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あれはやられたら理不尽だわ。キタ―(゚∀゚)―!!カンテの3戦連発で中2日の強行日程(Jからの嫌がらせ)を勝利で締めくくる。8/25 VS湘南ベルマーレ。最後にACLプレーオフもちょこっと。

Ciao!!
今週末はほんとに暑い、湿度高いで正に日本の夏って感じで外に出るのも嫌になりますが、皆さんも引き続き熱中症には注意してくださいね。

まず、謝罪になりますが、本来であればACLプレーオフ 理文戦のレビューを挟んでから湘南戦の方にと思っていたのですが、思いのほかスケジュールがきゅうきゅうで(レッズも私も)ここで2戦分書かせていただきたいと思います。

さて、我らが浦和レッズは水曜日にACLプレーオフがあるって分かっていたにも関わらず日程変更などの配慮は無く2週連続で金曜開催というJリーグからの嫌がらせを受けてアウェー、レモンガススタジアムに乗り込みました。
スターティングラインナップは
GKに周作。
最終ラインが右から宏樹、岩波、ショレ、明本の4枚。
中盤が敦樹と岩尾。
2列目が右から大久保、安居、関根の3人。
トップにカンテが入りました。
今節はマリウスがサスペンドで代わりに岩波が右のCB。
左にショレが回り、去年と同じ並びになりました。

対する湘南はGKに富居選手。
最終ラインが右から岡本、キムミンテ選手、大野選手の3枚。
中盤がアンカーに田中選手が入り、8番のポジションに池田選手と平岡選手。
WBに右に畑選手、左に杉岡選手。
トップはタリク選手と大橋選手が入る3-1-4-2、もしくは変則の3-3-2-2と言った感じですかね。
前回では負傷欠場していた岡本が戻ってきて、守備ブロックの再構築中といった感じですね。

注目としては現在、失点が多い湘南を得点が少ないレッズがどう破って点を奪うのか。
特に2戦連発、シュートセレクション、フィーリングとても良いように見えるカンテにどれだけ自分のタイミングで打たせられるかですかね。
対する湘南も2戦連発中の大橋選手が要注意。
特に岩波がJでは久しぶりのスターターということもあり、好調なストライカーをどう封じ込めるのかマッチアップは特に注目でした。

さて、試合はレッズのキックオフで開始。
最初のチャンスは湘南。
前半4分。
左WBの杉岡選手が大外のレーンから縦パス。
大橋選手が下がって岩波を引っ張った裏に平岡選手が走り、杉岡選手からのパスをペナルティエリア左で受けます。
そこで粘ってボールキープすると、パス&ゴーで追い越してきた杉岡選手とヒールパスで入れ替わると深くまで抉りこんでクロス。
タリク選手が中で待っていましたが、ここは明本が絞っていてクリアしました。
中々に素早くパワフルな連携でしたが、やはりレッズ、特にACLのプレーオフにでた選手は足が重そうですね。
続いて9分も湘南。
ハーフラインややレッズサイドに入ったところからフリーで右サイドに展開するとWBの畑選手がダイレクトで中へ折り返し。
これをショレの前で大橋選手が胸トラップすると岩尾のシュートブロックの前でボレー。
これはヒットせずゴール上へと大きく外れていきましたが、湘南もレッズのコンディション面の不安が分かっているので大きなサイドの揺さぶりを使ってきてますね。
レッズのチャンスは19分。
左サイド45度35m位の距離のFK。
キッカーの岩尾が蹴ったボールは外巻きで誰か触ればという球足の速いライナー性のクロスでした。
ニアで触ろうとした明本、カンテが触れずに抜けたボールがバウンドして更に中に入りゴール方向へ。
富居選手も触れずファーに流れたボールは惜しくもポスト直撃。
セカンドボールを更に明本、関根が狙いますがブロックされましたが、惜しいシーンでした。
続いてもセットプレー。
右からのCKは一度クリアされるんですが、これをペナルティエリア出た所で拾った関根が左足ミドル。
これはチャージした大橋選手に当たり、惜しくもゴール右に外れていきました。

そして、37分。
一度右サイド深くまで攻めてからのやり直し。
宏樹、敦樹から更に戻して中央やや右、湘南陣内に入った所で岩波。
そこから敵陣をぶった切るタッチダウンパスが左の大外を走った明本へ。
胸トラップで畑選手の前を完全にとり、富居選手の飛び出しよりも前に触れる時間があったんですけど、跳ねたボールを右のインステップからトウで蹴ったボールは勢いよくゴール上を通過していきました。

