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アフターコロナの世界 ハングアウトトビリシ#32

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こんにちは。siontakです。今週も新型コロナ感染症のお話ですが、今回はいわゆるアフターコロナのお話。アフターコロナの世界でどこの国へ行きたいかというテーマです。

今年旅行に行きたかった国

コロナの話題がまだ局地的だった2020年の初め、僕は2020年12月にあるフェスティバルのチケットを買っていました。開催地はアルゼンチンのパタゴニア。2020年の12月はあのあたりで皆既日食があるそうでそれに合わせて観測ができるヴェニューで世界中から人が集まるということでした。いわゆるダンスミュージックパーティなんですけどそれに皆既日食が加わったやつです。

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僕は南米はおろか北米も中米もアメリカ大陸は一度も行ったことがありません。スペイン語も話せないので不安がないことはないんですがいろいろな理由で行くことに決めていました。

① 世界中から友達が集まる。
僕がこれまで住んだり旅行したりした国はせいぜい20ヶ国くらいなんですけどその間にできた友達の出身国はその倍くらいはあります。オンラインで友達たちと話しているとしばらく会っていない遠くに住む友達たちの多くがこのフェスティバルに行くと言っていました。日本の友達をはじめとして中国、タイ、インド、フランス、スペイン、ドイツ、モロッコ、アメリカ、カナダ、メキシコ、グアテマラ、コロンビア、チリ、etc…
国際的なフェスティバルというのは参加者も国際的なのが常ですがこれだけ多くの友達と会えるのであれば行かない手はない!というのが一つ目の理由。最近の旅行の多くは友達を訪ねたり、友達と落ち合ったりしに行くのが理由になってきました。

② 皆既日食を体験してみたい
僕はこれまで皆既日食を見たことがありません。世界規模で見ると年に一回くらいの周期で起きているそうですが訪ねることが(距離は別として)容易な場所、その時期に晴天が起きやすい場所という条件で考えるとなかなか難しいのが普通です。前回日本で見れそうだったのは2012年、奄美大島の方に世界中から人が集まったそうですが結果は荒天で完全な観測はできなかったとか。僕はその頃台北でサラリーマンをしていて休みを取ることができませんでした。いつか行きたいと思っているうちにどんどん月日が経ち・・2017年に友達がアメリカはコロラドへ皆既日食を見に行った話を聞いてからは次こそは万難を排して行こう!と決めていました。

③ 夏の皆既日食に参加したかった
冬の皆既日食観測は厳しいと言います。皆既日食は都会の真ん中よりも周囲の人工照明の少ない大自然の中で体験する方がその宇宙規模の神秘体験を楽しめるそう。であれば冬の自然の中でキャンプするのは大変そう。ところが今年の皆既日食はアルゼンチン、南半球なので12月は夏なんですね。これは好都合と思いました。

ところが…2月くらいから世界中の注目を集めた新型コロナウイルス感染症は瞬く間に世界中に感染を広げて現在に至るまで勢いが衰える様子を見せません。僕は今年のアルゼンチン行きを諦めました。

世界的パンデミックと旅行の関係

これほど大きな規模のパンデミックは有史以来じゃないでしょうか。21世紀に入り世界は小さくなったと言えると思います。人々の国境間移動はより容易に安価になりました。そのことが今回のパンデミックを世界中に拡散させたことも事実です。その目的が観光であれビジネスであれ国境間を越えて移動する人間(旅行者)が新型コロナウイルスを運んでほかの国へ感染を広げたことは間違いありません。

旅行者は害悪なのか

この新型コロナウイルス感染症の流行ははじめは発信源である中国からくる人を、のちにアジア人を嫌悪する人種差別問題も同時に引き起こしました。
しかし現時点になるともうそれが何人種であるかということは関係なくなってきています。全ての外国人を入国禁止にしている国々が多くなり海外旅行という行為自体が非常識なものとなりつつあります。

ここに至って考えるのは旅行者と旅行先の人々の関係です。旅行者とは移動する人であり、旅行先で旅行者を迎える人は定住する人です。よおく考えてみると人類の歴史は常に移動する人間と定住する人間の遭遇が動かしてきたように思えます。

日本へは遠くから移動してきた人間が稲作や仏教を伝えました。国内では商人や旅芸人が都(みやこ)で起きていることをニュースとして伝えたり、遠くの土地で起きている疫病の存在を知らせました。
移動する人自体が疫病を連れてくる可能性は昔も今も変わりませんが新聞もテレビもない時代はこれらの情報を運んできてくれる旅人の存在は貴重でした。旅行者自体がメディアの役割を果たしていたのだと思います。旅行者は害悪ではなかったはずです。

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