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安心して観られるなんて思ってすいません。あわやジャイキリのまさかまさかの大苦戦。6/7 VS関西大学。最後にヨーロッパのストーブリーグもちょこっと。

Ciao!!
梅雨通り越して夏のような日差しと暑さと湿度に晒される毎日、皆さまお加減どうでしょうか。
節電も大切ですが、熱中症かかっても仕方がないので涼しく過ごしていただきたいと思っております。

さて、こんな暑さの中ですが我らが浦和レッズは天皇杯の2回戦、関西大学との試合に臨みました。
この日のスターティングラインナップは
GKに牲川。
最終ラインが右から馬渡、岩波、ワンちゃん、大畑。
中盤が柴戸と平野。
2列目に右からモーベルグ、小泉、リンセンの並びで、トップにはカンテが入りました。
大幅なターンオーバーはこの日は流石に息をつきたいというスコルジャさんの苦しい台所事情が見て取れますね。
ちなみにショレ、慎三さん、宏樹、関根、岩尾、安居はベンチ外でした。
ただ、こんな中でもマリウスはベンチ入ってるというスパルタ具合w。

対する関西大学は
GKに山田選手。
最終ラインが右から吉本選手、木邨選手、谷岡選手、川島選手の4人。
中盤が三木選手と吉永選手。
アタッカーが右が菊地選手、左に堤選手。
トップが百田選手と西村選手の2トップの4-4-2となりました。
1回戦ではJ3のアルテリーヴォ和歌山を下しての2回戦。
試合前の表情はとてもリラックスしていた様に見えましたね。

試合開始から前半はレッズが無理に両サイドにボールを集めてはロスト。
そこから関西大学にひっくり返されてのカウンター。
関西大学も精度がなく、クロスが尽く牲川の手の中に収まるという連続でした。
レッズは両SBの足が重く、アタッカーの2人は強引で攻め手にならない状況なのに対して、関西大学は奪ってから1タッチ2タッチでレッズ陣深くまでボールを運べていたのでどちらが優勢かと言われれば、間違いなく関西大学の方が良い情勢でしたね。
そこからレッズはリンセンをトップに上げて小泉が左に回る4-4-2にシフトすることで一気に五分に戻します。
それでも、あくまでも五分どまりでしたね。

やはりカンテとリンセンは良く動けてたと思います。
この2人はプレー時間的にそこまで長いわけではないですけど、ずっと試合に絡んでいただけありました。
しかし、言い換えれば、それ以外の8人、いや、CB2人はそこまでではなかったので残りの6人は本当に酷かった。
これがね、ユース上がりの20代前半の子が何人かいるっていうなら分かりますよ。
実際、同じ世代ですし、何なら相手の方が試合勘ある位になることが多いからです。
でも、レッズの先発で一番若いのが大畑の22。
後は全員20代後半以上ですよね?
そんなプロになって間もないわけでもない選手たちのプレーとは思えない情けなさを晒し、全く相手ゴールに迫ることも出来ずに前半は終了ですよ。

普段のJリーグでは多少なり相手の方が上回るポイントがあって、そこからの決壊を防ぐためのリスクマネジメントが必要なんだと思って、前半の低調な攻撃にも我慢出来ましたが、この試合を観て、”あぁ、相手の問題ではないんだ”と思い知らされましたね。

これで早い時間に点が取れると思っているなら甘すぎるよ。スコルジャさん┐(´∀`)┌ヤレヤレ

後半も頭に一気にパワーを使って攻め込んでくる若人に防戦一方のアジア王者。
これに業を煮やしたのでしょうね。
57分に3枚替え。
小泉、柴戸、モーベルグに替えて大久保、敦樹、明本を投入。
本来であれば長い時間をプレーさせる予定ではなかったはずの3人をこの早い時間に投入しなければいけなかったほどに替わった3人は酷かったですね。