それは決めてくれよ、明本っっっ(゚Д゚)ノ

しかしながら、相変わらずとんでもないパスだったと思いますよ。
前に蹴るにしてもカンテとかに当てると中を絞るところじゃないですか。
それを通り越して大外で動きなおしていた明本が見えていた視野の広さ。
ディフェンスの頭を通り越してちょうど良く落ちてこないと決して大きくない明本では止めることは出来なかったはずなので、そこのポイント一点に落とすキック精度。
更にトラップしやすいちょうど良い強度。
確かに湘南は全員が下がって完全にドフリーでしたけども、あのフィードが蹴れるCBは今のJではマリウスくらいだと思います。
そして、ずっと試合に出ていない中で1回のチャンスであれが蹴れる精神力。
試合に絡めていない中でもしっかりと試合に出るための準備をしてきたんだと改めて頭が下がりました。

正直ね。
シーズン前に出て行くって言われた時から、”もういないもん”として考えるようにしてました。
ワンちゃんも帰ってきたし、知念も頑張ってもらわなきゃって思うようにしてましたよ。
やっぱりプロクラブなんでね。
何よりも大切なのは”レッズのために頑張る選手”であって移籍したいって言う奴を応援する気にはなれないですから。
ちょっと日本人的感覚とは違うのかもしれませんけど・・・・。
残ることになっても、見る目はやっぱりワンちゃんで岩波はモチベーション的にも難しいだろうし、使うのもどうなんだろって思ってました。
ルヴァンで出てもなんか淡々としてる感じで、気持ちは無いんだろうと勝手に思ってたんですよ。
夏に出て行くことも十分想定していました。
しかし、出て行ったのは柏にローンで出たワンちゃんの方で、何がどうなっているのか全く理解が追いつきませんでした。
そして、迎えたのが前節の名古屋戦。
押されに押されまくった展開の中、クローズするために85分過ぎに試合に出されるのは本当に難しい状況だったと思います。
1つのミスが全てを台無しにするポジションですから。
そんな中でのあのビッグプレー、あそこで岩波が反応して体を投げ出していなかったら絶対に追いつかれていたと思います。
そして、あの場面で反応できるっていうのは試合に入れていた証拠ですし、集中を切らさずに自分の出番の為に準備を怠らなかった成果ですよね。
この湘南戦もバタつくことなく冷静に自分の仕事を遂行する岩波のプロフェッショナリズムにただただ感嘆していました。

41分。
今度はカウンター。
自陣ペナルティエリア外左でボールを奪った明本が前線へ鋭い縦パス。
これをハーフラインで安居が受けると中へ持ち込み、右の大久保へ。
ズルズルと下がる大野選手とその先にいる富居選手を見ながら、ちょんちょんとタイミングを図ってからエリア外から狙いました。
イメージとしては外巻きで逆サイドのゴール右上を狙ったんだろうというシュート。
実際は少し浮いて枠を外しましたが、ここ数試合の苦しい状況からは少しずつ抜け出せてきているのかなと感じる狙いでしたね。

前半はここで終了。

ハーフタイムでレッズは安居に代えて小泉を投入。
湘南は交代なしで後半へ。

後半最初の攻撃はレッズ。
自陣右サイド深くでのスローインから相手のプレスをブロックしながら宏樹が前の大久保へ。
大久保も後ろからの激しい当たりをしっかりブロックすると中に行くと見せかけて外へターンして前を向き、加速。
大野選手をスピードで振り切るとフォローに入ってきた田中選手の逆を取る形で中へ。
そこから岡本の裏を狙って走る関根へのスルーパスが出ますが、これは惜しくもカットされました。

この環境下での連戦でも外すことが出来ない戦力としてピッチに立ち続ける大久保。
特に広島戦まではらしくないスタイル。不用意なロストなどでバッシングを受けることも少なくない状況でした。
でも、これもフロントのせいなんですよね。
サイドには逆足のアタッカーを置くって言うのがスコルジャさんのスタイルっていうのは来てもらう時には既に分かってたわけじゃないですか。
だというのに、松崎はローン。
モーベルグは意味わからない損ばかりの放出で今、右で使える戦力は大久保しかいない状況なんですよ。
そんな中で3年目の若武者は本当に良く頑張っていると思います。
確かに新戦力を期待していたのはありますが、それも無くなったのでこれからも大久保が第一選択肢であり続けるのでしょう。
そんな大久保には

(o゚□゚)o≪≪≪とにかく自分のスタイルは曲げるな!!!

