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夏休み / ハングアウトトビリシ #28

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夏といえば海ではない?

いよいよ夏ですね。siontakです。
夏といえば海!と今でも思ってしまいますがこういう感覚って住む国や土地によって違うものです。海がない国に住む人にとっての夏はなにかほかのものだったり、または海とはもっともっと強い意味を持っていたりするかもしれません。

ジョージアを内陸国だと思っている人に会うことがありますが、ジョージアはれっきとした海あり国。黒海に面しています。

黒海はカスピ海と違って地中海を抜けて大西洋まで出れるちゃんとした海

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ではジョージア人たちが夏といったら黒海に行くのかというと、行きます。行きますがどこか平均的日本人が夏の海に抱いてる役割を十分果たしているようには思えないのです。

というわけで今日はジョージア人の夏休みの過ごし方を紹介したいと思います。

ジョージア人の夏の過ごし方

トビリシの街は夏かなり暑くなります。40度を越える日もたまにあるくらい。第二都市クタイシはもっと暑くなるそうで夏になるとみんな町から逃げ出します。ヘタすると夏になる前から逃げ出す。誰から逃げ出すかというとまず隠居してる爺様婆様、そして夏休みが3ヶ月近くもある子供たち。子供たちを祖父母や親戚が見てる間共働きが多いトビリシの夫婦は夏中働き続けるかというとそんなわけはなく、彼らも一ヶ月から一ヶ月半くらいは夏休みをとります。だから夏になるとトビリシの人口は減少して交通渋滞がなくなると言われてるほどです。

夏はどこで過ごすのか?

もちろん海も行くのですがトビリシの人が海に行くのは日帰りではいけません。黒海沿岸で一番のリゾート地バトゥミまで車で行くと5,6時間はどうしてもかかってしまいますから。行くとしたら数泊から1週間くらいでしょうか。それだって成人日本人の夏休み感覚からしたら十分な感じですが・・

多くの家族は海よりも山に行くのです。ジョージアでは。おそらく。
父がたか母がたの田舎に帰る。これは日本でもありますよね。ただこれは田舎が山とは限りません。そして実際のところ話を聞いてるとみんながみんな、田舎に帰省してるわけでもないのです。

ではどこにいくのか?

山の別荘(ダーチャ)

ここが日本では思いつかない、ジョージアらしいというか、旧ソ連らしいところなのですが、多くのジョージア中流家庭は近郊の山村に別荘を持っているのです。別荘というとお金持ちのように思えますが、けっこうひなびた庭に畑があるような質素なつくりの平屋を代々受け継いでるようです。

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まばらな感じで山に建つ別荘

別荘と書くから誤解を与えてしまうのかもしれませんが、これ、ダーチャと呼ぶのがわかる人にはわかりやすいと思います。

ダーチャとはロシア語由来でソ連の前、帝政ロシアの時代から根付いた夏の別荘のことです。
ダーチャについては珍しくスプートニク日本版にわかりやすい記事がありました。ダーチャについてくわしく知りたい人は読んでみてください。簡単にまとめると、

「ダーチャ」は、ロシア人の生活と文化に欠かせないものです。ダーチャとは、郊外にある別荘のことで、街に暮らす人々が都会の喧騒から逃れ、休息し、新鮮な空気を吸ったり、たくさんの仲間たちが集ったり、お祝い事を催したりする場所です。多くの人々は、別荘地に夏や冬に休息するための家を所有し、この場所を基本的に夏季の家庭野菜や果物づくりに利用する人もいます。

ロシアの支配下にあったジョージアでもこの慣習が根付いて今も生きているのだと思います。

ダーチャ滞在

先月の話になりますが、友達のダーチャに行ってきました。

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