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推し(#ババババンビ)が武道館いってくれたのでもう死んでもいいかなという気持ちに一瞬なった(中編)

※ 前・中・後編のうちの中編です。
※ この記事のヘッダ画像はAIで作成したものであり、文中のアイドルを撮影したものではございません。


 前回はなんか筆がノッてしまいたくさん書いたんですが、今回はコンパクトに書いていきたいと思います。

岸みゆ生誕祭

 京都マラソンから一週間も経たないうちに岸みゆの生誕ライブが開催された。
 あろうことかポカミスをやってしまい、生誕記念Tシャツを買い逃したので、当日何を着ていくかめちゃめちゃ迷うことに。去年のを着ていくわけにもなぁ、というのもあり、結局スーツを着ていくことにした。
 去年の岸みゆ衣装が素敵なドレスだったので、今年もドレス姿だったらスーツで合わせられるだろ的な。

 ただちょっと赤い差し色が欲しいなと思い、恵比寿駅の構内に花屋があったのを思い出し、そこで赤い花を買って胸に挿していくことにした。

 店頭には「世界で一つだけの花」よろしく小さい花や大きい花、一つとして同じものはないんだけど、偏屈なおれは「でもこいつら、選別された上で店頭に並んでんだよなー」と、世に勝るのは綺麗事ではなくルール上での勝者とそれを求める民衆なのだということを思ったりしていた。(←花屋に行ってまでそんなことを考えるな)

 その中から、赤いガーベラを選んで茎を短く切ってもらう。念の為、花言葉を検索しておくと「希望」「前進・前向き・チャレンジ」「辛抱強さ」とのこと。アイドル向きじゃん!

 そして1輪ならば「あなたが私の運命の人」なのだという。ガチ恋だよそれは…!(アムロの「エゴだよそれは!」風に脳内CV当ててください)

 小雨の降る中、恵比寿ガーデンホールの入場待機列に並ぶ。普段からチケット運があまりないので、ファンクラブ先行抽選で買ったのだけれども前左ブロックの後ろの方になってしまった。ただ、ホールが階段状に傾斜がついているので不自由はない。
 フロアがフラットなライブハウスのときは、後ろだと見づらいことが多いのだけれども、これなら問題ない。なるべく真ん中寄りに位置どる。

 ライブが始まり、SE(出囃子)が流れるも岸みゆの姿がステージに…無い!? と思ったらまさかの「ばばばばんびずむ〜!」のイントロ歌い出しで客席後ろからの登場!
 今日のために仕立てられた真っ赤な新しい衣装で颯爽とフロアステップを駆け下っていく。
 丁度通路側にいたぼくは、アイドルが巻き起こす風に当てられて、ああ、この位置でよかったと感激してしまった、単純ですんません。

 いつも思うのだけれども、岸みゆはほんとちっちゃいのに存在感がとてもある。#ババババンビ の衣装はいつもアイドルらしさが溢れていてすごいし布も良いと思っているのだけれども、今回の生誕衣装はドレスとはまた違う「岸みゆらしさ」を引き出していて目が離せなかった。

 なんというかね、ウルトラマンや仮面ライダーで言うところのタイプチェンジやフォームチェンジなんですよ。衣装というのは戦闘に合わせて変更するもの。アイドルとは日々戦いでもあるので。そこに弱点が無い#ババババンビはほんとすごいと思うのよね。

 セトリはアップビートなナンバーで統一されていて、武道館に向けてアゲていこう!という気合いの伝わってくる構成。ラストに「星型」アンコールに「青春ギルティ」と、岸みゆ本人が大切にしてる曲なんだな〜ということが窺えてとてもよかった。マジで無双だなぁ。

 生誕祭の見逃し配信ではカットされていた(権利上しょうがない)のだが、カヴァー曲のコーナーがあって、「わるきー」そろ歌唱とともに、ももいろクローバーZの「行くぜ!怪盗少女」が披露された。

 この曲はもう15年近く前の曲になるけれども、いわば伝説的な曲であるし、現代的なグループアイドルを語るには避けては通れない存在。これをステージでパフォーマンスするというのは確実に「意味」がある。ファンはそう受け取ってしまう。(卒業したメンバーがいて5人になった、という点でも)

 いや、ファンの勘ぐりなんかじゃぁない。岸みゆの海老反りジャンプを見たら、もうそれは確実だ。 
(リハーサル風景の動画にほんのちょっとだけ収録されている)

 ステージ合間の企画コーナーも、岸みゆの秘蔵写真を紹介していくはずがメンバーの写真が混ざっているカオスさ。皆、幼少期からアイドルの素質があったんだな、って思いました。それに電凸コーナーではまさかのメルダ登場。相変わらずトークがやかましくて楽しい。

 そして特典会。いつもどおりファンレターを書いていったのだけれども、毎度のごとく話そうと思っていることを用意しておいても、今日のステージの感想も伝えたいし、生誕祭だからお誕生日おめでとうございますも言いたいし、何より岸みゆが話しかけてくれたことに答えようとするとそれで精一杯で伝えられなくなってしまう。怪盗少女が良かったこととガーベラの花言葉は話せたと思う。

 ↑いい写真…アイドルの可愛らしさがとてもよく描写されている。

直前ファンミーティング

 生誕祭の翌日は大手町でファンミーティング。過密スケジュールすぎじゃない? これまたあんましいい席はとれずに最後列……。

 チケット買う時はアラームセットして頑張って買うんだけど、ファンクラブ先行って何故か毎度氏名や住所を入れないといけなくて(@楽天チケット)手間取っちゃうんだよな。抽選だから期間内に予約さえできれば良いので焦る必要ないんだろうけど、それでも早めに申し込まなきゃって気持ちになってしまう。プレイガイドに電話かけてた時代の名残とも言える。