まず、小泉。
もう魔法は完全に解けてしまいましたね。
2年前に初めてお披露目された時に見せた鮮烈なイメージが今の彼にはもうありません。
確かに両足を変わりなく使えるのは凄い才能ですよ。
でも、それ以外には何もないんですよね。
であれば、左足しか使えなくても速くて強い明本の方がはるかに優先度は高いです。
昨シーズンの特に終盤に大きくクオリティを下げてしまって戦犯のような扱いを受けました。
その後、今季のキャンプでは中々に良い仕上がりを見せていたという報道が多く、大いに期待していただけにあまりの”変わって無さ”に正直言えばガッカリです。
改善が少しでも見られるなら、まだまだこれからと思えるんですけど、全く変わってない。
下がってきてパスミス。
シンプルなリリースを嫌って、こねすぎてパスコース無くなって下げる。
フィジカルコンタクトが弱く、自分の死角からプレスされると為すすべなく掻っ攫われる。
ハッキリ言って、こんな体たらくで試合出られるほど甘くないですよ。
周囲は一生懸命持ち上げますけど、私的には来季は無いと思ってますよ。
使い勝手が悪すぎです。
たとえ、キャスパーのように他所で輝いたとしても全く惜しいと思えない。
それが今の小泉への印象です。

柴戸。
小泉以上にガッカリであると同時に何とも勿体なかったなと思います。
鈴木啓太や長谷部 誠、遠藤 航のようになっていく万能型のMFだと確信してました。
キャプテンシーもあるし、近い将来にキャプテンマークを巻くであろうとも思ってました。
リカルド政権にも順応して2021年はリーグ戦30試合出場。
しかし、次の年にケガしたのが誤算でした。
2枚しかない中盤の内の1人は岩尾で固定されてしまい、もう1枚を後輩の敦樹に完全に奪われました。
今では代表ともいわれる存在になった敦樹の影に隠れてしまった上に、更にその下の安居という逸材迄加わった為にベンチに入ることすら困難な状況になっています。
そんな苦しい状況がプレーにも表れているかのようでしたね。
とにかく遅い。
相棒の平野がビルドアップで下がっているのだから自身は前に厚みを持たせていかなければいけないのに足が前に進まない。
この後の敦樹のプレーと比較された時に残酷なまでの差を感じましたよ。
ただ、小泉と違うのは生え抜きでキャリアも既に積んでいて守備的な選手という点。
本人が受け入れさえすれば、まだまだレッズでチャンスがあると思います。

最後にモーベルグ。
去年の生き生きした表情が消え、常に難しい顔をしているように感じます。
全体的に痩せたようですし、プレー自体も弱弱しいです。
この日も前半にエリア右からカットインして前半唯一のチャンスを作ってましたけど、正直、現状では長い時間プレーして今のレッズの攻撃を活性化させてくれるような選手ではないと思います。
外から見ていて勝手な推測ですけどどこか自信もなさそうですよね。
去年だったら、前半のFKを馬渡に譲るなんてありえないと思いますよ。
リンセンの去就が取り沙汰されていますけど、モーベルグもこの夏でいなくなるかもしれない。
去年までのロマンを追うチームではなく、戦える選手を求めている監督さんに球際が弱くて諦めが早いモーベルグはちょっと難しいです。
むしろ、リンセンの方が合ってるとさえ言える。
去就はどうなるかなんてわかりませんけど、この試合を観る限りでは残された時間は長くないのかなと感じました。

さて、試合に戻りまして、この3人が入って明らかに変わりました。
敦樹は攻守ともに全く関西大学の選手を寄せ付けず。
大久保のドリブルに全く対応できず、明本のフィジカルに当たりに行った相手が飛ばされるようなシーンも見られました。
しかし、それでもゴールは入らない。
すると、オープンな展開に試合勘に乏しいターンオーバー組がガス欠。
特に両SBがネガティブトランジションに対応できなくなり、相手のカウンターで逆に決定的なピンチが連続しました。
これはCBの頑張りと相手のミスで事なきを得ましたけど、とても”アジア王者でござい”と言える試合ではなくなってましたね。(#^ω^) 