と言いたいです。
まだまだ若いですし、仕掛けがあるから他が活きるんです。
変に色気出してダイレクトでコンビネーションなんか出来やしないです。
それはシーズンオフに重点的にやればよろしい。
これからのレッズの右は大久保しかいない!!
そして、ディフェンスはどんな状況だってゴリゴリに仕掛けてくる選手が怖いに決まってるんです。
なので、自分の得意な展開に持ち込む術を学んでいって欲しいと思います。

さて、試合に戻りまして61分。
一度はクリアされたボールを岩尾がカット。
30m付近で前が開いていたので打つかなと思ったんですが、右に持ち出してからエリア内で顔を出したカンテへ。
エリア内左45℃でゴールに向かって半身で右足トラップした背番号11はそのままステップ無しで左足。
ボールはフワリと一度浮き上がって富居選手の手を超えると外巻きで落ちていき左上隅のポストをかすめてゴールへ入っていきました。

広島戦、名古屋戦に続いてのゴール。
それもどれも”普通ではない”ゴールなんですよね。
広島戦は後ろからのフィードを収めてターン。
相手をブロックしながら25~6mの弾丸ミドル。
名古屋戦は左からの折り返しを回転しながらダイレクトで右足。
そして、このノーステップでの左。
レッズに来てからのカンテは言い方は悪いですけど”慎三さんの真似”をしていたと思います。
守備頑張る。
後ろからのパスを収めてビルドアップの手伝いと押しあげの溜めづくり。
確かにこれはこれで凄い順応力ではあったんですけど、それだと慎三さんの時と同じく”トップ以外の得点力の低さ”のせいでゴールが遠い状態だったんですよね。
それが、中断明け位から段々とボールを呼び込んでシュートを狙っていく姿が見られるようになってきました。
元々、中国にいた頃は30m、40m位でも狙っていくタイプの選手でむしろボックス内で勝負するタイプではなかったと聞いていましたから、これが本来のスタイルなんでしょう。
ポストプレーの1個1個でも見られた通り、トリッキーなタイプなのは間違いなくシュートのバリエーションは豊富。
左右関係なくレンジ広く精度の高いシュートが打ち込める技巧派。
カンテが本来の姿を見せてくれたことで相手のディフェンスの仕方もこれから変わり、結果として綻びも見えてくると思うのでぜひ、他の選手もそれに呼応してゴールに迫って行って欲しいと思いますね。

カンテの3戦連発の先制ゴールでアドバンテージを得たレッズですが、湘南も反撃のためにメンバー交代。
66分にタリク選手と池田選手を下げて、ディサロ 煉 シルヴァーノ選手、奥野選手を投入。
72分にも畑選手、平岡選手を下げて石原選手と山田 直輝を投入。
対して69分に連戦の影響から大久保が足をつって中島に交代しました。

77分の湘南。
押し込んでから右に展開し、石原選手がクロス。
これを大橋選手が頭でドンピシャで合わせますが、これは周作の正面。

レッズは76分に関根に代えてオギを投入してオギが左サイド、中島がトップ下で安居が右って感じになりました。
とにかく湘南はサイドからディサロ選手と大橋選手目掛けてクロスって攻撃が顕著だったのでそこを抑えに行く形でしたね。
更に83分には宏樹、カンテを下げて大畑、慎三さんを入れ交代枠使い切って試合を落ち着けに入りました。

湘南も87分。
岡本を下げて福田選手を投入。バランスを崩しても点を獲りに行く構えを見せました。
それでもレッズは集中力を切らさずにディフェンス。

91分にはハーフラインやや湘南陣でセカンドボールを回収した小泉が大野選手を剥がして一気に持ち上がるとキムミンテ選手のブロックを超える優しい浮き球スルーパスを中島へ。
中島はそのままエリア右に侵入してシュートを放ちましたが、これは富居選手の守備範囲内でした。
95分の左からのCKでは富居選手も上がってきて最後の攻撃を図りましたが、結局はシュートにも至らず。
試合終了。
1-0。
スコア的には最少得点でしたが、名古屋戦とは違う力を見せての勝利だったと思います。

