エースに待望の一撃。アウェーで完封の4連勝達成。3/31 VS 柏レイソル

皆さん おはよーございます!!
ちょっとテンション高めな土曜日の午前中です。

昨日、我らが浦和レッズはJリーグ第6節柏レイソル戦を戦い、3-0の勝利を収めました。
これでリーグ戦4連勝達成となりましたーーーー(*´꒳`*ノノ゙パチパチ!!!

さて、一夜明けた今日はその試合を振り返っていきたいと思います!

この日のレッズは前節の新潟戦と同じメンバーに戻しました。
GKに西川。
DFが右から宏樹、ショレ、マリウス、明本。
中盤に敦樹と岩尾。
2列目が右から関根、大久保、小泉。
トップに慎三さんでした。
対する柏は5-3-2。
またはマテウスサヴィオ選手がサイドに広がって5-2-3のようなフォーメーションでした。

前半40秒ほどですかね。
慎三さんがフリックしたボールが相手に当たってこぼれたボールを拾った小泉が左足を振りぬいたシュートはポスト直撃。
いきなりの得点チャンスに期待が高まりましたが、そこからは一方的でした。
今季のリーグ戦で2分け3敗と未だ勝ちが無い、いえ、昨シーズンから数えで8か月勝利がない柏はそんな成績が嘘のように躍動してました。
プレスが速く、特に慎三さんが落ちてきて楔を受けるシーンではアンカーの高峰がファウルすれすれのアタックで完全に遮断していました。
攻撃のスイッチが入らないレッズは昨シーズンから続く悪癖である後ろでのパス回しを強いられ、前に蹴った所を回収されるの連続。
特にレッズの両SBが高いポジションを取った時にその空いたスペースを使う意識が高かったですね。
右は主にマテウス サビオ選手が流れ、左は三丸選手と小谷松選手が2人がかりで突いていく感じでした。
当然、中に193㎝のフロート選手がいるわけですから外から単純にあげるだけでも十分に脅威です。
更には先にフロート選手に当ててポストなどバリエーションも見せていて、決定機は作らせないものの大分押し込まれました。
正直、前半は全く手も足も出ない感じでしたが、ルヴァンの清水戦で宏樹が”パワーを使い続けるのは無理。ここと言う勝負所で攻めることが大事”的なことを言っていたので、前半は我慢して後半勝負なのかなと思うことにしていましたね。
それくらいに柏が良かったです。
しかし、こういう悪い時間を耐え凌いでいるとポロっと点が取れるのがフットボール。
前半終了間際の44分。
左サイドから明本、関根と繋がって、グラウンダーのクロス。
ここにいたのはこの試合で徹底的に潰されてきたエースでした。
試合後のコメントでは後ろにいた宏樹からの”スルー”と言う声も聞こえていたとのことでしたが、クロスを収めると右に反転。
左足から放たれたシュートはGKの左を抜けて先制ゴール。
慎三さんは17年連続とJ最長タイ記録のゴールとなりました。

このシュートなんですが、流れからみるとクロスを収めて反転してシュートというシンプルなゴールなんですけど、シュートのタイミングをアップで見るとシュートを撃つ瞬間に小さいキックフェイント入れてるんですよね。
このフェイクでGKの守田選手は足を上げてしまって、ボールはその下を通ってゴールに入っているんです。
身体が流れているにも関わらず、あのタイミングでキックフェイントを入れられる体幹の強さと落ち着き。
技術が詰まった慎三さんらしいゴールだったと思います。

厳しい時間を耐え抜いただけでなく、先制点まで奪った前半。
これでかなり楽になったんでしょう。
後半に入るとパス回しのスピードも上がりましたし、柏としてもチャンスも作れずに失点したことで落胆もあったのでしょう。
明らかにプレスの足が落ちていました。

柏としては選手交代に活路を見出したかったのでしょう。
18分に右WBとしてかなりアップダウンしていた戸嶋選手を下げてルーキーのモハマド ファルザン 佐名選手。
24分にフロート選手に代えて細谷選手、小屋松選手に代えて山田選手を入れるなど積極的に入れ替えてきましたが、観ているだけの感想を言えば、交代する前の方がよほど脅威だったと思いました。
特に細谷選手ですが、DAZN実況の八塚氏は代表ということもあって、持ち上げていましたがフロート選手ほどの脅威は感じなかったですね。
運動量が売りなのは知っていますし、パワーもありますが、やはり193㎝の選手を相手にしてきた後で出てくるわけですから、トーンダウンもやむなしでしょうか。
むしろ、万全であればスターターを細谷選手でいって、勝負所のインパクトプレイヤーとしてフロート選手を使いたいのかなとも思いました。
前半のあのプレッシングの中で細谷選手がいたら怖さははるかに増したでしょうし、後半途中から193㎝のストライカーが入ってくれば相手としては嫌でしょう。
細谷選手が海外遠征帰りだったのは、レッズにとって幸運で柏にとっては大きな不運だったと思いました。