名古屋戦で宏樹がケガした後、スコルジャさんは頑なに明本を右で使いました。
正直、良いとは言えませんでしたし、何で馬渡使わないのかなって疑問に思ってました。
昨シーズンの馬渡はまずまずの役割をこなしていたように見えました。
ベテランで試合を読む目がある。
前任の西 大伍のような役割を見せてくれていたと思います。
ですが、この試合を観てスコルジャさんは全て正しかったんだと思い知りましたよ。
やはりリカルド監督のフットボールは動きに乏しかったから、馬渡が”良く見えただけ”だったんですね。
それほどまでに馬渡では”足りない”。
アップダウンも強度も攻守への積極性も速い展開での自分の立ち位置への意識も全く足りない。
もちろん、試合勘も大きく作用しているでしょう。
ですが、ルヴァンでも同じような印象でしかない選手がこの先、試合勘で多少良くなったところで指揮官の要求水準の高さまで至るとは到底思えません。
それほどの差を宏樹や明本と感じてしまいました。

次に大畑。
言い方悪く言いますけど、期待外れですね。
つか、シーズン前の有識者連中が語ったすべてが尽く外れてるんですけど、彼らはどう思ってるんですかね。
島〇 英〇とか河〇 良〇とか清〇 英〇とかはですね。
シーズン前に江坂、松尾が抜けた時に口を揃えて”レッズの2列目は揃っているから大した戦力ダウンではない”と言ったんですよ。
それがこの有様ですよ。
もちろん、もっと多くの人間たちが同じこと言っていたんでフットボールについて偉そうに語ってる連中は全滅なんですけど、もう一つ彼らが自信満々に言っていたのが左SBのスタメン予想と選手評です。
大畑は出戻りのオギやオールラウンダーの明本と比較にならない選手のような扱いでしたよね。
確かにケガがありましたけど、攻守共に明本、オギの牙城を崩せるものが彼にあるのかって本当に思います。
ポジショニングは良いかもしれません。
でも、ボール技術は彼らに遠く及びませんし、守備面でもサイズの差があるので強度面で劣ります。
スピードとアップダウンの回数も比べるべくも無いです。
酷いことを言うと、このレベルが日本のトップクラスの才能なん(・・?ってことです。
ヨーロッパ行きたいならどうぞどうぞって感じです。

またまた脱線しましたが、前の選手は点獲りたくてウズウズ。
ここに敦樹も加わって前に行ってしまって、後ろはラインを上げられず中盤におおーーーーきなスペースを作ってしまい試合はオープンな展開になりました。
大久保が何回か右からのカットインで惜しいシュートを撃ちましたけど、結局はゴールに結びつくこともなく後半も終了。

まさかまさかの延長突入ですよ。
正直、PKがちらついてました。
だって、点獲れる要素が無かったんですもん。

運任せになったら、たぶん負けるなε-(‐ω‐;)ハァ・・

そう思っていた時でした。
104分。
オギが左サイドを爆走してマイナスの折り返し。
これを明本が合わせますが、このシュートは山田選手がセーブ。
しかし、このこぼれの先にいたのが敦樹。
しっかりとゴールに蹴りこんで長い長い時間が過ぎてようやくの先制ゴールでした。
そこからはもうどっちも体力の限界。
レッズは無理に攻めることもなく時間を進めて1-0で試合を終わらせました。

試合後の会見でスコルジャさんもかなりご立腹。
いやいや試合中から相当怒っていたようでペットボトル叩きつけてたそうです。
監督の言うように”非常に悪いゲーム”だったですね。
何度も言いますけど試合勘が無いってのはつらかったと思いますよ。
でも、それがあったとしても有利な位の立場なんですよ。
だというのに、こんな内容でターンオーバー組はどういう心境なんですかね。
結局、ゴール絡んだのもオギと明本と敦樹なんでいつも試合出てる選手でしたしね。
ACL本選に出た場合、秋に今回以上の超過密日程があることが既に決まっています。
その時にこの体たらくではとても戦ってはいけません。
これはフロントが危機意識をちゃんと持っているかにかかっていますね。

