未知との縁

未知との中学生生活は
とても楽しく過ぎていった。

3年生になると、今後の進路をきめなくてはいけない。
私は、高校へ進学。
未知も、高校へ進学すると本人から聞いていた。

私は、高校で陸上部へ入部した。
当時は、携帯電話なんてなかったから
未知と連絡を取る手段は家の電話のみ。。

高校生活や部活に必死で
未知との連絡はだんだんとなくなっていった。

でも「未知は元気かな?」と
常に心で心配はしていました。

そんなとき、電車の中で聞き覚えのある声で
呼び止められた。

「え!?」と思い振り向くと
そこに未知がいた。

まったく連絡をとれていなかったのに
なんという偶然だろうか。

縁というのはわからないものだなと思った。

元気そうな彼女をみて
「元気だった?」と未知が私に言った。

元気だよとつたえしばらく話をした。

未知が言うには
18歳で結婚したのだという。
高校には進学せず、住み込みで働き
彼に出会い結婚したということだった。

未知は、自分の母親(血のつながりはない)とは
うまくいかないが、結婚し子供も出来て
今一番幸せだと笑顔で語っていた。

あー、未知の元気が笑顔が見れた。
偶然でも縁があって良かった。
彼女と話をすることができた。

その後、彼女とは連絡を取り合い
たまに未知の子供にも会い
お茶したり、話をしたりで過ごした。

当時は、ポケベルがはやった。
携帯電話が発売されたのは
私が就職してからだった。

就職後も未知とは会っていた。
でも、それからしばらくして
私が携帯を水没させてしまい
彼女との連絡は途絶えてしまった。
完全なる私のミス。

縁が途切れてしまった。

でも、きっとまたいつか会える
そんな気がしている
そして彼女はきっと元気に
いつもの笑顔でいてくれていると思っている。
いつの日かまた縁がつながりますように。

元気でいてほしい と日々願っています。
連絡を取れなくなっても
ずっと友達だよ。


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