レッズも関根に代えてシャルキー、小泉に代えて安居を投入。
これが当たりましたね。
柏の圧力が緩んだのもありますが、中盤でボールが持てるようになったことでレッズのドリブルキングがこの日やっと仕事をしてくれました。
ハーフライン右サイドから中に切り込んでいってスルーパス。
右にリンセン、左にシャルキーというポジショニングでしたが大久保が選択したのはリンセンだったようですね。
これが柏のDFに当たって転がったボールが左にいたシャルキーの下へ。
レッズ一熱い男はこのGKとの1対1を冷静に制して大きな大きな追加点をゲットしました。

レッズにとってもシャルキーにとっても本当に大きなゴールだったと思います。
ここまで8試合を戦って出場はルヴァンカップの湘南戦のみ。
リーグ戦に至ってはメンバー入りも出来ていなかったシャルキー。
正直、そのプレースタイルはレッズに合っているのかどうかとさえ言われています。
シャルキーの売りはやはり運動量とスピード。
後は並々ならぬ闘争心でしょうか。
反面、足元のテクニックは並ですし、どちらかと言えばアバウトにプレーすることをプレイヤーに見えます。
しかし、前任のリカさんが志向するフットボールは細かいテクニックやポジショニングが要求されました。
これがプレッシングからのショートカウンターを志向するチームであれば、例えば、鳥栖やセレッソであれば、すんなりとハマった可能性は大きかったと思いますが、結果的に最適解のポジションを見つけられないまま、本来のプレーを見失い、コンディションまで下降するというかなり厳しい環境にあったと思います。
今季のスコルジャさんも現状は昨シーズンの踏襲をしているため、シャルキーの活きる道が限られているのは確かなのでしょう。
しかし、今季は前からのプレスがチーム戦術に組み込まれ、攻撃も無駄に回すことをせずにアンストラクチャーなボールを中に放り込むことが許される状況になりつつあります。
少しずつ、本当に少しずつですがシャルキーの持ち味が発揮される環境が整いつつあります。
今日のこのゴールがその起爆剤になることを願ってやみません。

さて、試合に戻りまして、その7分後。
今度は安居のスルーパスに大久保がPA左に侵入。
相手を引き付けて、外のシャルキーへ。
シャルキーからのハイボールのクロスを中に切れ込んでいた明本がバイシクル気味のジャンピングボレーで合わせて試合を決める3点目。

この試合だけではないですが、スコルジャさんになってから攻撃時のSBの位置がより高くなりました。
タッチライン沿いで外に張ることはもちろん宏樹も明本も中に入って行ったり、ディフェンスの裏へ走りこんだりとサイドアタッカーと同じような動きを見せてくれています。
事前情報ではインサイドの選手に要求するはずだった動きでしょうが、そのインサイド2人はSBの空けたスペースに入っているので、代替案となったのでしょう。
そう考えるとSBらしいSBであるオギよりも色々なことが出来る明本が重宝される理由も納得です。
最後の局面でのプレーが雑である以外にパスもトラップも正確ですし、運動量は恐らくJの中でもトップクラスの明本ですから、リカさん時代以上にスコルジャレッズを象徴するプレイヤーに成長してくれるのではないでしょうか。
この3点目で完全にトドメとなって、試合は終了。
完勝で4連勝を達成。
得失点差もプラスに転じました。

試合の総括ですが、やはり堅く上手い守備ユニットがチームに安定をもたらしているのは間違いないですね。
今日のように中央に存在感のある選手がいて、押し込まれていると我慢しきれないでいたのが昨シーズンまでのリカルドレッズでした。
あれだけ前からプレスされてもショレ、マリウスは全く関係なくボールを持てますし、簡単にボールを蹴れます。
岩尾が中に入っても慌てることなくフォローが効きますし、ミスが出て例えショートカウンターを喰らっても状況判断が素晴らしく、取りに行くのか、遅らせるのかを間違えることが無い。
この2人のCBの横にいる宏樹、明本の運動能力も素晴らしくネガティブトランジションがとにかく速い。
前で収まらず、何も出来ない時間が続いたとしても、逆に相手の攻め疲れすら待てるほどに我慢が出来る。
これがスコルジャレッズが持つ強みだと感じています。
やはり、どの時代も勝つチームと言うのは守備が強いというのが相場であって、前にも述べましたがレッズが築いた黄金時代も闘莉王、坪井、ネネ、堀之内、細貝と強く、速く、堅いディフェンスラインがあってこそでした。
今の4バックはあの頃の盤石の3バックと同等かそれ以上の堅さを持つユニットに思えます。
次戦の相手は名古屋。
8人で守って2人で攻め切る長谷川 健太監督の理想通りのメンバーを揃えることが出来、自慢の堅守速攻がハマりにハマっています。
こちらかローン中のKY7も持ち味を存分に発揮中。
戦わなくて済む今年は幸運ですね。
といっても、永井選手、マテウス選手に恐らくは酒井 宣福選手が先発する3トップは速さだけならJでもトップクラスでしょう。
この強力3トップをどう抑え込むのか。
来週への楽しみと鬼門だった金Jでの勝利に心が躍る土曜の昼下がり。

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