夏野菜　ハングアウトトビリシ #23

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こんにちは。
日本はまだ梅雨かと思いますが、トビリシは夏真っ盛り。昨日は予想最高気温36℃。直射日光の当たるバス停の温度計は夕方５時(といっても日没は9時頃なので感覚的には日本の夏の午後３時くらいでしょうか)で気温42℃を表示していました。この時期の午後２時～５時は外で歩くのが危険な時間帯です笑。

ちょっとわかりにくいですけど電光掲示板の右下に42℃とありました・・

今日はさらに暑いとのことなので気をつけなければ‥
さて、今週のテーマは野菜。ジョージアの夏野菜について紹介したいと思います！

夏ハーブ

まずはヘッダーにあげた写真について。数年前の夏トビリシ郊外で家庭菜園を楽しんでる友達を訪ねた時のおみやげがこちら。どれもなつが旬の野菜やハーブたちです。上からズッキーニ系の瓜、ローズマリー、中左セージかな？、中央唐辛子、中左覚えてません‥、下左イタリアンバジル、下トマト。野菜よりハーブが多いですね。
ジョージアのハーブは日本やアジアのハーブよりヨーロッパ寄りの傾向を感じます。またヨーロッパでもあまり聞かないハーブもありますね。多くのハーブ類は夏が旬、この時期ジョージアのバザールに行くとスーパーでは見ないようなたくさんのハーブを見ることができます。

こちらはジョージアでオムボロと呼ばれるハーブ。英語ではペニーロイヤルミントと呼ばれるシソ科のハーブ。日本ではほとんど聞くことがないかも。ノミや蚊、カメムシを避けるハーブとして有名ですがここジョージアでは青いスモモとその他のハーブとあわせて酸っぱいソースをつくります。

このソースはTkemaliケマリソースと呼ばれていてジョージア料理には欠かせないソース。肉の串焼きやポテトにぴったり。ジョージア旅行に来たらぜひとも試していただきたいソースの一つですね。

こちらも日本では少し珍しかもしれませんがジョージアでは季節を感じる大事なハーブ。タラゴンです。ジョージアではタルフナと呼ばれてます。ジョージア人はこのハーブが大好き。季節的には春から初夏5月から7月頭くらいが旬で上述ケマリ(酸っぱいスモモ)と子羊肉を煮込んだチャカプリという料理が好きなジョージア人がたくさんいます。

ハーブを家で育てる家庭も多いようでこの時期とれるハーブを乾燥させて保存するようです。

夏野菜

ジョージアで夏野菜といったらトマトとキュウリでしょうか。今ではビニルハウス農法の普及で通年食べることができますがやっぱりこの時期のトマト、キュウリはおいしいです。そしてジョージアでサラダといったらトマトとキュウリのサラダなんですよね。(といってもトマトとキュウリのサラダは中央アジアからトルコまで広く食べられていますが‥) 

トマト&キュウリサラダにはタマネギとコリアンダーやイタリアンパセリ、バジルなどのハーブを散らして塩のみまたはヒマワリ油をたらして食べます

ハーブと同じようにこの時期は旬のおいしい野菜が安く売られているのでこの時期にピクルスをつくって空いたビンに詰めて冬に備えるのは昔からの習わしのようですね。

夏の果物

今回のテーマは野菜ですが、八百屋にはこの時期たくさんの果物が並びます。

販売物の半分以上が果物？

夏といえばスイカにメロンは同じ。でも断然ジョージアの方が安い！

左上桃、左下サクランボ、右の赤と黒いのはスグリ　
値札はすべてkgあたりの値

野菜をピクルスにするのと同じように、たくさん出回る果物はジャムやコンポート、ムラバにして保存されます。

ケマリと梅干、ジョージアと日本の遠くて近い関係

先ほどから話に上がっているケマリはこんな果物。6月くらいのケマリはまだ青みがかっていて酸味が強いが夏に入る黄色味を帯びてきて最終的には赤く熟します。前述ケマリソースは緑、黄、赤の3種あります。
僕は以前からケマリソースの味が日本の梅干しを潰して紫蘇と合えた梅びしお(ねり梅)に似てると思ってました。上述ケマリソースをつくる時に混ぜるハーブ、オムバロもシソ科、なんだか遠く離れた二つの国の赤い糸のようなものを感じてしまいます(古い)笑。
というわけで僕は2018年にケマリを使った梅干しづくりをしたことがあります。完全に梅干し！とは言えないまでもなかなかのものができたと思ってます。ケマリで梅干しづくりは下のツイートへ跳ぶとスレッド式に手順が見れます。ご興味のある方はどうぞ。

毎日飲み続けですっかり買ってきたケマリをほったらかしにしてた。
レシピ見ながら洗ってよく拭き乾かす。20%の梅じゃないので塩1%のクエン酸を足す。適当な容器がなかったのでジップロックで。
ちゃんと梅酢が上がってくれるだろうか.. pic.twitter.com/VoXSSpSzq3

— Siontak (@siontak) May 19, 2018

それで昨日気付いたのですがこの梅干しとケマリの相似に気付いていたのは僕だけじゃなかったんです。日本で一番有名なジョージア人、栃ノ心関はこちらもまた先ほど挙げたジョージアの季節料理チャカプリをつくるのにケマリが日本で手に入らないので梅干しで代用しているそうなのです！

栃ノ心関がグルジア料理を作る映像というだけでも相当貴重で興奮したのですが、なんとチャカプリにトケマリのかわりに梅干しを入れて煮込んでいる様子が映っていました！確かに梅干しなら日本でも季節を問わず簡単に入手できるし、味も似ている気がする…。 pic.twitter.com/kR0kYMQZ0x

— ruge_ryori (@ruge_ryori) May 25, 2019

こうなってくるとみなさん、ケマリやケマリソースが気になってきたのではないでしょうか？ジョージアに来られたら是非味わってみてください！(二度目でしたね‥)

おまけ

こちらも今が旬のもの、なんだかわかるでしょうか・・