継続してリーグで優勝争いをしていくチームを作るのであれば、当然複数のコンペティションを並行して戦っていくことになります。
去年までの2年間がどれだけ”勝利という結果”に繋がらない編成であったかを反省して、日本人への投資もしていって欲しいです。
やはり、J2にいる選手って言うのはJ1から声が掛からなかった原因があってJ2にいるわけですから、そういう選手を集めるだけでは、どんなに良い外国人がいても継続して勝つっていうのは難しいですよ。
今季で言えば、松尾や江坂を放出してしまったことは大きな反省点です。
こういうことをしっかりと活かして現場のためにチームに合う”クオリティの高い”選手を集めてほしいなと感じた試合でした。

さて、前回に引き続いてヨーロッパのストーブリーグが既に熱くなってます。
まずはマドリー。
前回で触れたストライカー、カリム ベンゼマのアル イテハド移籍が決定しました。
年俸がまさかの150億円ですよ。
馬鹿げてるとしか言いようがないですね。...( = =) トオイメ目
更にチェルシーのエンゴロ カンテもほぼ加入決定ということで中東の札束攻勢で円熟のベテラン達がアジアに流れる時代になってますね。
さて、前線の再編が不可避のマドリーですが、ミランのブラヒム ディアスのローンバックが決定。
更にやはり今季に大型補強敢行のようでハリー ケインに150億円のオファーを出したそうです。

うわー、それでもベンゼマの年俸と同じ額なんだね(*'▽')

エスパニョールからホセルのローンも大詰めとのことで3人の新規選手獲得が決まり、更に更にドルトムントのジュード ベリンガム獲得オペレーションも終了。
移籍金は最大200億円にものぼるということです。
これで350億円。
最近のマドリーからすると既に大分、派手な夏になりましたね。

対してライバルのバルセロナですが、こちらは残念なニュース。
復帰が噂されていたリオネル メッシがインテル マイアミへの移籍が確実な状況になりました。
ピケ、ジョルディ アルバ、セルヒオ ブスケツの重鎮3人を切り飛ばしてでも迎え入れたかった絶対エース。
FFPの問題こそ解消したものの、リーガのサラリーキャップに定められた40%ルールが障壁となり、オファーはメッシに見合うものではなかったようですね。
それでいて、恨み節言っちゃう当たりが恥知らずというかなんというか。
結局、来季のバルセロナにメッシはいないということが確定しましたね。

さて、最後に私にとって最大のショッキングだったのがミランのフロントであるパオロ マルディーニTDとリッキー マッサーラSDのクビが飛ばされました。
確かに補強戦略でマルディーニ達はCLで結果出すためには今クオリティが高い選手が必要だと主張したピオリ監督に賛同していましたし、これが若い選手を安く買ってきて育てながら、結果を出すっていう方針のオーナー共と真っ向からぶつかることは分かってましたよ。
だからといって、去年のスクデット、今年のCLベスト4&カンピオナート4位っていう結果はひとえに現場のピオリの意見をマルディーニ、マッサーラに会長のパオロ スカローニが可能な限り具現化したことで編成し、それをピオリが指揮することで得た成功なんですよ。
そのピオリがスカッドのクオリティが量も質も足りてないと言えば、そうでしかなくて、もしも叶えられないならそう言えばいいじゃないですか。
皆を集めて”カンピオナートとCL両方で結果出すにはまだまだ経営的に無理だからカンピオナートで4位以内を目指そう”って言って納得させることが出来なかった癖に批判したといってチームの要を2人を消すって頭おかしいとしか言いようが無いです。
結果として、ほぼ加入が決まっていた鎌田 大地の獲得が流れましたよ。
更にマルディーニを信頼して新契約にサインしてくれたエース ラファエル レオンも不信感を抱いている様子です。
2人を残してチームとしてのバリューを増していくことで得られる経済的利益と2人を切ってでも結果的にチームが弱くなってもたらされる損失。
ちゃんとリスクとベネフィットが釣り合ってるんでしょうか。
私としてはチームの強さが維持されていれば良いんでね。
これでもしも、暗黒時代に逆戻りになろうものならレッドバードが焼き鳥になるくらいに呪ってやろうと思います。

さて、次回は6/11の横浜FC戦のレビューをしていきたいと思います。
ではでは、みなさんごきげんよう。Arrivederci(。>ω<)ノ゙アデュー


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