスを構築する自信はあるのですが、その未来をいつ実現できるか、という点についてはまだまだ不確定要素が多いです。

マイベストが世界中のユーザーの選択を後押しするするサービスになる日を1日でも早く手前に手繰り寄せるために、まだまだ人が足りていません。

マイベストは全方位採用中で、求人に掲載していないポジションでもオープンなポジションはいくらでもあるので (特に海外事業に関わりたい方!!) ぜひ気軽に声をかけてもらえると嬉しいです。今日は書ききれなかったのですが、アメリカ以外の国の展開もゴリゴリと進めています。

その他、海外事業に関わらない領域でも全方位採用中です!


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