相手が最下位ということもあるのか、やはり力の差を感じましたね。
前線の迫力もそうですし、プレスの強度、最終ラインの堅さなど全部で名古屋とは違うんだと感じました。
レッズの選手もどこか余裕をもってプレー出来ていたかなと思います。
山口監督には悪いですけど、どこに重きを置いているのかちょっと伝わらないチームになってしまったというのが感想です。
キジェさんの時はとにかく相手より1歩でも前に出てプレーする。
プレスをさぼらずに奪ったら、相手が準備を完成させる前に攻撃を完結する。
何度でもそれを繰り返すってチームだったからこそ、レッズにとってはとても嫌な相手だったわけですけど、今の湘南はプレスは緩いし、かといって下がって守りを固めることも出来ず、ちょっと前のレッズ同様、どこがストロングポイントなのかが見いだせていない感じに見えます。
中2日のレッズとしてはとても与しやすい相手だったですし、湘南としてはコンディション面で優位だったはずなのに走り負けてしまっている現状はかなり厳しいと言わざるを得ない試合になってしまったと思いました。

では、続きまして、ACLプレーオフにもちょっとだけ触れたいと思います。

8/22火曜日に埼玉スタジアムで行われた理文との一発勝負。
スターティングラインナップは
GKに周作。
最終ラインが右から宏樹、岩波、マリウス、オギの4人。
中盤が敦樹と安居。
2列目が右から大久保、中島、小泉の3人。
トップが慎三さんでした。
名古屋戦から中3日。
湘南戦でサスペンドが決まっていたマリウスが岩波とセットアップ。
安居の3列目起用。
中島の初スタメンと大いに見どころがありました。

対する理文は外国籍選手6人という今年からのルールを活かしたメンバー構成で予備予選では5ゴールを奪っての圧勝で勝ち上がってきました。
攻撃は外国人の個人能力に頼ったものでしたが、守備では組織としてまとまっていた印象でしたね。

試合はいきなり動きました。
3分。
大久保が右サイドを持ち上がって中島へ出すとそのままパス&ゴー。
中島のスルーパスにディフェンスの裏から抜け出すと深くまで持ち込んでGKと最終ラインの間に速い折り返し。
これをファーから走りこんだ小泉が合わせて電光石火の先制ゴール。

やはり、こういう試合で一番嫌なことは中々ゴールを奪えず後半に行ってしまうこと。
焦りから攻撃が雑になり、更にゴールが遠くなる悪循環になるともうどちらに転ぶか分からなくなってしまう。
天皇杯の関西大学戦が正にそうでした。
そんな不安を払しょくするようないきなりの一発。
それも中々思うようなプレーが出来ず、ここまでシーズンで1点も奪えていなかった小泉の一撃は正にチームをプレッシャーから解放する一撃でした。

ここでペースを落とさずに畳みかけたのも良かったですね。
6分。
速攻が止められてやり直しになり、左から右へ展開。
大外のレーンで受けた大久保が戻りながら中に入り、中島とスイッチ。
ここで少し溜めた時間でその外を宏樹が素晴らしいフリーラン。
中島の優しいパスを受けて右を抉ると中へ。
これもGKの前を通り抜けてファーで相手の前に入った慎三さんがヘッドで技ありの一撃を沈め、加点に成功します。

2点を奪ってからレッズは一気にペースを落として試合をコントロール。
レッズ陣に入られることも多かったですが、普段とは違ってやはり脅威となるシーンは少なくディフェンス陣がしっかりと締め、後半の最後に慎三さんに代わってトップに入ったリンセンからの折り返しを中島に代わった関根が豪快に決めて3-0。
理想的な展開できっちりと最大にして唯一の勝利という結果をもたらしてくれました。

これでレッズは優勝した2022-2023シーズンから連続でのACL本選出場が決まり、その2日後の24日にグループリーグの組み分けも決定しました。

レッズは韓国の浦項スティーラーズ、中国の武漢、ベトナムのハノイとの同組となりました。
まずまずの相手といった所でしょうか。
日程や移動のことも踏まえて最悪の組み分けは避けられたのかなと思いますね。
今回の理文戦のように、小泉のような特殊な選手や中島のような独特なリズムがある選手は体感しての前情報が無いACLの舞台では必ず活きてくると思うので過密日程となる9月10月を何とか耐え抜いて、結果を持ち帰ってきて欲しいと思いますね。

さて、名古屋、理文、湘南と7日間で3試合というJリーグという腐った組織からの嫌がらせの中、3連勝という最高の結果をもたらしてくれた選手、コンディショニングが厳しいながらメンバーをやりくりしてくれた監督はじめコーチングスタッフ一同には頭が下がりますよ。
本当に。
26日の結果で首位横浜、3位名古屋が敗れ、2位神戸が引き分けと上との勝ち点差を詰めることに成功し、9月の戦いに弾みがついた8月の最終戦だったと思います。

次回は9/2のアウェー、新潟戦のレビューをしていきたいと思います。
ではでは、皆さまごきげんよう。Arrivederici(。>ω<)ノ゙

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