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創作者としてのダイエット

 年も改まったということで、この機会にダイエットを、人生何度目かのダイエットを始めようと思う。
 なぜか。 

 理由は、『文化的な人は総じて痩せ型が多い』から。
 様々な文化的活動を行っている人々は、皆生き方がスタイリッシュだからなのか精力的に動くからなのか、中肉中背あるいはやや細身な人が多い気がする。明らかに標準値を超えた肥満体型の人はあまり思い当たらない。ナンシー関さんぐらい。
 やっぱり何かを発信する側としては自分自身にある程度の格好をつけておかないと説得力が無いからだろうか。
 お笑い芸人さんにはしかし、太めな方がちらほらいらっしゃる。これはその見た目こそが芸のファニーな味付けとなるからに違いない。
 その他の物書き、デザイナー、美術家、ミュージシャン等々、すらりとした体型の人が多いのはなぜか。

 ところで世の中で一番太っちゃダメな職業はロッカーだと思う。
 ギターかき鳴らしてジャンプした時、Tシャツから腹の肉がはみ出してはいただけない。あくまで革製のピチピチパンツが似合ってこそのロッカー。頭髪薄くても前歯に隙間があっても目尻がしわしわでも全然いい、でも肥えてはいけない。ハングリーなんだろ?
 わたしの好きなロッカー達はみんな細い。摂生を、してるんだろう。ちゃんと。破天荒なフリをしていたって表舞台に立つ資格のある人は、誰しもそれなりの努力をしている。
 
 物書きもまた然り。表に出ることは少なくても、その知性やセンスを問われる時、人となりが作品とぴったり重なることが多々ある。やってきたことは自然と造形に表れるものだ。
 別にそんな風になれるとは思ってないが、半世紀も生きてきて、太いってことが分かってるのに、そのままにしてるってそれもどうよ、と一念発起。言葉を綴りながら、身体壊さない程度に、歳の事も考えつつ健やかに痩せていきたいと思っているが、さてどうなることやら。

あ、急に思い出したわ、サンボマスターがいたな。

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