2022年ゲーム感想(ぬきたし/シュタゲ/OMORI)

2022年にプレイしたBL以外のゲームの感想です

・ぬきたし


プレイ時期:2022年4月~5月
一言で表すなら「期待以上の面白さだったが残念だった」
好きな方すみません。一部辛口です。あと書いてる人は成人女性です。

まず、UI・BGM・グラフィック、この辺りはとても良かった。
BGMは常夏のようなポップなものからジャズ調のものもありおしゃれ。
グラフィックもカラフルでかわいいし、UIも使いやすくておしゃれ。とくにチャプターが細かく分かれているのが良かった。今の進捗がわかるしいつでも見返せると思うと”今!ここ!”というシーンでセーブデータを取ることができて良かった。なんか「このあと重要なシーンが来そうだから見返すためにセーブとっておこう」的なことしませんか?
あと大事なこと。女の子がみんなかわいい!!
ロリが苦手(幼い子への性行為に抵抗が強い・萌え声が苦手)だったり美岬の奇行にこの女とどう恋愛するんだと思ったりしていましたが、プレイしていくうちに実は友達想いでしっかりしている面や、普通に可愛い一面が見えて好きになりました。ななせの不憫さも良かったね。あのやることなすこと裏目に出る感じがかわいい。

では言及しなかったシナリオ部分。個人的な感想としてはギャグは最高、恋愛は微妙。
ギャグはマジで面白かった。ずっと笑ってた。公式の動画で笑える人はやったほうがいいです。あれがずっとある。まじでずっとありとあらゆる下ネタが飛んでくるのでスクショをひたすらとって笑っていた。語彙力というか引き出しがすごい多いんですよね。飽きない。最高。

恋愛部分のなにが微妙だったって、女の子が健気すぎるんですよね。
それがひとりならいいけど4人全員そのタイプ。みんな淳之介の決めたことを肯定して落ち込んだら励ましついてきてくれる。かわいい、すごくかわいいのよ。でも都合が良すぎる。全く違う価値観を持っていて、理解できなくてでも同じ時間を過ごしてどんな人間かわかったときに、今までの言動の真意や隠していた想いを推し量る瞬間が恋愛ゲームの醍醐味だと思っているのでなんか…物足りなかった…。
美岬ルートのメルクオリアを提案したシーンが顕著。彼氏が他の女を抱きまくることについて「複雑だけど、淳之介くんがそれがいいと思うなら」みたいなことを言って承諾するんですけど、そこのもやもやを一言で流すな!!争え!!!って思ってました。女のエゴが好きです。
あとフィクションに現実を持ち込むタイプの女なので、ピルを支給されているということについて未成年の健康な女に強制的に薬を飲ませるなとキレてました。副作用で血管詰まって死んでる人が年に数人いるのでね。土地柄薬の研究が進んでいるんだと自分を納得させた。
勿論、良いシーンは沢山あった。ヒナミルートのしなやかさと強さとか、美岬ルートのぶっ飛び具合と爽やかさとか。美岬ルート、勢いがすごいけどその勢いで「たかが90度の下り坂です」という最高の青春シーンを見せてくれる。

泥濘の中で咲き誇る蓮みたいなキャラが好きなので糺川礼が好きです。と気が向いたら2もやろうと思います。最近ようやくセール対象になり始めたね。

・シュタゲ


プレイ時期 2022年7月~8月
名作といわれるだけあって面白かった!
steamのセールで1000円で買ったけどお値段以上です。良い時代だ。

とにかくシナリオが良い。丁寧というか優等生的な感じなんですよね。しっかり説明をして、こうなるであろうということがきちんと起こる。古畑任三郎タイプの叙述ストーリーなんだけども、この物語が叙述ストーリーであることがわかるのが中盤になってからなので目の前の問題を解決しながら、序盤の展開をどう回収するのか楽しみにしながらプレイしていた。
キャラクターにも無駄がなくて、みんながみんな、なにかの役割を背負っていた。考えれば予想がつくけど、予想を立てられるぐらい読者にきちんと情報を提示するのは簡単じゃないんですよね。

先ほど、ぬきたしの女が都合がよいと愚痴ったが、シュタゲの女エゴ出まくりで良かったです。
主人公のオカリンは幼馴染のまゆりが大切で彼女を死の運命から救うために奮闘するわけです。この結びつきがある中で恋人の座を手に入れる女、強いですね。特にフェアリスとルカ。彼女(?)たちはオカリンが好きだから恋人になってほしい、自分を選べと全力だった。まゆりは大切な友人だけど女になれたのでまゆりを見殺しにして自分を選んでほしいと言ったルカ子ルートの罪深さよ。こういうのが大好きです。鈴羽も話は重いながら爽やかさと明るさがあって良かった。はじめが鈴羽でよかったんだなあ。
まゆりもただの守られヒロインじゃなくて「この女なら仕方ない」という強さと無垢さと儚さと可憐さがあった。それこそ宇宙みたいな透明さが。
クリスもなー正ヒロインとしての強さがあった。まゆりはオカリンと時間をかけて融和しあった存在という感じだけどクリスはもう最初からバシッとはまるピースみたいな存在だった。グランドじゃないルートでアジトに帰ってきた瞬間、悲しかったね。
一番好きな女は桐生萌都です。泥濘の中で咲き誇る蓮みたいなキャラが好きなので。いや咲き誇ってはいなかったけども。彼女の許されなさとか報われなさとかが美しくて好きでした。愚直で醜くて素敵な女だよ。

・OMORI


プレイ時期:2022年7月
セールで買った。情緒がぐちゃぐちゃになると評判だったし実際されたがなんか思ってた方向と違った。面白かったけども。
なにも考えていないので、5時間ぐらいのノベルゲーと思ったらがっつり20時間超えのRPGだった。持っててよかったPS4のコントローラー。
攻略見ずにやったので分岐でセーブとってなくて真エンドしか見てないです。

ふつーにRPGとして楽しかったです。レベルを上げて冒険する楽しみ。戦闘が楽しい。MPがジュースなのも可愛くて好き。

しんどいけど暖かくて優しい柔らかい話だと思ったら、死体を埋めるタイプのBLでびっくりした。これ許されんの??許されないずるいキャラクターがすきなのでバジルくんは好きです。でも真っすぐで善性のキャラクターも好きなのでケルとヒロも好きです。情緒ぐちゃぐちゃになるわ。