 ところが! 昨日と同様、メンバーたちが最後列ドアから登場! 最後列でこれは嬉しい。ちなみにエンディング退出も同じでした。立ち止まってずっと手を振っているアイドルを間近に見られるというのは、ほんとうに得も言われぬ良さがある。会場の端から端までしっかりと視線を送っていて、素晴らしさを感じる。

 ファンミーティングの進行は全編バラエティ番組的で楽しかった。お菓子のロシアンルーレットで宇咲以外の全員が辛いのを食べるというオチがやり過ぎ感あってヤバかった。しかも宇咲はそれを食べたかったみたいで……。バラエティ的な頑張りとクジ運は比例しないね。それより、エグい食べ物系の罰ゲームは、喉に悪いんじゃ…みたいなことを思ってしまった。

 そして全メンバーの衣装は、それぞれかつての生誕祭で着たドレス。ぼくがスーツを着てくるべきは今日だったのでは!? ドレスの良さはほんと語り尽くせない。

 特典会でドレス姿がほんとうに好きだと言うと、岸みゆが「お姫様になる!」と言うので「ううん、(ファンが岸みゆを)お姫さまにするんだよ」と答えたのだけれども、こういうお姫様がいたならば臣民は姫のために玉砕覚悟できてしまうのだろうなと考えてしまう。姫を擁する国すなわち帝国というのは、外敵との戦争と不可分なので。

 小ネタ。司会が#ババババンビ と同じ事務所の黒木ひかりさん。なんと廊下でチェキ列が組成されていたので帰り際に「今朝、ウルトラマン見てきました! 自分、ゼスティウム光線いいすか?」つってゼスティウム光線のポーズで撮ってもらいました……。

解説:黒木さんが出演していたのは『ウルトラマンZ(2020年放映)』。相次ぐ怪獣の出現に対処する防衛隊ストレイジ。そこに所属するハルキ隊員がウルトラマンZと一体となり、地球に迫る脅威に立ち向かう。ウルトラマンZの必殺技がゼスティウム光線。黒木さんはストレイジの科学者ユカ隊員を演じている。
そして、現在テレビ東京系列6局ネットで土曜朝9時から『ウルトラマン ニュージェネレーションスターズ』を放映しており、基本的には従来のウルトラマンシリーズの名シーン等の再編集ダイジェスト版なのだが、4年ぶりに出演するユカ隊員による研究室での新撮エピソードが縦軸となってウルトラマンたちの謎に迫るストーリーが毎週展開されている。

 そしてあと二週間でいよいよ武道館!と思いきや、水を差すとんでもない事件が直前に……。

許しがたい犯罪行為

 まずこの告知を見てほしい。

 確かにTikTokライブでやっていた生誕祭のプレゼント開封配信、ちょっと怖かったのだよね。市販のお菓子とはいえ食べ物が入っていたりして、スタッフがチェックした上で渡しているのだとは思うけど、それでも……。みたいなことを思っていたら、これ。
 最近は遺失物対策にスマホと連動する位置情報タグ・GPSタグが売られているけれども、プレゼントにGPSタグ仕込むとかマジ最低。

 もちろん、アイドル界隈全般的にそういう動向は数年前からあって、プレゼントは手紙以外受け取らない芸能事務所もある。#ババババンビはチェック体制があるからこそだとは思うが、プレゼントを広く受け付けていて、そういう点でも良いなぁって思っていたのだけれども、変なことをするアホが1人いるだけでこういう方針はガラリと変わったりしますからね。

 気丈にも岸みゆ本人が一番ショックを受けているだろうに、その日のうちにスマホから配信をして身の安全と心配するファンへの気遣いをしてくれたのだけれども、そもそもこんな事件が起こらなければよかったという話。

 あんまりこういうネガティブな話題は蒸し返したくないので、ここまでにします。告知を読んだ瞬間のことを思い出すだけで怒りが湧いてきてしまう。

 そしてそれから二週間。#ババババンビのことが頭から離れず、開催されているアミューズメントGiGOでのコラボグッズを手に入れようと渋谷のゲームセンターへ赴く。クレーンゲームでアクスタとストラップが展開されているのだ。

 #ババババンビのコーナーへ辿り着くとそこには二人の先客が。同志である。それぞれ沙瑛ちゃん推し・るいちゃん推しだった。カブらなくてよかった……。
「めちゃめちゃ取りづらいっすよ。取るまで3,000円くらいかけてしまった」と言われる。マジかぁ、とチャレンジするも、確かにパッケージのビニールが滑りすぎて全然つかめないし、バランスよく引っ掛けるというのも難しい。
 あっという間に小銭がなくなってしまい、両替器の世話になる。こりゃダメだ。
 あまりに下手くそなぼくのプレイに「ちょっとでもズレたら店員呼んで直してもらったほうがいいですよ。ていうか呼びますよ」と店員を呼んでくれる。有名な徒然草52段にも「少しのことにも、先達はあらまほしき事なり」と書いてある。先達のアドバイスのおかげで無事ストラップをゲット。しかし、これでアクスタも取るのは難しいので、メルカリで買うことにしました(汗)

 先達に武道館での再会を約束し、ぼくは渋谷から池袋へ。GiGO池袋総本店ではたい焼きならぬ「#ババババンビ焼き」が買えるのだ。限定コレクションカードがついているが…残念ながら岸みゆは出ず。バンビ焼きはおいしかったです。カスタードクリームが好きなので……。

 スマホでは毎日メンバーが日替わり配信をしていて、いよいよその日が迫ってきた。
 #ババババンビとファンたちは、日本武道館へ……。

(後編へ続く)


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